「超人ロック 劇場版（魔女の世紀）」BD化記念 トークイベント付上映会

１９８４年に公開された「超人ロック　魔女の世紀」が
Blu-ray化され発売されることとなり
記念上映会が新宿で開催されました。


映画はリアタイで見ましたが
原作を熱心に読んでいたのはかなり昔で
いまいち話が思い出せないような・・・
と記憶を掘り起こし
「エスパー帝国を作ろうとした女がいて
　ロックの友人の恋人が洗脳されて尖兵になる的な話」
って筋が思い浮かんできた。
見たら、けっこう当たっていたわ。
それだけでなく、いくつかの場面では
聖さんの白黒の絵も脳内で再現されたました。

８４年公開。
原作を読み込んだあとのアニメ化だったので、
もっとあとのことだと思ってたわ。
同年に「ビューティフルドリーマー」公開。
もう時間の感覚が、、、


当時も思ったけど、
いま見てもロックの髪が緑過ぎだよね。
もうちょい黄緑寄りのイメージでした。

全体的な色合いが昔ではあるけど、
（コンピュータの灰色とか
　くすんだ色は昭和の色だなあ、と）
話はいま見ても面白い。

エスパーの皆さんが超能力を使っている「絵」は
「バビル二世」を思い出した。
「超能力を絵で見せる」定型を
横山先生が作ったんだなあ、とかも考えた。

当時はなんとなく納得していたし、
原作を読んでいるときは全く疑問には思わなかったけど、
ロックのマントは謎だよねー。
必要なのかオシャレなのか。
しかもアニメだと、紺の服に橙の赤いマントとか。
なんなんだー。
コーネリアの服も謎だ。
鎧？
モブが黒一色なのが不憫だ。


入場特典はポストカード。



上映後に記念トークショー。
難波圭一さんのお話たっぷり。

以下はメモ無しの記憶なので
私が受け取ったニュアンスとご了承ください。
正確なところは他サイトでご覧ください。

映画の台詞「人違いですよ」を受けて
難波さんは「人違いじゃありません」と語挨拶。

ロック役はオーディションで決まった。
アニメ作品で役名があるのは初めて。
当時は薔薇座に所属。
薔薇座はもともとストプレ。
自分が入った頃にミュージカルへシフト。
ストプレ派の先輩が辞めた。
自分は所属前にバンドを作って歌っていたので
メインの役がきた。

テアトルエコーに行くつもりだったけど、
試験の時（？）２階からダンスレッスン後の
戸田恵子さんと高島雅羅さんが来た。
レオタード（姿）というのを初めて見た。
入るのを決めた。

ロックはほぼアニメの初めての作品だったけど
ジェシカ役の藩さんや高島さんとは
舞台で共演していたので緊張感は無かった。
主役なので専用マイクがあった。
ロック役が決まった頃は勉強のため
NYにミュージカルを見に行こうと思っていた。
しかし野沢那智さんが、
「ミュージカルはいつでも見れるけど、
　こんなチャンスは滅多にない」と背中を押してくれた。

ロックは永遠に生き続ける。
そんな役から始まったためか、
そのあとに来る役は死ぬ役が多かった。

ロックの年齢、自分設定は
７万、、、（一桁までおっしゃいました）、
見かけは１８歳。
中の年齢の深さを意識して演じた。
最初と最後の「人違いだ」を大切にした。
彼はいままで何度この言葉を口にしたのだろうか、と。

長く生きているのに、（例えば「火の鳥」なら）
達観せずに、ずっと「いま」を生きているのがロックの魅力。

公開当時の舞台挨拶で。
「はい、声優さん出ます」と
袖で働いていた松竹社員が小杉十郎太。
翌年ガンダムの現場で再会。
そのときの舞台挨拶ではエンディング曲を歌った。

当時は居酒屋でバイトをしていた。
お店には有線放送を入れていた。
自分がシフトで入っているとき
ロックのこの曲が流れた。
知っている誰かがリクエストしてくれたのかも。

今日も夜遅いのにこうしてたくさんの人が来てくれた。
原作も２誌で展開しているし、
まだまだ盛り上がって、アニメ新作とか！
ハリウッドで実写化もあるかもしれない。
実写版が日本に来たら吹替でどこかに参加したい。


司会はＯＵＴでロックの連載を担当していた編集の方。
アニメ評論家の方が解説で加わり
８４年ごろのアニメ事情を紹介。
ヤマトブームからＳＦアニメが注目されていた。
いろんな漫画がアニメ化された。
前年には「地球へ・・・」、
同年には「綿の国星」が映画化。
ＴＶ総集編が多かったアニメ映画が、
この頃から劇場用新作が作られ始めた。
などのお話し有り。


んで、今日知ったんだけど。
「超人ロック」の英訳って、
「ロック・ザ・スーパーマン」なのね。
なんかイヤだわ。

公開３５周年かロック５０周年かで
今回のBlu-ray発売かと思いますが、
海外ではすでに販売されているそうです。
ライセンスが謎。


それにしても！
ダイターン見てトルーパー見てはいからさん見てヤマト見てロック見て、
今年は何年なんだ！