きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ホフマン物語」宝塚月組

2008年01月27日 | 宝塚(月組)
4パターンある配役のうち
今回は最後のDパターン。

ホフマン 青樹 泉
ニクラウス/ミューズ 明日海りお
アントニア/オランピア/ジュリエッタ 夢咲 ねね
悪魔/リンドルフ/ミラクル博士 星条 海斗

あとはよくわからんです。

詩人ホフマンが語る3つの悲しい恋の物語。
モトネタはオペラ。

ホフマンが語る話の中のヒロインは
今回は全てねねちゃん。
3人とも違うバージョンを見てみたかったような気もするし
ホフマンが惹かれる女性はどこか似ていると思えば
これでいいのかもしれない。

もりえちゃんが良かった!
期待していなかったんだけど(ごめんね)
開演アナウンスの「谷正純 演出」の「つ」が
すごくヤバイ発声だったんだけど
始まってみれば、すごい!としか言いようがない。
まだまだ稚拙な部分はあるけれど、
とにかく華やか!
スターブーツも光り物も似合う。
長身で顔が小さいので、衣装がなんでも似合う。
若い、ってイメージのわりには
ラブシーンが板についている。
「お仕置きです」のチューが
実に自然な動きでした。
ここまでできる子だったとは!
チャンスを与え続けられてて、
10年目で芽が出るのは遅すぎる、って声もあるけど
まあ、いいじゃあないか。
役者として伸びる時期が今なんだろうなあ。
歌も頑張っていたよ。
ぽわわ~んとした雰囲気が
ホフマンの純粋さを良く表していたので
素でやってるのかなあ、と思ったんだけど、
いろんな感想を読みに行ったら
役替わりの悪魔は冷酷だったらしい。
ぽわわ~んは演技か。
すごいな。
今後に期待するわ!

ホフマンの友人ニコラウス。
実はホフマンの詩人としての才能を愛するミューズが
ホフマンを見守るための仮の姿。
ホフマンの純粋な魂が悪魔に壊されないよう守るのだそうだ。
そのわりには
役立たず
ホフマンを置いてあっちこっちに行っちゃうし。
ミューズのときのみりおは違和感なく女性。
ニコラウスが、ちょっと弱かったかなあ。
友人その1ぐらいだったので
もうちょっと強く前に出てもイイかも。
歌もキーに合っていないのかな。
この配役だと、もりえちゃんにさすがの年季を感じました。

ねねちゃんは3役。
アントニアは正統派娘役っぽく。
オランピアはアド・アニー系。
ジュリエッタは女役系。
きっぱり演じ分けていた。
素晴らしい。
どれもが情感溢れる芝居だった。
輪っかのドレスがよく似合う。
星組に行ってしまうのは悲しいけど、
あいあいが足踏み状態なのに、
さらにその下にいるのは、確かに勿体ないかも。
星組で大活躍してくれ。
男役に寄りかかる姿がこれまた自然でした。


マギーの悪魔は熱い!!
でも、人形の話は悪魔じゃないぜい。
悪いのは金を払わないオヤジだと思うんだけどね。
常にフォルテかフォルテッシモ。
もうちょっと「引く」部分があってもいいと思うけど、
でもいまは、すべて出しちゃう、そういう芝居でもいいと思う。
すべてすべて全力で出し切って。
その経験を踏まえて「引く芝居」ができるようになればいいなあ。
若いんだから、限界まで熱くなっちゃえ。

影法師は流輝一斗くんと麗百愛ちゃん。
これがまたすごいダンサーで。
ビックリよん。
踊りうますぎ。

ジュリエッタの愛をホフマンと争うのは
シュレーミルでいいのかしら。
颯くんは研4?
すごく目を引く。
今後がすごく楽しみ。

みっぽーちゃんがね。
好きなんだけどね。
もう一つ、なにかが足りない。
踊りは素晴らしいんだけど、
かといって、かつてのゆら・コモの位置とは違う。
なんなんだろーね。
愛人顔ならもうちょっと役の幅も広がるのかなあ。

今回は、オペラ原作で歌も多いし
古めの台詞回しもあるし、
そのうえ、役替わりが4パターンもあって
出演者はとても大変だったと思う。
でもでも、出演者皆さん良かったよ!
若い子もすごく頑張っていた。
しっかり芝居をしていたよ。
宝塚って層が厚いなあ、としみじみ思いました。
若い子が勉強できる場があるって
いいシステムだよね。
他の30周年シリーズも見たくなってきました。

未沙さんは引き続き月組本公演ですね。
嬉しいわ。
そして青葉みちるちゃん。
8年間お疲れ様でした。
「なみだ橋」の演技が印象的でした。
新しい生活でも頑張ってください。
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