私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

「仰げば尊し」にまつわる心暖まる出来事

2002年03月31日 20時49分50秒 | 伝統・文化・歴史
 最近は卒業式で「仰げば尊し」をあまり歌わないそうだが、この歌にまつわる心暖まる出来事が以前ある新聞に掲載されていた。ある中学校で、卒業をまじかに控えた生徒の一人が、卒業式の式次第に「仰げぱ尊し」の斉唱がない事を知り、他の卒業生に「皆で仰げば尊しを歌おう」と呼ぴ掛けたそうである。  

 当然、式次第にはないことから、先生や父母には相談せず、卒業生だけで、何時どのように歌うかこっそり決めたそうである。そして、卒業式当日がやってきた訳であり、式は厳粛にうちに進み、最後に教頭先生が、「これで卒業式を終ります」と言って演壇から降りようとした時に、一人の卒業生が突然演壇に掛け上がったとのこと。先生方は驚いて、とんでもない事が始まると思ったところ、その生徒の指揮で「仰げば尊し」の斉唱が始まったそうである。「仰げば尊し、わが節の恩、教えの庭にもはや幾年、思えばいととし、この年月、今こそ別れぞいざさらば」しかし、卒業生の皆さんは曲の途中から涙があふれ出し、うまく歌うことが出来なくなり、先生方も共に感涙してしまったとのこと。

 その後、在校生と先生方が並んで卒業生を送る際にも互いに涙で目を赤く腫らしながら、抱き合ったり、手を握ったりする光景が続いたとのことである。何とも心暖まる出来事ではないか。まさに一つの曲が一生忘れられない素晴らしい思い出を作ったと言って良いであろう。

 このように、日本の抒情歌には、四季のうつりかわりや、行事、旅立ち等に因んだ美しい歌が沢山あり、日本人の心に訴えるこのような抒惰歌を聞いていていると、この国に生まれて本当に良かった思うこの頃である。
(1999/05) 

この記事は「私の主張」第97号
「『仰げば尊し』にまつわる心暖まる出来事 」
としてHPに掲載されていたものです。
なお、かなり前に書いたものであるため、作成日の記録が見
つからず、作成年月のみの記載となります。またアーカイブ
として作成年で登録するとエラーとなるため暫定的に2002年
3月
に作成したものとして登録しています。

     

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。