沖縄知事「心臓凍る思い」 北ミサイル上空通過で
2016/02/07
沖縄県の翁長雄志知事は7日午後、北朝鮮の事実上の弾道ミサイルが沖縄上空を通過したことについて「県民の生命・財産を預かる知事として、心臓が凍る思いだ」と述べた。県庁で記者団の質問に答えた。
同時に、県民に被害や混乱はなかったとして「平穏な生活環境が維持でき、ひとまず安心している」とも語った。石垣、宮古両島に設置された地対空誘導弾パトリオット(PAC3)については「一体全体、どんな精度があるのか、素人には分からない」と懐疑的な見方を示した。
これに立ち県庁で開かれた危機管理対策本部会議では、翁長知事が幹部職員らに、引き続き情報収集にあたるよう指示した。
(西日本新聞)
(引用終了)
政府は北朝鮮が7日午前、「人工衛星」と称する事実上の長距離弾道ミサイルを北朝鮮西岸から南方向に向けて発射したと発表した。ミサイルは五つに分離し、沖縄県の先島諸島上空を通過したものの、日本国内への落下の恐れはないと判断し、防衛省は自衛隊に対して「破壊措置命令」を発令していたが、迎撃措置はとらなかったそうである。
ミサイルが沖縄県の先島諸島上空を通過する恐れがあるとなれば、防衛省が自衛隊に対して「破壊措置命令」を発令するなどして、国家国民の生命財産を守るためにあらゆる措置をとるのは当然だし、沖縄県だけではどうすることも出来ない。だが、その沖縄県の翁長雄志知事は、安全保障は国の専権事項であるとの認識がないようで、沖縄の自治権とやらを持ち出して、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を妨害するために、国と訴訟合戦を繰り広げている。
翁長知事はミサイルが発射される前の3日、防衛省が自衛隊へ破壊措置命令を出したことに対して、沖縄タイムスによれば「県民の生命財産の安全を確保するため、万全の措置を取る必要がある」との見解を示し、「平和的に外交努力を尽くして、武力紛争で物事が解決されないような態勢をとってもらいたい」と述べたそうである。ミサイルが落下する恐れがあるとなれば国というか自衛隊や米軍の頼らざるを得ない訳で、にも関わらず翁長知事は万全の措置を取ることが出来なくなるように基地反対を叫んでいる訳で、まさに言っているとやっていることが180度違うではないか。
北朝鮮と話し合いが出来るならば、平和的に外交努力を尽くことは可能であろうが、ミサイルを発射して、日本に脅威を与えるような北朝鮮とは対話は不可能であり、それが出来れば、拉致被害者はとっくに帰国していたし、その前に拉致事件など起こすことはなかったであろう。
西日本新聞によれば翁長知事は7日午後、北朝鮮の長距離弾道ミサイルが沖縄県の先島諸島上空を通過したことに対して、「県民の生命・財産を預かる知事として、心臓が凍る思いだ」と述べ、石垣、宮古両島に設置された地対空誘導弾パトリオット(PAC3)については「一体全体、どんな精度があるのか、素人には分からない」と懐疑的な見方を示したそうである。
翁長知事がどんなアホなコメントを出すか楽しみにしていたのだが、まさに予想通りであり、知事とあろうものが、県内にミサイルが落下する恐れがあるという非常時に「心臓が凍る思いだ」などと言っているようでは話にならず、これでは街頭でインタビューに応じ「怖いですね」などと言っている普通の市民と同じではないか。
沖縄県知事として、万一ミサイルが落下すれば、県民の生命財産に被害が及ぶ最悪の事態を想定して、出来る限りの準備をすべきだし、北朝鮮は7日の午前7時30分以降に発射するとしていたのだから、当日の早朝から登庁して、危機管理を担当する職員と共に対応に当たるべきだが、午後になってからようやくコメントを出したとなれば、ミサイルが発射された時刻を含んで午前中はどこで何をしていたのか。日曜日なので、自宅でくつろいでいたのかと勘ぐりたくなる。
自衛隊が沖縄県民を守るためにPAC3などを展開していることへの沖縄県知事としての感謝の言葉もなく、素人だから精度も知らないと言ったのは、役に立つのかどうか分からず、展開しても無駄ではないかと言ったも同然ではなかろうか。PAC3の精度に関しては素人だと自認しながら、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対するのは安全保障や危機管理に詳しく、移設は必要ないと判断しているからであろうが、同じ安全保障に関することなのに、なんとも矛盾したことを言うものである。素人なら素人らしく、国を相手に訴訟を起こす前に沖縄県周辺の軍事情勢を勉強した方が良いのではあるまいか。
(2016/02/08)
写真:北朝鮮のミサイル発射について質問に答える沖縄県の翁長雄志知事=7日午後、沖縄県庁
北朝鮮のように、突然抜き打ち的に「ミサイル」を「発射」するような「危険」な国があるからこそ、まだまだ日本の安全保障は気を抜けないのです。
沖縄はまさにその最前線にいるのに、その当の知事は危機感も、緊張感の欠片もないように思えます。
それにしても、何かと「平和」「話し合い」と口五月蝿い連中・政党は、今回の「発射」にも何の反応も示しませんね。
「なぜ沖縄に基地があるのか。沖縄でなくともどこでも良いのでは」などと考えている連中は沖縄のどのような位置にあるのか分かっていないのです。地政学の観点からして沖縄でなければならず、だから政府は沖縄に多くの税金を投入している訳です。このような知事では沖縄に危険を及ぼすと言うしかありません。