「狼たちの午後」（午前十時の映画祭９）

銀行を襲うソニーとサル。
しかし金庫にはあまり金は無く
人質を取り、立て籠まざるを得ない状況へ。
次から次へ不測の事態が発生。

気軽な野次馬が集まり、犯人を英雄扱いし、
マスコミがプライバシー大暴露し、
人権派が乗っかってくる。
皮肉のつもりかもしれないけど、
今も同じよね。

人と人質は、馴れ合い和気藹々、と、銃で脅し脅される、が転々とし、
どう終結するか予想できない。
犯人が捕まって欲しくもあり、
逃げ切っても欲しくもあり。

両親と2人の妻は自分の言い分を喚きたてるばかり。
人質を疑似家族のように思い始めていた犯人の、
解放されたら彼を見ない人質の姿から
それは幻だったと気づく瞳が切ない。

コーラ、の中に一本ドクターペッパー。
誰が飲んだんだろう。