幸せな空間だった。
「11ぴきのねこ」のイラストはカラーイラストを印刷ではなく、
リトグラフ(版画)だったとは。
色の数の分(墨を入れ5色ぐらい)を馬場さんが描いたとは。
だから鮮やかな色になったと。
カラーイラストをカラー印刷すると
4色のインクを混ぜて色を作るのでにごりが出る。
版画だと単色の色がストレートに出る。
もともと出版社が子供向け絵本はそうやって作っていて、
馬場さんが承諾した、という流れらしい。
1階の展示室が「11ぴきのねこ」。
むかし読んだ話の原画が目の前に。
だいたいは刷り上がった色校だけど
色分解中の黒地が多い原画がありました。
とらねこ大将、久しぶりだなあ!!
2階の2部屋は馬場さんの生涯と
絵本以外の作品など。
海軍予科練から代用教員、そして漫画家へ。
予科練時代だったかな、
化学のノートが図解入りで、
その図がしっかり書かれいてるのもすごいけど
字などからも聡明さがうかがえました。
児童向けの漫画から、多ジャンルの作品へ。
私はねこの絵本と大人向きの4コマ漫画のイメージが強かったけど、
多岐のご活躍がわかって面白かった。
手塚作品にも登場してたとは。
展示終盤の猫のパステル画の優しい雰囲気に
涙が出そうだった。
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