きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「eyes“4 to 6”」

2007年05月04日 | 小山卓治
とっても楽しいライブでした。
演奏者も客も、いい意味でリラックス。

アルバム4~6ってのは
好きな曲がもともと多いことに加え、
聞いていた時代も、いい時代だったのよね。
バブルって、ことではなく。
卓治に関しては、
アルバムが出続けると信じ切っていた頃。
自分たちの方はと言えば、
高校を出て、
就職組も進学組も多少は金銭的に余裕が出て
ライブにも行きやすくなっていたし、
友人達との某徹夜作業(笑)が多い頃だったので、
夜中卓治の曲をかけまくって作業していたこともあり
一番卓治の曲を聞いていた頃だった。
「ON THE MOVE」をエンドレスでかけて
「♪アスピリン のコーラスが耳から離れない」と
友人に言われたなあ。
時間に余裕がある頃だった。
いま音楽を聴こうと思っても
電車の中の30分ぐらいだもんねえ。
この後、卓治はレコード会社といろいろあること2回だし、
私たちも社会の厳しさが身に染みてくるわで、
辛い思い出も入り交じるようになってきます。
そういった意味で、
卓治に関しても、自分たちを振り返っても
幸せな記憶に浸れるライブでした。

卓治の衣装。ってかシャツか。
前半は黒地に白(遠目からでは銀が入っているように見える)の
花の柄が入ったシャツ。
後半は、えーと、あずき色?灰紫の無地のシャツ。
前半が柄物、後半は無地が定番になるのかな。
黒地に柄モノはそんなに悪くない。

声の調子は悪くない。
すごく良くもないけれど、
艶があった。

「天窓.switch」は、ライトが実に綺麗に入る。
卓治の姿がくっきり浮かぶので
ちょっと遠目でも、とても見やすい。

全32曲なので、全部は語り切れません。
以下は印象深い曲。

1曲目は「Hustler」。
奇をてらわず、ストレートに来たな、と。
客の心をガッツリ掴む。
2曲目は「夢の島」。
なぜだかうまく言えないけど、好きな曲。
アルバムに入る前から歌われていて、
どんどん曲がシャープになっていく過程を「見た」ので
印象深いのかな。
3曲目は「逃げ出せ」。
最初のコーラスが客からも入る。
みな、マニアだ。
4曲目「嵐からの隠れ場所」、5曲目「Blind Love」、
人気曲(と勝手に判断)を
こんな前半で入れるとは!
後半の盛り上げはコレ無しってことは
よっぽどセットリストに自信があるのね。うふふ。
7曲目「DaDa」。ライブで歌われるのは珍しい曲。
囁くような歌い方だった。
12インチシングルについてのMCが入る。
(普通のシングルに比べて)長い曲が入るし、
45回転なので音もクリアだった。
それなりに意義はあったが、自分ではよくわかっていなかった。
インタビューでも「シングル2枚組のようなもの」と答えた。
「Passing Bell」をA面にしたかったが、
レコード会社から「暗い!」と言われたので
B面に回った。
ってな内容だったかな。
シングルカットされたせいか
当時、スーパーで買い物をしていたら
「Passing Bell」が有線から流れてきて
その場で凍りついてしまった。
なんてことを思い出したながら聞いたのが
8曲「IMAGINARY BLUE」。
色合い的には紺より空色に近いイメージで
卓治にしては明るめの色だな、と思ったような記憶も甦った。
9曲目「P.M.11:11」。
テレカが出回った時期だったよね。
今は公衆電話も少なくなったわ。
11曲目「DINER」。
リズムボックス&ギターを叩く、の
W打楽器のような演奏。
歌い方も囁き系。
ライブではあまり歌われないし、
単調であまり好きじゃない、って友人もいるけれど
私は大好き。
まさに洋画なんだよねえ。
アメリカ西部?ほぼ砂漠地帯。
乾燥しきった大気、強い日差し。
延々と同じ景色が続く道沿いにあるDINER。
埃と砂(土)が拭いきれないような店内。
そこへ、ガタガタの車で「男」がやって来てさ。注文するのよ。
「女」は「アルビノ・アリゲーター」の頃の
フェイ・ダナウェイのようなイメージで。
疲れ切った顔で、
バサバサだけど長めの金髪に近い栗色の髪で、
ノースリーブのシャツで、
でも靴のヒールは高いんだよねえ。
そりゃ、出て行きたいけれどさ、
ここを通り過ぎていくだけの男の気まぐれに
ついていくのは真っ平よ。
でも、、、、と、男の言葉を真似てみる女。
と、そんな光景が目に浮かびます。
 ・苦いコーヒー
 ・スクランブルエッグ
 ・バターたっぷりのトースト
 ・チーズをかけたTボーン
カロリーが高くボリュームも多そうな食事もアメリカンだ。
昼から肉の塊なんてねえ。
私の世代からすると、
それだけで「アメリカ」を感じてしまうわけですよ。
と、自分の世界に浸っていると
12曲目「Once」が始まる。
好きな曲なので、意識を戻す。
14曲目「The Fool On The Build'」はピアノで。
最後、白いライトが弧を描いたのが印象的。
言葉が、ひとつひとつ、胸に突き刺さる。
15曲目「Heart Attack」で第一部〆。

第二部は
16曲目「Night Walker」。
17曲目のレア曲「流れ者」では会場が沸く。
18曲目「HOLY LAND」、19曲目「LIFE VEST UNDER YOUR SEAT」と
プチ・レア曲特集となる。 
20曲目「Motherless Child」はピアノで。
中央部の壁に、白い小枝が重なったような棒模様がライティング。
「戎」があった???
21曲目は「大統領様」。
あまり歌われないのはカバー曲だから?
でも、卓治のオリジナル、と言われても不思議ではないくらい
歌に説得力がある。
タイトルが「大統領『様』」だけど
歌詞は「大統領『殿』」なんだよね。
たぶん原曲の仏語では同じなんだろうね。
29曲目は「Roadie」。
あまりライブでやらない、と卓治は言うけど
いろんなツアーに行くたびに
心の中で歌っている私たちですよ。
「俺たちローディー 旅から旅!」
30曲目「Aspirin」。
「あなたより稼ぎのある人」を探しに出て行かれ、
もって行かれたのは「マンションの権利書」

最後の曲は「最終電車」。
ネタのお相手は中学生??
「妙にいたいけな横顔
 気になって どーしようもない」
だったかな。
キスは頭に。髪越しに。
殆ど犯罪。もしくは我が子へのキス。

MCで覚えいるのは、まず髪の毛関連。
黒く染めた髪について。
「茶髪から黒髪に染めたんだ」
「白髪染めにもなったし」
ファンはすかさず切り返す。
「黒髪をどう思う?
 1.すごくいい
 2.ちょっといい
 3.意外にいい
 (だったかな。こんなニュアンスで「いい」以外選べない選択肢)」
「どーでもいい、ってのはないの?」
これまた鋭い切り返し。
これが自然体なのが素晴らしい。
「ビッグプロジェクト」関連では、
プレッシャーで「パゲ」ができそう。
「さつ・・・・」と言いかける。
「撮影」??
(終演後、友人達と予測しあった。
 ゲーム系より確実そうな予測が出たよ。ここには書かないけど。
 「こうしていつも卓治のことを考えていなきゃいけないのがイヤ!
  早く発表して欲しい!!」って声もあがったよ)
昔、「パゲ」ができたとき、
演奏終了の挨拶ができなかった。
今後の予定では、「SING TO・・・」は
8月終わりから9月にかけてで、
大阪よりちょっと先、いままで行ったことがある2箇所を含む。
神戸・姫路あたりかな、と。
6月の「ビッグプロジェクト」は
前から言っていたアルバム制作かな。


最後がちょっと駆け足になったけど、
とりあえず。
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私信

2007年05月04日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
宮崎→博多の夜行バスがあります。
宮崎23時発、福岡空港6時半着。
7時5分or7時10分発の飛行機で
羽田には8時50分着。

問題はね。
「古代の風」がね。
もし、西都原古墳群にある
ブルーベリー狩りができる
カフェ&ギャラリーのことだったら、
バスが出る宮交シティから車で60分です。
タクシーを待機させるしかないかも。

都留は、私は1泊するしかありません。

6月9日~10日午前も、
7月7日~8日も、
8月31日~9月2日も、
空いてるっちゃ、空いている。

予測等。
「SING TO SUMMER」は
8月31日~9月2日。
大阪のちょと先、なら
神戸、姫路かな。
この辺なら翌朝出勤コース可能。
6月のビッグプロジェクトは
レコーディングでしょう。
もうひとつの「ビッグプロジェクト」は
「さつ」と言いかけたから
「撮影」は確か。

youtube
http://www.youtube.com/results?search_query=oyama+takuji

とりあえず今日は寝る。


追記
夜バス→飛行機で帰京は
全員イヤだと言いました。
各自休暇取得に励みます。
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「ハンニバル・ライジング」

2007年05月04日 | 映画
渋谷で1000円で映画を見よう!の
もう1本はこちら。
見ようかどうか迷っていたので。

「羊たちの沈黙」のレクター博士の人生前半部分を解明した作品。
だと思うんだけどね。
飢えた兵士達に妹を食われた。
その復讐として、妹を殺した者を殺し、食った。
それがレクター博士が「人食い」になった理由と言うけれど。

でもさーー。
私の知識は本で読んだ浅くわずかなものなんだけどさーー。
この復讐と、快楽殺人が結びつかないんだよ。
妹の肉を、結果的に自分も食っていた、
から、
食人、というのなら、
その辺を、もっともっと描き込むべきだよ。
本来は全然別物だろう。
食人ってのは、純粋に食べ物として食べる、と
別な個を自分の中に取り込む、ってのが
あるんじゃないのかな。
しかし、この場合の食人は、基本的には復讐であって。
食ってるうちに、なんらかの快楽を得られたとか、
贖罪のために食わないと自分の精神が保たないとか、
純粋に美味かったとか、
なんらかの理由が、レクター博士に繋げるためには
さらに必要だと思うんだけどなあ。
それは「以下、続編」なのか???
*妹の肉だと気が付いていたけど、空腹の少年には美味かった。
 その美味さを忘れられず、復讐にかこつけて人を食った、
 最後も、そーだよ、今まで理屈をつけていたけど
 俺は頬肉が好きなだけんなんじゃーーーいっ!と喰らった、
 なら、理解はできるんだけど、
 そういう話じゃないよねえ。

それにさーー。
一番の問題はさーーー。
医学生時代に、すでに犯罪者になっちゃったじゃん。
逮捕はされていないけれど、
フランスの警察には「犯罪者」の記録が残っちゃったんじゃないか?
それで、どうやって、医学博士になったんだ。
謎だーー。
それは言わないお約束なのかーーー。
でも、「自分の患者も食った」んだから
医師として働いてたんだよね。レクター博士は。
繋がらんわ。

あとは、まあ、「レディ・ムラサキ」ですか。
コン・リーが演じる日本人。
レクターの叔父の妻。
なんで中国人の彼女が「レディ・ムラサキ」かというと
演技力があって英語の台詞が言える大人の日本人女優が
いないからでしょう。
仕方がない。
工藤夕貴じゃ違いすぎるしさーーー。
それは譲歩する。
(コン・リーを大画面で見られるんだから無問題)
んで、「なんちゃってニッポン」もさ。
洋画に出てくる「ニッポン」は
所詮こんなものさーーー、と譲歩しようと思ったのよ。
吊された能面とか、
先祖の鎧兜を飾って拝んでいるとか、
その先祖は「大阪の陣」に参戦したとか、
日本刀(とっても太い)は
血を分けた子孫の自分がだけが触れるのが許されて
先祖の誕生日の時だけ磨くとかはさ。
生け花も、ナイフで茎を切っていて、???だったけど
戦前に外国に嫁いでいったんだから
花切り鋏なんて持っていけなかったのかもーー、と
自分の中で理由をつけようとしていたのですよ。
でも。
となりに座っていたカップルの男性の方が、
この「なんちゃってニッポン」が出てくるたびに
「ぶほっ」と笑うんですよ。
私だって我慢してるのにーーーーーっっ!
この映画をこれから見る予定の人は、
周りに人がいない席をおすすめよーー。
(レクターの叔父は日本オタクだったということで納得するしかないかな?
 「かもめ食堂」の昼斗念みたいな男だったのよ。うん。)

若きハンニバルを演じたギャスパー・ウリエルは
品がある冷酷さをうまく演じていた。
血を浴びた姿さえ美しかった。
左側だっけかな?時々えくぼのような影ができるんだけど、
それが返り血のように見えるのは
キャスティング側の計算なのかな?
丸顔ホプキンスの若かかりし頃、というには
ちょいと面長かなあ。
復讐のためとはいえ、人を殺した後の笑顔には
紛れもない狂気があった。
快楽殺人の下地はもともとあったのを
示唆しているのか。

あとさーー。
銃弾が隠し持っていた脇差に当たったので
命が助かったってさあ、、、
いまどきギャグでも恥ずかしいネタを
どうして真面目にできるのだーーー。
作品中、一番泣けた場面。
ソ連軍が接収した城を、家捜ししていないのも不思議。
司令官室(?)にする部屋の家具類の中は
チェックするのは普通じゃないかい?
何年も母の手紙が残っているって、あり得ないーーー。
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「輝ける女たち」

2007年05月04日 | 映画
先日渋谷で映画を見たとき
「映画1本1000円」の割引券を貰ったので、
こりゃ、前売りでも1500円の映画を見なければ損!!と思い
気になっていたこれを見てきました。

ニースにあるキャバレー「青いオウム」のオーナーが死んだ。
彼が息子のように可愛がっていた、昔は有名なマジシャン、
マジシャンの元仕事仲間でかつての恋人だった女、
マジシャンの元妻、
それぞれの女性の間にできた子供達が、
葬儀に集まる。
自分が当然受け継ぐと思っていた「青いオウム」は、
子供達へ託すという遺言を聞いたマジシャンはガックリ。
現在の若い愛人と、NYへ行こうとするが・・・。

最後の方はちょっと違うか。でもいいか。
壊れた家族関係の再生、ではあるのですが
フランス映画なので、ちょっとオシャレ。
これがエスプリというものか。
ドライだけど、
かならずセックスが介在するんだよね。
おフランスは。
人間関係がちょいと複雑で、
最初の方はわかりづらい。
けど、それがいいのかな。
子供のうち、姉の方は不妊で養子をとろうとし、
弟の方は同性愛者、ってのが
さらに「家族の絆は『血』だけではない」ってことを
示唆しているのかしら???
最後は、家族仲良しで、めでたし、めでたし、
ではなく、
絆を「なんとなく」それぞれ感じ取った後、
自分たちの場所へ、それぞれ歩み出して行くのが良いね。

エマニュエル・ベアールがすっごくチャーミング。
すっぴん?それに近い顔で出てくる場面があるんだけど、
もう、可愛くて、可愛くて。
歌も上手いよーーー。
吹き替えだと思ったら、本当に歌っているんだね。
ドヌーブの存在感にはひれ伏すしかない。
ジェラルディン・ペラスが歌う「ローズ」に
ちょっと泣けた。
花は枯れ、また咲くのだな。
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