きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「上野水香オン・ステージ」東京バレエ団

2024年03月19日 | バレエ・ダンス




― 第1部 ―
「カルメン」
振付:アルベルト・アロンソ
音楽:ジョルジュ・ビゼー、ロディオン・シチェドリン

カルメン:上野水香
ホセ:柄本 弾
エスカミリオ:宮川新大
ツニガ:鳥海 創
運命(牛):政本絵美
加藤くるみ、中沢恵理子、瓜生遥花、長岡佑奈
加古貴也、山下湧吾、山田眞央、中嶋智哉、星野司佐、
芹澤 創、小泉陽大、宮村啓斗、山仁 尚、髙橋隼世


最初はアロンソ版のカルメン。
前回の上演はコロナ禍でチケットが売り止めになり
見られなかったので、再演はありがたい。
水香ちゃんだけどプティ版でないのがミソ。
ファムファタルというより、なんだろう、
自分が思うままに生きている姿の眩しさに
ホセが引き込まれた的な?
魅力的だけど、女をあんまり感じなくて、
でも、だからイイ、みたいなところがあって。
水香ちゃんならではのカルメンだった。
ホセに刺されても、許す、ではなく、
あなたのやりたいことを貫いた、それでいいのよ、
と、私には見えた。
そして、私は私、後悔はしない、と見得を切り、死ぬ。

私は、ここはカルメンの純愛でない方が好みなので、
水香ちゃんのカルメンは大納得でした。

弾くんは王子よりコレ系が合うのでは。
踊りも決まる。
カルメンに引き込まれ離れられない。
吸い寄せられ、破滅する。
カルメンを自分だけのものにしたい、に、
そうだよねー、って思うよ。
彼はああするしかない。

華やかなスターのエスカミリオは宮川さん。
そりゃ、こっちだよねえ、に説得力。
鳥海さんのツニガも無機質っぽくて良かった。
直線のラインが決まってた。

運命は政本さん。
ひそやかに寄り添い、死へ誘う。
伝田さんならもっと濃く存在するかな。
もうちょい、とも思うし、
これが良いとも思うし。

posted at 22:53:36


― 第2部 ―
「ドン・キホーテ」より抜粋
振付:ウラジミール・ワシーリエフ(マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴールスキーによる)
音楽:レオン・ミンクス

キトリ:秋山 瑛
バジル:生方隆之介
メルセデス:伝田陽美
エスパーダ:後藤健太朗
2人のキトリの友人 ヴァリエーション1:三雲友里加
          ヴァリエーション2:平木菜子


ドン・キ抜粋は結婚式の水色の衣装のところから。
秋山さんが華やか。
生方さんも決めが上手い。
キトリ友人の三雲さんは水色衣装の方。
音楽にふんわり乗ってる。


「タイス」(「マ・パブロワ」より)
振付:ローラン・プティ
音楽:ジュール・マスネ

タイス:上野水香
アタナエル:柄本 弾


水香ちゃんの本領発揮。
やっぱ、こちらよね。
うん。
弾君はあまりプティは合わないけど
水香ちゃんを綺麗に見せてる。


― 第3部 ―
「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル

上野水香
樋口祐輝、大塚 卓、生方隆之介、岡﨑 司


水香ちゃんは最初から熱かった。
魂を削って踊っていて、
そこに男性陣が巻き込まれていくんだけど、
水香ちゃんは煽ってはいないの。
強く、彼女らしくある姿が、伝播するの。
火のような熱さじゃなくて、コスモを燃やしているかんじ?
魂が結びつく、かな。
なんと表現すればよいか。難しい。
いまの水香ちゃんならではの素晴らしいボレロでした。


~上演時間~
第1幕  19:00~19:55
休憩      20分
第2幕  20:15~20:45
休憩      15分
第3幕  21:00~21:20
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