きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「エリザベート 2004年版」@梅コマ

2004年11月18日 | 宝塚版以外の「エリザベート」
今回のWキャストの組み合わせで思ったMyベストは
  ・山口-石川-パク
  ・内野-鈴木-浦井
でした。後者は観たことがあったのですが、前者はありませんでした。来年5月に・・・と思ったのですが(注:当時は「2005年のエリザは帝劇のみ(宝塚無し)で5月」と噂されていました)、チケットが取れるかどうかわからないので梅コマに行くことにしました。ついでに後者ラインも観たいな、ってことで、両方のラインを見られる数少ない本日、遠征してきました。

 「山口-石川-パク」は、予想通り「熱血骨太系」。体系的にも良いラインだと思います。祐ちゃんは、やっぱり陽気な帝王閣下。朗々と歌い上げています。石川さんは熱いねえ。シシィが逃げ出すのは、彼のそばにいると暑苦しくて鬱陶しいからではない、と思っちゃう。皇帝の仕事も生き生きとこなしていそうだわ。パクさんは、国を憂い、政治問題に悩む皇太子。ルドルフ単体では割と好き。なぜなら、「♪ハプスブルクの崩壊防ぐた~め」のところが好きだから。政治問題に関心がなければ、ここが生きないでしょ?ただ、一路さんと「鏡」には見えないかなあ。

 「内野-鈴木-浦井」。すまんのう。私は星エリザ・マリコトート絶賛派なので、こちらのラインの方が好きなのじゃ。ウッチーは歌がうまくなりました。初演と比べると雲泥の差。ウッチーの歌の先生、タニ(等)に指導してくれんだろうか。ウッチーのほうがより耽美。ってか、「死」っていうか。鈴木フランツはワタシ好みであります。フランツにとって皇帝の仕事は「やらねばいけない」「義務」であって、積極的に、とか、そんなニュアンスはないと思うの。それでも捨て去ることはできない。シシィを愛していたとしても、投げ打つことはできない。だからこそ、「自由を愛する」シシィを好ましく思うのではないかと。浦井くんはトートによって死に導かれる運命だったんだなあ、と。

 精神病院が2幕前半に来るのは、「パパみたいになりたかった」が2幕後半に入るからなのかな、と。似たようなイメージだもんね。「・・・なりたかった」は流れ的にはなくてもいいと思うけど、パパ役の人の出番を1幕で終わりにするわけにはいかなかったんだろうなあ。でもでも、「私が踊るとき」で勝利宣言をした後に「精神病院」って、おかしいよね?

 一路さんは、さらに痩せていましたが、声はよく出ていました。4都市ツアーをシングルキャストで、よく保ったなあ。来年は一ヶ月だから大丈夫かな。
コメント
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