きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「インポッシブル」

2013年06月23日 | 映画
2004年のスマトラ沖地震で被災し
離れ離れになりながらも
再会を果たした家族の話。

中盤まではとても良かった。
突然来る津波の恐怖。
傷つく母親、母親の傷を直視できない息子。
奇跡的に助かり、
人々が助け合う姿には涙が出てくる。
観光で来た人も大変だったと思うけど
現地の人も家族や集落は大きかったと思う。
それでも、言葉の通じない外国人に手を差し伸べる。
救助された息子も病院内で行方不明の家族たちを引き合わせる。
そうやって、誰もが他人を思いやる、
その自然な流れがとても素晴らしく感じた。
自分もああやって人の助けになることができるか、
そうありたいものだと思った。

ナオミ・ワッツの演技も見事だった。
本当に重傷を負っているようだった。

ユアンの「ほのぼの」パパは良いよね~。


しかし、後半は・・・
家族の再会はあまりのも安易。
ああ、話をまとめにかかったな、としか思えない。
「実話に基づく」だから
本当にああやって
あっさり巡り合ったのかもしれないけれど
それにしても作りようがあるだろう。
ラストは家族のみが乗ったチャーター機で離脱。
それも保険会社の手配で。
もしかして保険会社のCMなのか?
と、ちょっとげんなりした。
もちろんあの家族は「自分たちさえ助かれば」
とは思っていないだろう。
けど、なんか後味が悪かったなあ・・・。


ところで、途中で子供たちだけが集められて移動していたけれど
本当に病院や救助スタッフの指示だったのかなあ。
人買いが関わっていたわけじゃないよね。
それも今となってはわからないから放置でいいとか?
その辺も含めてモヤモヤが残りました。
忘れないためにも「商業映画」として作成されるのは
良いことだと思うけど。
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