きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「アンタッチャブル」

2011年06月15日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
禁酒法時代のシカゴ。
ギャングのボス、アル・カポネは
酒の密売で大儲けしていた。
裏から街を支配し、
尻尾を掴まれることはない。

腐敗した上層部をよそに、シカゴ警察に、
ワシントンから一人の財務官が送り込まれてきた。
彼の名はエリオット・ネス。
カポネを、密売面からではなく、
脱税面から攻めようとする。

一方、カポネは、引退を考えていた。
弟が経営する酒場で、
弟にそのことを告げようとしたとき、
ショー・ガールを夢見るマリアに一目惚れ。
身分を隠し、店のガードマンの面接に来たと嘘をつく。
マリアの傍にいたいため、
弟の店のガードマンになる。
組織には影武者を立てさせる。

そこへ、ネスがやって来る。
なんと、マリアは、ネスの妹だった!
さらにネスは、ガードマンの彼に
カポネ逮捕の協力を頼む。


身分を偽る恋の物語の、ある意味、王道。
正直なところ、一幕のテンポがものすごく悪くて
どうしようかと思っちゃいました。
もっとサクサク進まんかーーっ!と
ちょいとイライラ。
イライラのおかげで眠らなかったともいうか。

二幕になってからは、テンポアップ。
あー、それ、伏線だったのかー、ってネタもあって。
カーチェイスの演出も面白かった!!
そして、白馬!上様が!!!白馬に!!!!

カポネの心情の書き方も丁寧だったし、
オチも、いいところにハマった。

最終的には大満足!!

上様は、やっぱすごいなー、と。
不器用でやせ我慢。
それが男の美学。
ラストの決め方がすごかった。
泣けたわ。

ヒロインのマリアはアリスちゃんでした。
舌っ足らずな台詞回しは相変わらずで
もう少しなんとなかならんかなー、と思わなくもない。
歌は普通なのにね。
でも、可愛いからいいか!

ネスは貴水さん。
この人は、ほんとに声の通りがよい。
台詞が明瞭で、とても聞きやすい。
20年ぐらい前には想像がつかなかったよ、
こんな良い役者さんになるとは。
コメディ部分の「間」も良いよね。

ショーガール三人は元ヅカ。
息のあった演技。

おみつは、カポネ若かりし頃のドンと
狂言回し的な酔っぱらい。
(イコールじゃないよね?たぶん)
存在感、バリバリ。
名高さんも憎めない悪役でした。
コメント
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