きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「第六回千住落語会 ~東西【ワザあり】競演~」@1010シアター

2010年09月25日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
わりと近場で落語会をやるっていうんで
行ってきましたよ。


「子ほめ」 桂三四郎
「なんでもいいから人を誉めろ、
 そうすればタダ酒にありつけるかも」
と言われた八五郎。
教えられた通り「若いですね、厄前にしか見えません」
とか言ってみるが、その人は実は四十歳だったり、
上手くいきません。

若手ですが、話のテンポがいい。
お辞儀するときの姿勢がちょっと悪いのが気になった。

なんで、半分もわかっているかどうかわからんことを
やりたがるのかねー、落語の中の人達は。


「代り目」 桃月庵白酒
酔っぱらいを車夫が止め、車を進める。
酔っぱらいは乗るものの
実はそこは自宅前。
車は動かしていないのに
車代を払わなければいけない女房は
酔っぱらいの夫を叱るが・・・


体型から、もっとダミ声だと思っていました。ごめんなさい。
普通の喋りの部分は、実にすっきりした良い声。
酔っぱらいの時も、強い声にはなるけれど
悪声には決してならない。
とても聞きやすかったです。


「湯屋番」 古今亭駿菊
遊びすぎて勘当され、熊五郎の家に転がり込み
のんきな居候となる若旦那。
そんな若旦那に働くことを勧める熊五郎。
なんやかんやで湯屋に務めることとなるが
若旦那がやりたいのは、汚れ仕事ではなく番台。(女湯希望)
都合良く番台に座れた若旦那は妄想突入。


若旦那の身勝手振りって
リアルだと絶対許せないだろうなあ。
それを笑える方向に持っていくのが芸なんだなあ。


「天災」 橘家文左衛門
短気な八五郎に、天災だと思って許し、やり過ごしなさい、
と諭すえらい先生。納得する八五郎。
おりよく、近所の熊五郎のところで争いが起こっていた。
新しい女を引き込んだところに、
前の嫁が帰ってきて大喧嘩になっているそうだ。
覚えたての話を使い、仲裁しようとする八五郎。
しかし、付け焼き刃は利かぬもの、
説教が微妙にズレている・・・


短気な人って、
ほんとになんにでも怒るよねえ。
半端にしか覚えていないことを
使ってみたく(やってみたく)なっちゃうのは、なんでかなー。
落ちのキレが良かった。


「義理ギリコミュニケーション」桂あやめ
嫁と姑、大戦争。
この構図は見たことあるなあ、、、
と思う夫(息子)。


女性の噺家さんを聞く(見る)のは初めて。
古典は難しいのかなあ。
バランス的にここに新作を入れるのは良いと思うけど。


「たまや」 立川志らく
花火屋の玉屋の職人辰吉は
親方に目をかけられるほどの腕前だったが
早馬に跳ねられ死んでしまう。
しかし、それは死に神のミスだった。
辰吉の寿命はまだ50年残っているのだ!
そろそろ死にそうな男に近づき、
男の魂が外に出た瞬間、
辰吉の魂は、その男の中に入った。
肉体はできたものの、かつての自分とはまったく違う姿形。
親方の元に戻るも、最初はなかなか信じて貰えない。
しかし、辰吉の癖・口癖を見て
親方も信じるようになる。
辰吉にはやらなければならないことがあったのだ。


「シネマ落語」ということで
元ネタは「天国から来たチャンピオン」。
いわゆる「一人芝居」の落語で、
「ビジュアルは他人だけど、中身は本人」って
表現するのは難しいと思うけど、
鼻頭をこする癖とか口癖とかで
区別がつきやすかったです。
落語になるんだ、と感心。
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