きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「宋家の三姉妹」

2009年02月01日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
中国では宋家の三姉妹について、
「宋靄齢は金を愛し、宋慶齢は国を愛し、宋美齢は権力を愛した」
と言われているそうです。
孔子の子孫で大財閥の長と結婚した長女・靄齢。
「中国革命の父」孫文と結婚し、後に中央人民政府副主席となった次女・慶齢。
蒋介石と結婚してファーストレディになった三女・美齢。
100歳を超えて天上に行った美齢を
靄齢と慶齢が迎えるところから話が始まります。

同名の映画は見ていないのですが、
たぶんドキュメンタリー的な映像だったのでは、と思います。
この舞台は、基本が三人芝居ですから、
「再現ドラマ」的な部分はなく、
前半は3人がそれぞれの立場を話すことで
観客に対立ポイントをいくつか提示し、
後半は各自、一人づつの長いモノローグとなります。
朗読劇に近いのかもしれません。
舞台背後に、文字が流れて
その文章がモノローグと同じと気がつくまでは読んでいました。
ちょっと目が疲れました。

それでも、かつての宝塚花組トップの三人は、
まるで宛書きのように、それぞれの役にはまっていました。
冷静な目を持つ長女、
過酷な政争を生き抜いた次女、
華やかで野心家の三女、
まるで本人たちが語っているようでした。

政治的・思想的に対立しながらも
それでも切れない家族の、姉妹の絆があったのでしょうね。

安奈さんとヤンさんは
退団後は女優として活躍しています。
それでも、元娘役トップのほさちが加わると
「やっぱり男役だなあ」と思います。
特にヤンさんの元男役の凛々しさが
理想のために困難を乗り越えてきた次女を
よく表していたと思います。

ほさちはなあ。
もうちょっと声が安定すればなあ。
芝居も上手いし、美人なんだけどなあ。
もうちょっといろんなところに出て欲しいんだけどなあ。
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