産経新聞より
消しゴム版画家 ナンシー関さん死去
消しゴム版画と辛口の人物評で人気を集めていたナンシー関(本名関直美=せき・なおみ=)さんが十二日午前零時四十七分、東京都目黒区の病院で死去した。三十九歳だった。青森市出身。所属事務所によると、関さんは十一日夜、知人と食事後、帰宅途中のタクシーの中で気分が悪くなり、目黒区内の病院に運ばれたが亡くなった。葬儀の日取りなどは未定。
消しゴムを彫った版画が認められ、大学を中退し、プロのイラストレーターに。週刊誌の表紙や挿絵を担当したほか、「週刊朝日」「週刊文春」などで風刺の利いたコラムも執筆した。
彼女のコラムはすごく好きでした。鶴太郎が文化人になろうとしていることに対するコメントとか、「その通り!」と思うことが多かった。なによりも「TV(番組)が好き」という姿勢。TVは高尚でもなく低俗でもない、という姿勢はすごくすきだった。だいたい日本人って極端でしょう?それが中庸でもなく、あるがまま受けいれた上での批評だった。TVというのはやらせもある。だからといって全てが嘘ではないし、真実でもない。その辺りを見極められていた。デーブ・スペクターについて書いたとき、彼から(内容についての冷静な反論はなく)容姿のことで攻撃されたら「別に私は昨日今日この体形になったわけではなく・・・」みたいにサラリと流して良かった。敢えて言わせていただくなら格好良かった。もう彼女のコラムが読めないかと思うと非常に寂しい。文春を読む楽しみが減った。頼むから、文春よ、追悼特集を組んでくれ。
その昔、OUTで長浜忠夫さんが連載を持っていて、ある時その最後に「長浜氏逝去のため今号で連載は終了します」と載っていた。OUTのことだから「またまた冗談ばっかり」と思っていたら次号に続きは載っていず、その時長浜氏が亡くなったのが真実だと知った。ナンシーさんの訃報はその時のことを思い出した。もしネットで知ることがなかったら、次号にそういう断りが書かれて、やはりネタだと思っただろうな。
ご冥福をお祈りします。
消しゴム版画家 ナンシー関さん死去
消しゴム版画と辛口の人物評で人気を集めていたナンシー関(本名関直美=せき・なおみ=)さんが十二日午前零時四十七分、東京都目黒区の病院で死去した。三十九歳だった。青森市出身。所属事務所によると、関さんは十一日夜、知人と食事後、帰宅途中のタクシーの中で気分が悪くなり、目黒区内の病院に運ばれたが亡くなった。葬儀の日取りなどは未定。
消しゴムを彫った版画が認められ、大学を中退し、プロのイラストレーターに。週刊誌の表紙や挿絵を担当したほか、「週刊朝日」「週刊文春」などで風刺の利いたコラムも執筆した。
彼女のコラムはすごく好きでした。鶴太郎が文化人になろうとしていることに対するコメントとか、「その通り!」と思うことが多かった。なによりも「TV(番組)が好き」という姿勢。TVは高尚でもなく低俗でもない、という姿勢はすごくすきだった。だいたい日本人って極端でしょう?それが中庸でもなく、あるがまま受けいれた上での批評だった。TVというのはやらせもある。だからといって全てが嘘ではないし、真実でもない。その辺りを見極められていた。デーブ・スペクターについて書いたとき、彼から(内容についての冷静な反論はなく)容姿のことで攻撃されたら「別に私は昨日今日この体形になったわけではなく・・・」みたいにサラリと流して良かった。敢えて言わせていただくなら格好良かった。もう彼女のコラムが読めないかと思うと非常に寂しい。文春を読む楽しみが減った。頼むから、文春よ、追悼特集を組んでくれ。
その昔、OUTで長浜忠夫さんが連載を持っていて、ある時その最後に「長浜氏逝去のため今号で連載は終了します」と載っていた。OUTのことだから「またまた冗談ばっかり」と思っていたら次号に続きは載っていず、その時長浜氏が亡くなったのが真実だと知った。ナンシーさんの訃報はその時のことを思い出した。もしネットで知ることがなかったら、次号にそういう断りが書かれて、やはりネタだと思っただろうな。
ご冥福をお祈りします。