きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「キレイ ~神様と待ち合わせした女~」大人計画

2005年07月28日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 大人計画の芝居は初めて見ましたが、とても面白かったです。TVを使ったセットとか字幕とか、人がたくさん舞台に乗っているのに全然邪魔にならずにうまく捌いているところとか、舞台(場面)転換のスムーズさとか、いろんな面で大満足。コロスの使い方がとてもイイ!滑らかに話を繋いでいる。コロスを含む踊り(振付)も衣装のセンスも、いいよねえ。脚本と音楽の結びつきが深いところとか、とにかく、どれもハイレベルでしたなあ。う~ん、素晴らしい!ワンダフル!!

 「ケガレてケガレて 私はキレイ」。お話は、傷ついた女の子の再生の話。なんて簡単には片づけられないけれど。どんなにケガレても、それと向き合うことができるのなら、キレイなんだ。逃げているうちはケガレ。でも、それが自分だと認識したとき、ケガレが祓われ、キレイになり、無限の可能性を手に入れられる。逃げ続けてはいけない。けど、一時的に逃げることは、生きていく上で必要なんだよなあ。なんてことを思いました。ケガレが、(大人の)ミサに、いい子いい子と、頭を撫でてあげる場面が泣けた。

 こんな話を語るために、大豆兵なんてネタになっちゃうのが尋常じゃないよなあ。でも、真っ正面から語られると、つまらないと思うけどさ。語りたい話と、それを際だたせるためのサイドの話が、かけ離れているように見えて、うまく作用している。

 蘭蘭のボサボサした姿はカワイイ。高岡早紀が予想以上に良かった。舞台映えがするし、声も綺麗だ。阿部サダヲは素晴らしい。拝む。その彼と岡本健一が同じ人物だとは(笑)秋山菜津子さんがキュートというかチャーミングというかなんと言うべきか。伊藤ヨタロウさんが白塗りの小澤征爾だった。HONJIさんがいてビックリだった(知らなかったので)。片桐はいりはヘンなんだけど予想外にスタイルが良くいろんな衣装が似合っていた。松尾さんはなんとも言えないオーラを放っていた。

 4時間弱の芝居で尻と腰は痛くなりましたが、時間はあっという間に過ぎました。全然別の世界にいた気分。
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