きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「トラジャ百香拳(ひゃっかけん)」 (ひげ太夫)

2012年12月07日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
今日も平和なオパール王国
運河沿いにある「伝説の酒場」アンタレスに
一人の若者ボンが訪れる。
大学の研究課題の運河を眺めていると
早撃ちコブラが店に押し入ってきた。
その危機に颯爽と現れたのがトラジャ。
コーヒーの香りを自在に操り
敵を倒す百香拳を使い、
見事コブラを追い返す。

一方、その頃・・・。


と、あらすじが書ききれないほど
話が広がっていく。
ここからまだ広げるのか、
と思うんだけど
見事に収束するんだよね。
その鮮やかさに感服。
いくつかの話が並行して進むんだけど
こんがらがることはない。

登場人物も、一人何役かを演じ
たくさんいるのに混乱はない。

「わかりやすい話」を
「わかりやすく客に伝える芝居」って
簡単そうに見えて実はとても難しいよね。
コントのようなものでも笑わせればそれでOK、
オチはとってつけたような説明台詞のみ、
という芝居が数多くある中で
「『芝居』で主題を的確に表す」のが
本当に上手いんだな~。
「当たり前だけど大切なこと」の盛り込みもとても自然。

話の山場までの盛り上げ方も巧いし、
悪人がいないことが、
押し付けがましくないところ良いですね。

とか、シリアスに語りつつ。
やっぱ、なんちゅーか、
いろんなことに度肝を抜かれますよ。
なに、なにが起こったの?
針?
湿布??
なぜそんなことを思いつくのだろうか。
不思議だけど、とても納得できるのは
なぜなんだろうか。

組体操で大道具・小道具・シチュエーション、
いろんなことを表すんだけど
それがはっきり見えるんだよね。
湿布臭い湿布を蹴り返すところも
ありありと見えた。

前回は最後列で見て、
芝居はわかりやすかったけど
次回は前の方で見上げたい!と思い
張り切って仕事を早めに切り上げ
最前列をGET!
見上げる4段は大迫力でした。
どどーーーん!
大技・新技も堪能したよ!!
ハラショー!
ビバ、ひげ太夫!!

この位置で見ると、
吉村さんの身の軽さがよくわかる。
上から降りてくるときの着地音がとても軽い。


うーん、なんだか上手く書けないわ。
この面白さ、皆さんも実際に見て体験してー!
次回公演は来年6月に中野だそうです。


ただひとつねー。
皆さん芝居が上手いからさー。
芝居中に出てくるものが
食べたく・飲みたくなるのが難点というか。
見ている間、コーヒーの匂いに捕らわれて参った。
モヤモヤモヤ~~。
朝もやちゃんの卵焼きも食べたいわー。


【配役】
トラジャ、うたかた:吉村やよひ
カピバラ将軍、オパール王国の王様、百香道場の師匠:成田みわ子
ポウポウ:永井ひとみ
伝説の酒場アンタレスの店主、ブラウニー・ド・シフォンヌ:鈴木子
キザーヌ王子、くぬぎ:伊藤貴子 
朝もや:ともい江梨
ボン:平石祥子(jinGuai)
早撃ちコブラ、ザリガニ:タケウチヤスコ(朝焼けダイブ)
ジーナ:松原かのん
コメント
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