ロミジュリの世界に迷い込むフォルスタッフ、
というより引っ掻き回す話。
フォルスタッフは、身近にいたら迷惑な男だけど、
快活で生命力に溢れていて、ものすごくポジティブ。
いつの間にか恋して、いつの間にか失恋する、
そんなことの繰り返しなんだろうな。
死んだらなんにもならない、
生きなくてどうする、
そんな彼の思いが素直に伝わってくる。
なにごとも「命あっての物種」なんだよね。
なので死人が出ちゃったときは
話がどこに落ちるか全くわからなくなり、
ラストに「ハッピーエンド(はぁと)」とか言っても
もう死人が出てるし!と思ってしまったけど、
その後にスペシャル笑顔のティボルトとマキューシオ出てきたんで
「君ら天国で仲良くなったんかー、なら、もういいかー」
ってかんじで、力技の大団円に、
うん、これでよし、と思いました。
マギーちゃんはお話も世界も人間関係も引っ掻き回しつつ、
最後は感動の歌を歌い上げ、しっかり芝居を〆ました。
ありちゃんはまだまだ若いけど、
女の子っぽさはかなり抜けてきた。
2幕冒頭のダンスは力強かった。
その後に入ってきたとしちゃんが男役らしい実に素晴らしいダンスでゾクゾクした。
としちゃんはロン毛も似合っていたわ~。
さくらちゃんはポスターの写真より可憐で可愛いかったわ!
キャピュレット家の舞踏会の時の歌はバレエ版の曲だった。
三馬鹿が能天気に踊っているときの曲。
フォルスタッフが追放されて旅に出たあたり、
従者の荷物のひとつが
「ジプシー男爵」でシュテルクが持っていた頭陀袋だと思う。
谷先生らしい、賑やかな作品でした。
オチは読めちゃうけどね。
シェイクスピアの回りくどい台詞は
下級生には勉強になったと思う。
いい機会だったよね。
【主な配役】
フォルスタッフ:星条 海斗
ロミオ:暁 千星
ジュリエット:美園 さくら
レイトン卿、ヴェローナ大公、ロレンス神父、薬屋:汝鳥 伶
キャピュレット:光月 るう
キャピュレット夫人:憧花 ゆりの
ティボルト:宇月 颯
乳母ゲートルート:夏月 都
パリス伯爵:輝生 かなで
モンタギュー:響 れおな
モンタギュー夫人:玲実 くれあ
ベンボーリオ:煌海 ルイセ
マキューシオ:蓮 つかさ
バルサザー:夢奈 瑠音
ジョン修道僧:周旺 真広
クイックリー:花陽 みら
バードルフ:朝霧 真
ピストール:春海 ゆう
ベル:楓 ゆき
ドル:晴音 アキ
サムソン:音風 せいや
グレゴリー:蘭 尚樹
エイブラハム:風間 柚乃
終演後はマギー会のお茶会。
いろいろなお話を聞けて楽しかった!