3時間半なので会社帰りに見ると肩も腰も痛くなる。
大福は偉大なり。
サスペンスに分類されるらしいけど、
謎解きではないし、犯人探しでもない。
スピーディーではないけど、長時間は
あの時代のあの場所に入るのに必要、と疲れても思う。
いきなりオイルマネーが入った村社会、
インディアン(←敢えて当時の言い方)の
命も財産も好きにしていいと思う白人たち。
頭で理解していることが、
さらに体に入ってくる。
いや、インディアンだけじゃないか。
金のためなら白人でさえあっさり殺す。
自分が金を得て当然な町の権力者をデニーロが好演。
レオの煮え切らない夫の芝居もすごく良い。
妻や子への愛、金への執着、叔父への従属。
どれも詰まった男。
ひとつに偏ることなく、
流れでどちらかに傾き、
違う事情になれば別方向へ。
どれでもないのが良い。
妻役の台詞が明瞭で淡々としていて、
白人たちより知性があるのが感じられる。
神が人種を作って、白人が上位と思うのに、
ならなぜ白人以外の土地に石油が出たか、は考えず、
搾取する側の権利を行使するのが、わからんなあ。