きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ロミオとジュリエット」沖&柄本/東京バレエ団

2022年04月29日 | バレエ・ダンス


ノイマイヤー版に比べるとクランコ版の方が断然好み。
マクミラン版とは逆?で、
赤がモンタギュー、青または黒がキャピュレット。

沖さんはとても軽やかな踊りで子供らしい可愛さ。
柄本さんが本人比では熱いけど、
他団に比べるとあっさりすぎて、
2人が出会ったことによる化学反応が無さすぎるのが実に惜しい。
エモーショナルのエの字もない。
ロミオには後藤晴雄さんぐらいの
謎の熱量が欲しいところなんだけど。

ティボルトの安村さんは濃くていいわ。
三馬鹿の宮川さん、樋口さんは踊りはいいけど、
こちらももう少しテンションが高くてもいいかなあ。

ロザリンドは政本さん。お美しい。
キャピュレット公の木村さんは拝むしかない。

クランコ版はサクサク進む。
ロレンス神父が若い。
柄本さんに熱さが足りないと思うのは
直前にOSKのパッション溢れるラテンを見たからかな?
2幕は大人しめなりに話を進めていた。
宮川くんは踊りも死にっぷりも見事。
安村さんのティボルトは理想に近い。
やっほー!

皆さんすごく踊り込んでいて、
初演初日なのに段取りが見えない。
固定の舞台セットがあると舞台転換がスムーズでいいね。
あっというまに終わる。
疾走感のあるロミジュリでした。

ジプシーの娘たち、
カーニバルのダンサーなども生き生きしていて、
血の通った物語になっていた。

ロレンス神父が謎よね。
即断で眠り薬を出す。
実験台を探していたとしか。
「あらドンナ、ベラドンナ」を思い出しちゃったりして。


【配役等】
振付:ジョン・クランコ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ

キャピュレット公:木村和夫
キャピュレット夫人:奈良春夏
ジュリエット:沖香菜子
ティボルト:安村圭太
パリス:大塚卓
乳母:坂井直子

モンタギュー公:中嶋智哉
モンタギュー夫人:二瓶加奈子
ロミオ:柄本弾
マキューシオ:宮川新大
ベンヴォーリオ:樋口祐輝

ヴェローナの大公: 和田康佑
僧ローレンス:ブラウリオ・アルバレス
ロザリンド:政本絵美
ジプシー:伝田陽美、三雲友里加、加藤くるみ
カーニバルのダンサー:
 中嶋智哉、涌田美紀、安西くるみ
 岡崎隼也、井福俊太郎

指揮:ベンジャミン・ポープ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
~上演時間~

第1幕 16:00 - 16:55
休憩    20分
第2幕 17:15 - 17:45
休憩    20分
第3幕 18:05 - 18:45
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