きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「新・乾いて候」

2005年07月24日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 ナマの正和を見ておかねば!と思い立ち、行ってきました。3階左なので舞台下手側三分の一と花道が見えませんでしたが、割引で1900円だったからOKOK。
 腕下(かいなで)主丞は、吉宗が紀州の不遇時代に愛人との間に儲けた子。お毒見唇役として父に仕えつつ、父を暗殺しようとする勢力に立ち向かう。今回の敵は尾張徳川家の宗春。彼は呪術が仕える妹に、吉宗に近しい者を呪い殺させ、吉宗を苦しめる。その女性こそ、瀑布から落ち死にかけていた主丞を助けた右近だった。身内を主と仰ぎ、その主のために手を血に染める者同士、心を通じ合わせつつも戦うしかなかった・・・。
 正和は、もうちょっと早く見ておくべきだったな。美しくはあるけど・・・。一昨年なら「・・・」は無かったかもなあ。でも、いいか。白塗りの顔は唇まで白かったです。TVでおなじみの口調なので、台詞が聞き取りづらいけど、それも正和。三幕での大立ち回り、ちょっと斬ってはポーズ×5ぐらいだったのですが、そのたびに拍手と「田村!」の掛け声。会場、大盛り上がり&感動の溜息。う~ん、いいねえ。この時の正和は、現実の世界を見ていない、異次元を見据えているようで、どこかこの世離れした表情でした。さすが正和!でした。
 ヒロイン右近が平淑恵。役柄としては「少女」だったで、たいへんビックリ。演技もそんなカンジで、それが似合っているので、そこにもたいへんビックリ。まあ、正和の年齢には合うしな。主丞の妹のような存在で、彼を慕う女性さわは片岡京子。サチコさんのお姉さんは後半で若衆姿となり、凛々しかったです。主丞に助成する大岡忠相は川野太郎。声の通りが良く貫禄充分。宗春は千葉哲也。不遇である自分と妹のため将軍の座を狙う姿にはどこか哀れみがあり、単純な「敵」でないのが話に深みを持たせていました。赤いマントも変な髷も似合っていました。二ノ宮さよ子はなにしに出てきたんだろう・・・。あと、久々に真田健一郎さんを見ました。ラッキーです。
 55分、55分、45分の3幕構成で、話のテンポが少々緩いのですが、セットの転換は早く、舞台から客席へのライトも多用し、なかなか目に楽しい舞台でした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「エトワール・ガラ(Aプロ)」 | トップ | 「キレイ ~神様と待ち合わ... »

コメントを投稿