きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「仮面のロマネスク/Apasionado!!II」宝塚宙組

2012年02月11日 | 宝塚(宙組)


中日劇場マチソワです。
初演キャストとの対照は下記。
http://blog.goo.ne.jp/ytaiyo/e/244ddfcb81f1f14d41646fde7f6242e2

芝居は「仮面のロマネスク」。
初演のカメロマはとても好き好き!
ゆひすみでカメロマ再演なんて夢のようです!
ほんとにピッタリでした。
よろめきの不倫劇。
プレイボーイのヴァルモンと
表向きは世間知らずの若き未亡人メルトゥイユの
プライドを賭けた恋の駆け引き。
真実は仮面の下に隠して。

よくよく考えると、
すみれコードなんか、ぶっちぎりです。
ヴァルモン、メルトゥイユ、それぞれに恋人がいて。
それぞれに遊びの恋と真実の愛があって
とても複雑に絡み合っています。
それでも、最後は宝塚らしくロマンチックに。
私はこの終わり方がとても好きだったので、
ここから遡って、
 ・ジェラール・フィリップ版
 ・ジョン・マルコヴィッチ版
 ・「クルーエル・インテンションズ」
 ・「スキャンダル」
を見ましたが、
どれもラストは納得がいかないです。
やっぱり柴田版が一番好きです。
今回の演出には景子ちゃんも加わっています。
景子ちゃんは萌えを反映させない演出の方が良いかもね。
少女漫画チックに、でも、格調高く。
追加したナンバーの使い方も良いです。

ゆひすみは、とにかく、もう、
言うことないです。
似合いすぎです。
華やかに暮らしながらも
真実の愛を得られず、
祖国が滅びようとするとき、
男は貴族階級と共に殉じようとし、
女は祖国を脱出する、
最後の逢瀬で真実の顔を一瞬だけ晒し合う。
くうぅぅうぅっっ!
たまらん!!
これぞ宝塚なのだー!!
ごめん、なにを書いているか自分でもわからん!
とにかく好きなのだー!

えーと。
トリプルヒロインの一人、
トゥールベル夫人は藤咲えりちゃんで。
前回の優里ちゃんの印象が強いんで
ちょっと地味すぎる印象。
トゥールベル夫人は華やかである必要はないけど
ヴァルモンが惚れちゃうなにかを
もっともっと見せて欲しかったな。
重なり合う三角関係の一角を引っ張る力が弱すぎる。
ただ、せーこちゃんじゃ、強すぎるか、とも思った。
せーこちゃんなら、ゆーひヴァルモンを喰っちゃうかもな。
セシルはれーれ。
ここはもう、彼女しかいない、というか。
清純なお嬢様らしくてイイよ。
ただ、歌がダメ。
音を外してもいいから
大きい声を出そうよ。

かつてメルトゥイユの愛人でありながらも
彼女を捨て、
当時のヴァルモンの恋人を奪い、
二人から憎まれるセシルの婚約者のジェルクールはともちん。
これもピッタリすぎる。
遊ぶ女は数多あれども、
結婚相手は修道院を出たばかりの純粋な娘。
それを自分の色に染めるのが楽しみなんだとよー!
あまりにも自分勝手な男の論理を振りかざす
ある意味ヴァルモンに似ているプレイボーイは
それでも祖国と王家と貴族を守る優秀な軍人でもあり
出番は少ないながらも、その2つの面を
ともちんはとても良くあらわしています。
軍服とヒゲが似合いすぎてウハウハです。
眼福です。
うっとりしながらも、つい思うのは、
メルトゥイユの前任者のこと。
「まさか、この時の娘役のトップが
 このジェルクール役の人と後年組んで
 そこから6年、なんて
 誰も想像しなったよなー」
3番手と後年組んで6年だよ!
ねえ。。。

ほいで、みっちゃんのダンスニー様は。
(つい「様」付きになっちゃうんだなあ)
純朴な青年ではあるけれど
イイ人過ぎちゃうかなあ。
もっと都会的で貴族的だといいなあ、と。
ついつい轟さんと比べちゃうんだよね。
ごめんね。

専科のお姉様方やすっしーは
さすがの存在感、貫禄でございます。
まさこちゃんやせーこもしっかりした演技。

カチャは、もう少し男らしくならないかなあ。
丸顔なところがリカちゃんに似てるので
よけいに気になる。
ただでさえ声が高くて舌足らずな台詞回しなんだから
男役を突き詰めないと、
半端に女の子のままで終わっちゃうよ。
なんか、もっと、できないかなあ。

ショーは「Apasionado!!II」。
月組版も見て博多座版も見てますが、
いつ見ても燃えますよ!
無駄な場面が無いです!
お花ちゃんたちも大迫力。
まさこちゃん、胸がスカスカ過ぎ。
ここでも、みっちゃんが気になるかなあ。
きりやんでさえ耽美だった吸血鬼が
みっちゃんだと健康的すぎ。
れーれが意外と良い。
吸血鬼の場面の演技が
しずくちゃんより深い。
ダルマも似合っている。
蘭はなの尻周りはスカスカ過ぎて
ダルマを着たら小学生のスクール水着みたいだけど
れーれは綺麗に肉が付いている。
ここのロケット、いいよねえ。

ヴァレンチノの場面、
芝居(「ヴァレンチノ」)の後だから
よけいに泣ける。
誰も本当の自分を見てくれない孤独感が
ひしひしと感じられる。
ナターシャは、芝居と同じくカイちゃん。
綺麗だけど、こういう短い場面での決め台詞の迫力は
まだまだ弱いかな。

新しい場面は、
3人の女神様がドリームガールズになり、
そのあとはともちんが客席から乱入。
ジャングルーな場面。
そのあと、戦闘服のゆーひ。
ゆーひってこういうスタイル多くない?
似合っているけど。

芝居もショーも再演だけど
駄作に引っかかるより、ずっといい。
両方ともゆひすみに似合っているしね。
DVDが出たら買っちゃうかも。

それにしても、ツインタワーの解散は寂しい。
二人並んで降りてきたときは泣いたよ!!

中日劇場の二階席は音響が悪くて
後ろの壁に音が当たって
客席に跳ね返ってくるように聞こえます。
金属的に響きすぎるし。
でも、2回目になると気になりません。
私の中の対ゆーひと中日劇場用受信機は
1回のウォームアップで高感度に動きますのよ。
おほほ。
コメント
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