きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「燃えよ剣」

2021年10月19日 | 映画


ミツオさん、短い出番なのに2回も歌った。
詩を吟じるかんじね。
土方が岡田くんで小さいので、
ミツオさんがより大きく見える!

個人的には伊藤英明の芹沢と
ミツオさんの伊藤甲子太郎のビジュアルは
逆のイメージだけど、
仕方がないかな。
ミツオさん、あっという間に死体です。

原作改変でムムッと思ったのが2箇所。
お雪さんはいまの時代と知名度のある女優さんが演じるとなると、
ああなるのは仕方がないかな、と思うけど。
七里は、なんで?ってかんじ。
「!」より「?」です。
都合よく話をまとめる宝塚みたいな。
でも宝塚は番手と尺が主な改変理由だけど、
映画でそれは必要?

と見たときは思ったけど、
基本は名場面集を土方の語りで繋いでいるので、
「通した話ですよ」と観客に知らせるためには、
こちらも仕方がないのかなあ。

岡田くんはトップにはなれない汚れ仕事の副長で、
鈴木亮平くんは奉りあげられながらもどっしりしたトップで、
司馬遼が描きたかった対比がビジュアル化していたのもウハウハだった。

山田涼介くんの沖田が沖田過ぎる!
試衛館仲間では唯ひとり武士出身の
どことなく育ちの良さがあって、
飄々としていて、言いたいことを言って
子供達と仲良くて、抜け目なくて。
でね。
すごく透明感のある笑顔なの。
それなのに「斬りますか」って。
無邪気に、だけではなく、
実際に斬ってきて刀で血を流してきた修羅を背負っているのがわかるの。
それでも清々しい青空のような透明感なの。
最期も「看取られず」の顔も良かったの。
原作イメージどおり
40年ぐらい抱き続けていたイメージが
目の前に現れた。
びっくりだし、とても嬉しかった!

お色気担当のお梅はさららんだった。

江戸時代の景色に新選組、
ってビジュアルがとにかくいいよ!
ストーリーを楽しむ、というより、
新選組が京都の街を歩いているのに
立ち会うかんじかなあ。
Vレジみたいに、シュテルンの街で
アイパッチの人を見かけるような、そんなかんじ。

洋楽は狙ってるな、としか。

岡田くんの身長が、、、
いや言うまい。

あと、良かったのがエンディングロール。
役名がある!
邦画ってなんで役名と役者名を併記しないことが多いのかね。
あの役誰だっけ、とか、
○○さん?△△さん?漢字表記でわかるかな?と思うときにとても不便。
ここに一文字追加すると金がかかるとかなの?
五社協定時代のスターシステムの名残りなの?


新撰組については
①新撰組は賊軍、悪虐非道

②関係者を取材し、子母沢寛「新選組始末記」

③司馬遼太郎「燃えよ剣」

④司馬史観なる造語
小説は史実に近いと思う人が出る

⑤新史料発見、司馬遼は古いぜ

的な流れがあると個人的に思うのですが、
映画は③の時の、原作を読んでいたときの
ワクワク感を思い出しました。
(読みすぎて文庫本がボロボロになって買い直したぐらい
 ハードリピートしていました)
⑤は、時代の流れで、まあわかるのですが、
④はわからなかったなあ。
「だって、司馬遼太郎がこう書いているし!」
みたいな人をけっこう見かける時代があった。
いや、あの人が書いているのは小説または
個人の見解のエッセイだから、って思ったなあ。
「最大手が解釈違い」は、よくわかる。
コメント
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