きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「TAP THE LAST SHOW」

2017年07月01日 | 映画
映画的には予想どおり清々しいまでに駄作だった。
古い頭のテレビ屋さんが、
大昔の舞台興行を妄想して作っているようで、
こんなんで金を動かす舞台関係者なんかいるはずないだろーー!
なファンタジーで満ち溢れていました。
水谷豊へ対するテレ朝からのご褒美なのがありあり。

TAPの映画を作りたい、
自分はこういう役をやりたいという水谷豊に対し
相棒メンバーという興行用補強をしたけど、
脚本段階でグダグダ。
「真のライバル」と言って出した子が全然そうならないし。
ラストのタップショーは楽しかったけど、
一場面が短すぎかなあ。

個人的には生活もままならないのに
避妊もせず子供を作っておきながら
女が生活費のためにキャバクラで働いたら怒る男にムカついた。
なら、あんたが金にならないダンスを辞めて働け!って思うよね。

そして、批評どうり、
タップの技術で選んだから役者の演技はいまいちで。

脚を痛めた元ダンサーは高価そうな酒をいつも飲んでるし、
誰が彼を養っているんだとか、
本当にドリームだらけだったよ。
まあ、でも、タップが主題になるのはいいことだしね。

「日本の俳優が監督になって作る映画は99%駄作になる」
という偏見を持っているので、
駄作なのは、ああやっぱりで、
これの制作に金を出すシステムがあるのは、なんというか、興味深いし、
タップ場面は見たかったので、
見て時間の無駄とは思わないけどね。
人にはあまりオススメしたくないわ。

もしかして、イメージは「コーラスライン」なのかなあ。
自分の番号も言えないとんちきな応募者がいるわけないよな。

誰か水谷豊に意見を言えなかったのかなあ。
それは無理かあ。
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マカロワ版「ラ・バヤデール」川島&柄本&伝田/東京バレエ団(2日目)

2017年07月01日 | バレエ・ダンス


川島さんは儚げで弱そうでニキヤにぴったり。
弾くんと並ぶと「年上の負い目」みたいのもあり
不幸テイスト倍増。
そんな彼女もソロルへの愛は貫き通そうとする。
そのときだけ強くなるのがいいね。
技術はそつないけど、
絶好調の水香ちゃんの後だと、
「もう少し」と思っちゃうかな。
幻影は綺麗だけど霊的な雰囲気まではあと一歩。
ベールの踊りは難しいのね。

弾くんは踊りも芝居も丁寧。
ひとつひとつの動作の端々に気を使い、
感情を乗せている。
女性二人へのサポートもいい。
婚約式でニキヤを見られない、でも見たい、
の葛藤がすごくいいよ!
去り際はチラっとニキヤを見て、去る。
ペテロをチラ見するジーザスみたいだったよ。
坊主が助けるみたいだから、と思い切ったかな。
彼女があそこで死ぬとは思わなかったかな。
終幕までしっかりした演技だった。

若い大僧正は生臭でも邪でもなく、真っ直ぐな純愛。
いいとこの家の子が政略に敗れて出家させられただけで、
もとから聖職ではないかんじ?
もう少し存在感が欲しいかな。
初役にしては頑張った。

三幕のラジャは
ソロルを現実に連れ戻す威厳があった。

伝田さんは意外に押し出しがあり、
フェッテも鮮やかでした。
カラボス経験の成果か、
ラストまで強い存在感があった

幻影の群舞は今日も迫力。


川島さんは悪くないんだけど、
地に足が着いている役の方が合いそう。
たぶん明日のガムザッティの方が合う。

入戸野くんは鮮やかだった。
決め所のアクセントが良かった。
アルバレス君はもう少し存在感が欲しいかな。初役にしては頑張った。

配役はいま確認。幻影のヴァリ、二人は昨日と同じね。三人娘2セットというほどではないのね。でも層は厚くなったよね。


シュトゥットガルトの人はバヤデルカを知らないので、
と凱旋公演案内で見たように思うけど、
ベルリンのマラーホフ版は
ベルリンのみでの上演だったのかな。
地元にバレエ団があると跨いでは見に行かないのかしら。
そう考えると両方来る東京は恵まれているのかな。


【配役】
ニキヤ(神殿の舞姫):川島麻実子
ソロル(戦士):柄本 弾
ガムザッティ(ラジャの娘):伝田陽美

ハイ・ブラーミン(大僧正):ブラウリオ・アルバレス
ラジャ(国王):森川茉央
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):井福俊太郎
アヤ(ガムザッティの召使):矢島まい
ソロルの友人:宮川新大
ブロンズ像:入戸野伊織

【第1幕】
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り): 政本絵美、崔 美実
パ・ダクシオン:
金子仁美、中川美雪、秋山 瑛、足立真里亜
吉川留衣、二瓶加奈子、加藤くるみ、波多野渚砂
岸本秀雄、和田康佑

【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1): 秋山 瑛
影の王国(ヴァリエーション2): 三雲友里加
影の王国(ヴァリエーション3): 二瓶加奈子


指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」

2017年07月01日 | 映画
シリーズ第5作はジョニーが主演というほどではないので
話の流れはすっきり。
冒険は若い者に任せ、
芝居はジェフリー・ラッシュvsハビエル・バルデムが受け持ち
ジョニーはチャチャ入れが基本という第一作に近い立場。
やりすぎないのがいい案配。

いやもう、ほんと、
おっさん同志の芝居がすごく良かったよ!!

呪いはなんで解けたんだ?
お宝が壊れてもOKなのか?
なんでそうなったかはいまいちわからず。
まあ、いいか。

オーリーはいい具合のビジュアルになったな。
いい作品に出会えるといいね。
1分程度の出番でもキーラは美しかった。

エンドロール後はいつもの「続編あります」だったけど
もう無いよね。
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