きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「愛、それはダンス」モーリス・ベジャール・バレエ団

2006年06月23日 | バレエ・ダンス
 ベジャール作品の名場面集。寄せ集めではなく、ちゃんと一つの「作品」として成り立っていました。いくつかの場面を繋ぐのは、「ロミオ」と「ジュリエット」。

 この中で、特に見たかったのは「春の祭典」でした。あれが、西洋人の肉体・骨格で踊るとどうなるのか、とっても興味があったのです。見た結果は「大迫力!」。こういう体格の人のために振り付けられたのか、と、頭で想像していたことが目の前に現れて感動しました。東バが悪いワケじゃないんですよ。ただ、初期値はこれなんだなあ、と。

 「ギリシャの踊り」も、そんなことを考えました。ギリシャ、屋外の風景、地中海の日差し、野趣。そんなことが感じられました。

 いくつかの作品には、仏語の台詞有り。その辺は、私はダメで。台詞自体ではなく、「意味のある外国語」が舞台で飛び交っているのがイヤなんです。特にその言葉が踊りと密接な関係にありそうな場合が。「イサドラ」のプリセツカヤのラテン語は、すでに「音楽」なので構わないんですけど。
 
 そういった、作品に漂う「外国語感覚」も、東バで「無性化」されると、本質は残しつつも見やすくなるんだなあ、と、ちょっと思ったり。東バの表現は、アレはアレでアリなんだなあ。

 「ルミ」が良かった。民族舞踊のベジャール化。他の団体だと「バレエ」とか、別なものになりそうだ。ここでは、あくまでも「ベジャール」。本家だからこそ、だね。


うまく書けないけれど、すごく良かった。



春の祭典 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
ルイザ・ディアス=ゴンザレス – ティエリー・デバル
全員


ロミオとジュリエット 音楽:エクトール・ベルリオーズ
カテリーナ・シャルキナ – ジュリアン・ファヴロー

ダフニ・モイアッシ – バティスト・ガオン
オード・ブレトルズ – フランソワ・モウデュー

ヴィットリオ・ベルトリ、ステファン・ブリ、ドメニコ・ルヴレ、
那須野圭右、ウィリアム・ペドロ、ヘクトール・ナヴァロ、
ウェン・シーチー、オスカー・シャコン


ヘリオガバルス 音楽:チャドの伝統音楽
カルリーヌ・マリオン – ヴィト・ルチアーニ
セリーヌ・シャゾ – ニール・ジャンセン


わが夢の都ウィーン 音楽:アントン・ヴェーベルン ‐リヒャルト・ホイベルガー
ルース・ミロ – ヴィクトル・ヒメネス


さすらう若者の歌 音楽:グスタフ・マーラー
ウェン・シーチー – アレッサンドロ・スキアッタレッラ


ギリシャの踊り 音楽:ミキス・テオドラキス
カトリーヌ・ズアナバール – マーティン・ヴェデル
ステファン・ブリ – ウェン・シーチー – バティスト・ガオン
那須野圭右 – ヴィットリオ・ベルトリ – パスカル・アルベリコ


アレポ 音楽:シャルル・グノー
ダリア・イワノワ
ウィリアム・ペドロ
女性全員


ブレルとバルバラ
音楽:ジャック・ブレルとバルバラ

行かないで
エリザベット・ロス
いつ戻るか教えて
ジル・ロマン
ヴァルス
全員
愛しかない時
ルース・ミロ – ヴィクトル・ヒメネス
エレガンスをもって
ジル・ロマン


ルミ 音楽:クドシ・エルグネル
男性全員


カスタ・ディーヴァ 音楽:ヴィンチェンツォ・ベリーニ
女性全員


ロミオとジュリエット 音楽:エクトール・ベルリオーズ
カテリーナ・シャルキナ – ジュリアン・ファヴロー


二つの大戦の間 音楽:チェイク・イマム
オスカー・シャコン – ステファン・ブリ


バレエ・フォー・ライフ 音楽:クイーン「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」
エリザベット・ロス
カテリーナ・シャルキナ – ジュリアン・ファヴロー
ヴィットリオ・ベルトリ – バティスト・ガオン – ニール・ジャンセン


バレエ・フォー・ライフ 音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト「ピアノ協奏曲第21番」
カルリーヌ・マリオン – ティエリー・デバル
レティシア・レスカ – ステファン・ブリ


そしてもっと先へ 音楽:ヨハン・シュトラウス
パスカル・アルベリコ


海 音楽:U2
男性全員


春の祭典 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
全員


バレエ・フォー・ライフ 音楽:クイーン「ショー・マスト・ゴー・オン」
全員


協力: 東京バレエ団
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「偽りの花園」第60話(恋する両親)

2006年06月23日 | 偽りの花園
・露子、歌う。
 あんまり上手くない。

・露子をじっと見るスナちゃん。
 それを怒るお丹。
 「あんな女に気を取られるんじゃないよ。
  まともな女じゃないんだから」
 心配な母。

・店の客に尻を触られ怒る露子。
 客の方が悪いよなあ。
 美禰子はかばう。
 お代はいらないから、とっとと帰りやがれ!

・売り上げ計算。
 店の金が500円足りない。
 いまだと1万円くらい?かな?
 露子を疑うお丹。
 昔から来ている店の客は、露子に目を白黒させている。
 特に英語でまくしたてられると。

・しかし、露子は
 「今日は、どうも」
 美禰子にしおらしく詫びる。
 露子が、つい英語を口にしてしまうのは
 日本の男が馬鹿に見えるから。
 「みみっちくって、まともに喋るのが嫌になってくる」
 戦争に負けて娼婦になったのに、
 酔っぱらっている男に尻を触られたら
 そりゃ、そんなふうに思うよなあ。

・美禰子、露子に、タイピストの学校(入学随時)に行くように指導。
 露子は乗り気じゃないけど、一応承諾。

・露子の初登校日に、坊ちゃん「今浜」へ。
 「おおっ、みんないるね」
 すっかり我が家な雰囲気ね。
 「この人、ひかるちゃんのお父さんなの?」
 そりゃ、説明されなきゃ、わからん人間関係よのう。

・「露子
 坊ちゃん、呼び捨てかよ。

・露子は学校へ。
 坊ちゃんの用事は、露子のために本を持ってきたとか。
 「書物を読めば内面が豊かになる。
  すさんでいた心に文章が染み通って思考力が養える」
 う~ん、そうだろうか。
 そりゃ、読まないより読んだ方がいいけどさ。
 坊ちゃんセレクトは
   新編 啄木歌集  啄木歌集
   ジェーン・エア  ジェイン・エア
   浮雲  浮雲
 歌集は、ちょいと早い気が・・・。

・「あとは音楽。
  ベートベンやモーツァルトのシンフォニーを聴かせてやろうか」
 贖罪ごっこに加え、マイフェア・レディごっこか。
 楽しそうだな。

・露子はジャズが好きみたい。
 ジャズなら自分のレコードが・・・
 って、
 美琶子から
 取り上げた
 アレだよな
 美琶子と兄妹ごっとをしていた時のアレ。
 アレも伏線だったのか。
 美琶子の所有物のハズなのに、「今浜」の押入に眠っているらしいぜ。
 ひどい話じゃ。
 「露子に聴かせてやろう。
  これもなにかのだ」
 「縁」。都合の良い言葉だ。

・しかし、坊ちゃんと美禰子のラブラブぶりに、ひかるは笑顔。
 「お父さんとお母さん、なんだか恋人同士みたいね。
  私、嬉しいわ。仲良くなってくれて。
  やっぱり良かった。
  お父さんになにもかも話して良かったんだ」
 ひかるからすれば、自分のせいで、両親が別れたと思っていた部分もあるだろうなあ。
 それが解消されて、よかった、よかった。

・「お互いの体内に眠っていた愛を甦らせ
  確認し合っていたのです」
 まあ、勝手にやってくれや。
 
・ヨリが戻ったら露子のおかげ、ということらしい。
 そういう展開か。

・夜。美禰子と露子が身の上話。
 美禰子は捨て子だった。
 「じゃ、あの口やかましいばーさんに拾われて?
 ま、いろいろあったけど、
 「人生って、前向きに生きてりゃ、
  なんとかなるものよ」
 実体験に基づく言葉は重い・・・・か・・・?
 いつ前向きだったんだ???

・「あんたのことは、妹だと思って応援してるのよ」
 妹か。
 年齢的には娘に近いか?

・美禰子&露子、坊ちゃん宅へ蓄音機をピックアップしに。
 「自分が持っていたのに・・・」
 そうしていればよかったね、とばかりに、
 とき子、乱入
 「なにごとなの、これは!」
 鍵ぐらい、かけとけよ。
 
・とりあえず、二人を逃がす坊ちゃん。
 「やめてくれないか。
  用もないのにここへ来ないでくれよ」
 完全に冷めている坊ちゃん。
 とき子に落ち度があったワケじゃないんだから
 贖罪=とき子が嫌いになる、ってことにはならないと思うんだけどね。
 別れ話でプチプチ美琶子にならなければ
 こんなに簡単に切り捨てられただろうか。
 そういう意味でも、都合の良い女だったのかなあ。

・「ここに来ちゃいけないって言うんなら、
  私を劇団から除名しなさいよ」
 坊ちゃんの部屋は、溜まり場であっても、
 劇団所有物だったり稽古場だったりするワケじゃないんだから
 これは通らない理屈でありんす。
 「これでも牡丹座で主役を張った女優なのよ。
  別れたから除名するじゃ通らないでしょ」
 あなたぐらいの演技力なら、
 充分通る気もするけれど、薔薇役の人は華がなかったからなあ。
 ビジュアル的にはキツいか?

・「最近は新橋へ足繁く行ってると思ったら、
  あちらのほうから、あなたの部屋へも出張してくるってわけなんだ」
 溜まり場なんだから、いいじゃん。
 同居の進一とも親戚みたいなもんなんだし。
 
・劇団員の噂。
 『坊ちゃんが、立川で拾った得体の知れない女を情婦にしている』
 「それで?」
 くだんねーとばかりに取り合わない坊ちゃん。
 「可愛い子だろう。
  僕はあの子に夢中なんだよ。
  女優気取りの鼻持ちならない女には無い
  素朴な輝きがあってね。
  毎晩、新橋に通っているんだ」
 しらじらしく言い返してみる。
 坊ちゃん、反撃成功か?
 と、思ったら、
 パシッ
 頬を打たれる。
 当然だ~~~~~。
 「デタラメ言うんじゃないわよ!
  あの若い子を口実にして、元妻のところへ通っているだけじゃないの」
 とき子はお見通し。
 「そんなことで誤魔化される私だと思っているの?」
 凄むとき子に
 「ずいぶん芝居がかっているんだね」
 ちっとも乗ってこない坊ちゃん。
 「三角関係の目眩ましには乗らない。
  この関係を意味するものがなんなのか、
  必ずつきとめてやる!
  暴いてやるわ!」
 たたみこまれても、
 「うまいね。
  そういう演技を舞台でもやって欲しかったよ」
 冷静です。
 (この「しらじらしい雰囲気を醸し出す」ってのは
  松田さんの本領発揮だな~、と、っちょっとウットリ
 「覚えてらっしゃい!!」とき子は捨て台詞を残し去る。
 こんなヤバイ女にしたのは坊ちゃんなのか、
 もともとこんな女なのか。

・露子、早速ジャズのレコードをかける。
 踊りもヤバめ。

・「うるさい!」と文句を言いに来たスナちゃんに
 ナマ足を見せて威嚇。
 スナちゃんは、なすすべもなく退散。

・そんなスナちゃんは、店の金を持ち出す。
 美禰子の管理が
 甘すぎる
 誰でも取ってくれと言わんばかりなのだ。
 自分が疑われる、と思った露子は
 客に商談。自分の身体で穴埋め。
 ・・・・・・
 自分の心の内にしまっておかず、
 ちゃんと相談しろよ、は、昼ドラでは言っちゃイケナイお約束。

・露子、帰宅遅し。
 飲食代の取り立てと「今浜」には言ってるみたい。
 取り立てた金でトンズラして、米軍基地へ行き
 商売を再開するのでは?とお丹&権蔵は疑っている。
 さすがのオヤジも、スナちゃんのことは思いつかないか。
 金を持って戻ってきた露子に安心する美禰子。
 あんたの金の管理が甘いから、
 こんなことになっているんだよーーー。

・「今浜」本日のお献立。
   ・炊き合わせ
   ・海老の切りゆば揚げ
   ・田楽豆腐
   ・だし巻
   ・名代親子丼
   ・まぐろ造り
 ついに「親子丼」が表メニューに!!!

・ひかるが、露子が学校へ行っているべき時間に
 銀座の映画館から、米軍兵と肩を組んで出てくるところを目撃。
 また、悪の道へ戻ったのか?


次回予告
「私が美琶ちゃんを殺したんです」
美禰子の告白。
「今浜」に米軍兵が来て大騒ぎ。
坊ちゃんが露子を殴る。
とき子が勝ち鬨をあげている。
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