きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「母性」

2022年11月23日 | 映画


なかなかに気味も居心地も悪い家族関係を
上手いことエグく描いてました。
子供の言うことは正論だけど、
すべてが正しくきっちり片付くのは現実的には無理だよね。
善意と深い愛に溢れた祖母も、
愛情はある意味一方通行の自分勝手でもある。
「母」は、その居心地の良さから抜け出せなかったんだろうなあ。

愛にもいろいろあるんだな。

大地さんも高畑さんも戸田さんも永野さんも、
役者の芝居が良かった。

戸田さんの老けメイクが上手くいってるときと
そうじゃないときがあるのは
意図されているのかな。
母のときと娘のときと、
違うということ?

追記
自分無しでは生きられないほど
娘に愛情を注ぐのも母性なのか。
善良な慈愛しかない、
そんな意識は全くないのに娘の生き方を決めてしまう
ある種の気味悪さを
純粋な正義が漂う大地さんだから
居心地の悪さ倍増でした。
痴呆の義母に仕えるのは
「娘」の地位に収まれた、
ということなのだろうな。
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