きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「FALSTAFF ~ロミオとジュリエットの物語に飛び込んだフォルスタッフ~」(宝塚月組)

2016年10月16日 | 宝塚(月組)





ロミジュリの世界に迷い込むフォルスタッフ、
というより引っ掻き回す話。

フォルスタッフは、身近にいたら迷惑な男だけど、
快活で生命力に溢れていて、ものすごくポジティブ。
いつの間にか恋して、いつの間にか失恋する、
そんなことの繰り返しなんだろうな。

死んだらなんにもならない、
生きなくてどうする、
そんな彼の思いが素直に伝わってくる。
なにごとも「命あっての物種」なんだよね。

なので死人が出ちゃったときは
話がどこに落ちるか全くわからなくなり、
ラストに「ハッピーエンド(はぁと)」とか言っても
もう死人が出てるし!と思ってしまったけど、
その後にスペシャル笑顔のティボルトとマキューシオ出てきたんで
「君ら天国で仲良くなったんかー、なら、もういいかー」
ってかんじで、力技の大団円に、
うん、これでよし、と思いました。

マギーちゃんはお話も世界も人間関係も引っ掻き回しつつ、
最後は感動の歌を歌い上げ、しっかり芝居を〆ました。

ありちゃんはまだまだ若いけど、
女の子っぽさはかなり抜けてきた。
2幕冒頭のダンスは力強かった。
その後に入ってきたとしちゃんが男役らしい実に素晴らしいダンスでゾクゾクした。

としちゃんはロン毛も似合っていたわ~。


さくらちゃんはポスターの写真より可憐で可愛いかったわ!


キャピュレット家の舞踏会の時の歌はバレエ版の曲だった。
三馬鹿が能天気に踊っているときの曲。

フォルスタッフが追放されて旅に出たあたり、
従者の荷物のひとつが
「ジプシー男爵」でシュテルクが持っていた頭陀袋だと思う。


谷先生らしい、賑やかな作品でした。
オチは読めちゃうけどね。
シェイクスピアの回りくどい台詞は
下級生には勉強になったと思う。
いい機会だったよね。


【主な配役】
フォルスタッフ:星条 海斗
ロミオ:暁 千星
ジュリエット:美園 さくら
レイトン卿、ヴェローナ大公、ロレンス神父、薬屋:汝鳥 伶

キャピュレット:光月 るう
キャピュレット夫人:憧花 ゆりの
ティボルト:宇月 颯
乳母ゲートルート:夏月 都
パリス伯爵:輝生 かなで

モンタギュー:響 れおな
モンタギュー夫人:玲実 くれあ
ベンボーリオ:煌海 ルイセ
マキューシオ:蓮 つかさ
バルサザー:夢奈 瑠音

ジョン修道僧:周旺 真広

クイックリー:花陽 みら
バードルフ:朝霧 真
ピストール:春海 ゆう

ベル:楓 ゆき
ドル:晴音 アキ
サムソン:音風 せいや
グレゴリー:蘭 尚樹
エイブラハム:風間 柚乃


終演後はマギー会のお茶会。

いろいろなお話を聞けて楽しかった!
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「私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest HITS!」@宝塚大劇場(宝塚雪組)

2016年10月16日 | 宝塚(雪組)


芝居は「普通の正塚」と「良い正塚」の間ぐらい。
第二次世界大戦後から数年?
私立探偵となったケイレブは
スタイリストのイヴォンヌと恋仲。
あるとき映画撮影所で女優が死んだ。
彼女の死の真相とは?
ふとしたきっかけで調査を始めたケイレブは
ある真実に辿り着く。

っても、正塚先生なので、
真実もなにも、悪はマフィアだし。
で、やっぱり誘拐に失敗しているし。
でも、男はウダウダしていなし、
過去にとらわれてもいない。
日常のさりげない日々の積み重ねの物語で、
傑作ではないけれど、
原作付き大作が続いたいまのちぎちゃんには
ちょうど良いお話でした。

スーツ隊のコロスとか
簡易なセットとか、
正塚先生の良い部分が上手く出ていて
ちょっとウハウハした。

ラストは、荷物だけ行っちゃった?
いや、全部手荷物にしてたかもしれないし。
むかしは今ほど厳重な警備じゃないかもしれないし。
女性には夢を諦めてほしくないから
翌日に旅立って欲しい。

ちぎちゃんはスーツが良くお似合い。
ゆうみちゃんの衣装が奇天烈テイストなのは
スタイリストという職業柄なのか。
だいもんは気のいい友人だし、
がおりはケイレブの過去をさりげなく匂わせつつ美味しいし、
ちさとちゃんはバロット系だし、
組子にいい案配に役が振り分けられている。
それぞれ深く描かずに
雰囲気だけで乗り切っているけど
これぐらいの軽さでちょうどいいよね。
見ていて、なんだかほのぼのした。


【主な配役】
ケイレブ・ハント(過去戦争を生き延びた経歴を持つ私立探偵):早霧 せいな
イヴォンヌ(スタイリストをしているケイレブの恋人):咲妃 みゆ

ジム・クリード(探偵事務所の共同経営者):望海 風斗
カズノ・ハマー(探偵事務所の共同経営者):彩風 咲奈
コートニー(探偵事務所の事務):早花 まこ
グレース(探偵事務所の元秘書):桃花 ひな
ダドリー(探偵事務所の経理):真那 春人
トレバー(探偵事務所の雑用):縣 千
レイラ(ジムの恋人):星南 のぞみ
電器屋:透真 かずき

ナイジェル(ケイレブのかつての戦友):香綾 しずる

ホレイショー(ケイレブが信頼を寄せる刑事):彩凪 翔
ライアン(ホレイショーとコンビを組む刑事):永久輝 せあ
警官:煌羽 レオ

マクシミリアン(芸能プロダクションや高級リゾートクラブを経営する実業家):月城 かなと
マクシミリアンの部下:久城 あす
ポーリーン(歌手):有沙 瞳

アデル(女優):沙月 愛奈
エリアス・ソリアーノ(メキシコ人の夫婦でアデルの父):鳳翔 大
ダナ・ソリアーノ(メキシコ人の夫婦でアデルの母):梨花 ますみ
ハリエット(アデルの友人):星乃 あんり

映画監督:奏乃 はると
アパートの管理人:舞咲 りん
レストランのマネージャー:朝風 れい
空港職員:桜路 薫
空港職員:彩 みちる



ショーは華やかで賑やか。
ちょっとメリハリに欠けるかな。
冒頭が「ソウルトレイン」だけど著作権は大丈夫?
BMBでははカットされた曲。

フィナーレ前はデュエダンでなく、普通に3人だった。
「情熱の翼」とかの系統。

中詰あたりのリフト3組、
1組が止め切れず尻餅。

彩彩は咲ちゃんが抜けたね。
しっかりした3番手だった。




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