きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「THE BOY FROM OZ ボーイ・フロム・オズ」

2006年11月05日 | 紫吹淳(リカちゃん)
昨年とキャストを同じくして再演。
同じメンバーのせいか、芝居が掘り下げられていました。
どの人も、前回より深みが増していました。

ピーターの坂本君は、いいね!
普通にミュージカルスターだ。
声の通りが良い。
このまま東宝に来て欲しい、と、一瞬思ったけど
この年代が主役を張るような作品は
ジャニーズだから日本に持ってこられるんだよな。
東宝で上演したら井上くんかウラケン主演だよな、
と、思うと、
坂本君にはジャニーズのまま、東宝系以外の作品に
どんどん出て欲しいなあ、と。
よくわからん説明で申し訳ないけれど、
個人的に、舞台の坂本君はジャニーズじゃないです。
一人の役者さんです。
さすがジャニーズと思うのは客いじり。
会場を湧かせながらも、芝居の流れを分断させずにまとめる。
うまいなあ。
昨年は、坂本演じるピーター・アレンが舞台にいたけど
今年はピーター・アレンが、舞台に息づいていました。
「僕の名にライトを当ててくれ!!」
言葉だけではなく、野望が感じられた。
希望、ではなく、野望。
そんな彼が、駆け上がって、挫折して、売れて、病気になって。
前回より、彼の人生を身近に感じました。

ライザのリカちゃんは、痩せたせいか、
腕の筋肉が目立っちゃったかしら?うふ。
少女時代と、スターのライザの演じ分けが良かったです。
前回は、少女時代はちょびっと引いちゃいました。
ファンなのに。いや、ファンだから?
今回は、ちゃんと可愛い、でも親の光の影で実体がないと思い込んでいる
十代の女の子でした。
親の影としてではなく、一人の人間として認識してくれたからこそ
ピーターを愛し、最終的には死ぬまで親友だったんでしょうね。
女として愛されたい望みがあったから、
男達に嫉妬し、別れもしたけれど
その部分以外では、心を許しあえる仲だったんだな、と。
前回より、その部分がクリアになっていました。
2幕で、ピーター&グレッグは恋愛関係で、
ピーター&ライザは友人関係、ってのが
はっきり見えました。
性別的には逆に見えてもおかしくないのに、
役者達がちゃんと演じていたからでしょうね。
赤ラメワンピは鼻血ブーです。
もう1回見られて幸せ。
ピーターの乱痴気騒ぎの後のところで
アドリブがあったみたいね。
ピーターが笑顔でライザの顔を覗き込んでいた。
リカちゃんは思わず笑っちゃったよ!
あんな顔されたら許しちゃうよなあ。
笑いながらも、今後の二人を暗示するようなアドリブでした。

ピーターの「恋人」グレッグはIZAM。
前回よりも声は伸びているし、演技もイイ。
幻影(幽霊)の場面も透き通るようで良かったよ。
あとは音程だけだ!
前回2階から見たとき、つむじ周辺がヤバイと思ったけど
今回は大丈夫そうだった。
髪型を変えたからか?
まあ、もうちょっと華やかだといいんだけどね。
「モデル」とか「オーディション」とか「ショーの演出」とかの言葉が
もうちょっとしっくりくると、なお可、なんだけど。
多くは望んじゃいけないか。

大スター、ジュディ・ガーランドは鳳欄さん。
史実とは違ってガタイが(ry
でも、大スターのオーラはある。
良くも悪くも、彼女が生きていたときは
ピーターもライザも、彼女に束縛されていた部分があるんだな。
彼女の影響力が実感できた。

ピーターの母・マリオンの今陽子さん。
前回よりリキむ部分がなくなったせいか
ものすごくピーターへの愛情が感じられた。
「泣かないで」って歌われても泣くよ。
息子を、そして自分の住む土地を愛する女性なんだな。

団時朗さんはエージェントのアンソニーと
ピーターの父・ディックの2役。
父役が特に良かった。
飲んだくれなんだけど、その中に、家族への愛と
「客からの賞賛を受ける」息子への、誇らしさと嫉妬も感じられた。
自殺の場面は辛かったなあ。

アンサンブルのまとまりはとっても良い。
ダンスの振付も好きだなあ。

カーテンコールもたくさん。
完全に幕が締まりきったのに、客は帰らずアンコールの嵐。
坂本君が一人出てきて、投げキッス。
良い舞台でしたよ。


「ラジオ・シティ・ミュージックホールのロケットに・・・」で
「ラジオ・シティ・ミュージックホールでロケットダンスしたよ、あんたの女房」と
前回思ったことも今回思ったよ。


1階センター後方にお客様が来ていたみたい。
誰なんだろう。
ジャニーズ系?
【追記】長野君と井ノ原君だって!)

今さん繋がりで松田さんでもいないかなあ、と思ったけど
いなかった。たぶん。
(今さんへは、上原さくらから花が入っていた)
いたのは
小津家の長男でした
アニキ!
休憩中、アニキに似た人を見かけたんで、
2幕開幕ギリギリまで客席を見渡していたけど、
見つからなかったの。
でも、スタオベの時、5列ぐらい前にいたのを発見。
アニキ!
青い鳥は身近にいたのね!!
チラ見とガン見、どっちが失礼じゃないかしら。
どっちにしても失礼よね。ごめんなさい。
誰か知り合いが舞台にいたのかしら。
それとも、ピーター・アレンのファン?
はっ!
オズ繋がり?
なんちゃって。
カッコよかったわ!
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2 コメント

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はじめまして (MICA)
2006-11-16 00:32:54
はじめまして。MICAと申します。「ボーイ フロム オズ」に感動した有志たちにより、「ボーイ フロム オズ」日本語版サントラCD発売を実現しよう!という企画が立ち上がっております。もしよろしければ、トラックバックした記事をご覧くださいませ。

突然のコメント失礼いたしました。これも、「ボーイ フロム オズ」CD化を目指す熱意とご理解いただき、どうぞご容赦くださいませ。
返信する
日本語版サントラCD (きんちゃん)
2006-11-16 14:24:02
MICA 様
TB&コメントありがとうございました。
ヒュー・ジャックマン版のCDは出ているので
著作権のあたりは大丈夫かと思いますが、
一番難しいのは坂本君周辺の諸権利でしょうね。
発売されるといいですね。
返信する

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