きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「オイディプス王」

2002年06月15日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 蜷川幸雄演出。主役オイディプス王は野村萬斎で妃イオカステに麻美れい。Bunkamuraの会報で会員優先販売するって書いてあったからうっかり買っちゃいました。その理由は
 (1)ナマでターコさんを見たい!
 (2)ナマで萬斎くんを見たい!
 (3)昨年のスピク、じゃなくて「三文オペラ」はつまらなかった。
    でもそれは母の絶賛する蜷川さんの本領ではなかったからかもしれない。
    いつもの蜷川さんの分野の演出作品を見てみたい。
でした。その感想は
わざわざ金払って
重い話見ちゃったよ、ワタシ

って言えばいいのかな。ギリシャ悲劇自体は初めてだし、そういえばストリートプレイも久々だったわ、という状態でした。言葉だけで緻密に練り上げられていく空間にグググググッと引き込まれてしまいしました。2階L列だったので少々冷静な気分が残っていましたが、正面だったら粉砕されいたなあ。とにかく本当に悲劇。オイディプス王とイオカステの嘆きが頭と胸一杯になってやりきれなかった。辛い、辛いよ~~~っっっっ(涙)!ってカンジです。
 萬斎くんの声はさすが良く通る。最初はちょっと和風の台詞廻し?と思ったけど、しばらくしたら気にならなくなりました。立ち居振る舞いが堂々としていて威厳があり、空間を支配していました。小さい小屋とはいえ(東宝の1/3)彼の気というかオーラが会場の隅々まで行き渡っていました。他の方も新劇調?で重々しい台詞廻しで、その中でターコさんはちょっと違っていた。思ったより女性らしい声で、他と比べると、やっぱり宝塚調って気がしなくもなく。唯一の女性出演者なのでなんとも言えないけど。でも威厳があってよかったな~。
 舞台後方&側面に鏡が貼られ、それがどういう方法なのかわからないんだけど、客席が不思議に映り円形劇場みたいになっていたのも印象的でした。4000円で見れてお得でした。
コメント
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