きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-」

2006年02月04日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 笠置さんといえば、私は父が見ていた「懐メロ」での印象が強かったのですが、こうして一代記で見ると、なんというか、感動します。よく「懐メロ」などでは、「戦後の日本人を元気づけてくれました」と前振りが入っていたけど、それを実感しました。「歌」、そして「歌い手」は、人に勇気と希望を与えてくれるんだなあ。そういった人物を、真琴さんは作り上げていました。なんちゃって関西弁でも、世話焼きで歌に生きてエネルギッシュでバイタリティー溢れた笠置さんが、そこに存在していました。いいお話を見せてくれるきっかけを作ってくれて、ありがとうマミちゃん。そう、言いたい気分。

 女性の役でも、マミちゃんはマミちゃんでした。スカートもそんな違和感ないし。低い歌声だったけど。ドレスを着たときはオカマだったけど。役作りの結果なのか、役を自分に引き寄せたのか、どっちかはわからないけれど、普通に女性だったな。独特の発声だけど、それほど気にならない。のは、きっとファンの欲目。男性とのラブシーン(笑)も、もともと相手より10歳年上の設定なので、そんなに違和感なく。「歌」か「家庭」か。どっちも捨てられない気持ちが伝わってきました。

 桜花昇さんは、あらゆる面が「うまい!」。男装の麗人の時の白タキは凛々しく、恋に悩むときは可愛らしく、結婚後は人妻らしく、の演じ分けも素晴らしいし、歌・踊りとも素敵でした。一幕で「男装の麗人はアカン」と言われたときは、「なにをーーーっっっ!」と、ちょっと怒りモードになっちゃいましたよ。こんなにカッコイイのにさあっっっ!レビュー場面ではNewOSKの皆様の踊りを堪能しました。華やかだなあ。美人さんが多いですよね~~。ナマの「傘回し」も感動です!
 
 英介役の杉浦くんは、育ちの良いボンボンを好演。「愛した」×3回も、すごく自然でした。ハイヒールのマミちゃんより背が高くて良いバランスでした。服部先生の草刈さんは、いつ何時でもダンディーー。英介の叔父・早坂さんは曽我廼家文童さん。2幕の一番大事な場面では、若い二人を応援したい、さりとて姉の気持ちもわかる、シズ子の「女性としての愛」もわかるが、歌手を辞めさせるのもしのびない、そんな、さまざまな感情が伝わってきました。芝居として、一番の見せ場でした。中澤さんのふーちゃんは元気いっぱい!なかなか演技がうまいですね。

 1階最後列は段差があり、舞台全体を見るには最高の位置でした。内容も席も良かったのですが、唯一残念だったのは、近くに座っていた関係者らしき人(舞台関係者かプレスか)が、なんか進行状態(台詞?)を書かれた紙を確認のためかずーーーっとめくっていて、その音がすごくうるさかった!!なんであんなに音を立てるんだか。腹が立ったわ!
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