きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「白鳥の湖」吉岡美佳&木村和夫/東京バレエ団

2006年10月05日 | バレエ・ダンス
 本日は久し振りの1階S席!!東バの「白鳥」を1階席で見るのも正面で見るのも久し振りなような。オペラグラス無しでもバッチリだったけど、逆に、遠目で見た場合の演技も見たかった気も。

 本日は木村さんの王子です。2002年6月27日以来の王子で。舞い上がって友人も誘いまくり。次がいつかわからないし。
 期待と不安で幕が上がる1幕。・・・あんまり王子っぽくないかな。白い衣装は似合っているとは思うけど、私の頭の中にある王子とは、ちょっと違う。王子というより王様?ってか武人系?メランコリックさとかはあんまり感じられない。気品のある演技と、なんだか熱血?っぽい時とが、うまく噛み合っていないような気がしました。指先とかは綺麗なんだけど。白い衣装のせいかヒゲが気になる。2幕に入ると、さらに吉岡さんの貫禄に負けてしまっているような・・・。
 4年前は初めての王子だったせいか、その緊張感からもうちょっと繊細な雰囲気があったような記憶が・・・。もっと「王子」ぽかった記憶があるんだけどな。「2回目」の方が作りにくいのかな。
 と思って臨んだ3幕。黒い衣装が脳天直撃!しまった、全身黒とは思ってなかったよ。。。やっぱ黒の方が似合うなあ・・・、と一気にファンモードに転換。木村さんの「思い込みの激しい演技」も、ここで大炸裂。もしかして前半はテンパってただけなのか?熱いけど、しっかり練られた演技でした。舞台後方に白鳥が映っているときの、「なにかが違う」の表情はいいですな。それを確かめようと振り返ったところで黒鳥を目にし一気に籠絡されるところとかとか。花嫁候補が踊っているときの、「心ここにあらず」の風情もバッチグーです。踊り部分も良かったです。ジャンプは高く、しかも端正。回転系もキッチリ決まっていたと思います。4幕も、3幕のテンションが持続して、とてもドラマチックでした。ロットバルトとのジャンプ対決も迫力がありました。

 吉岡さんは絶好調。白いときはあくまでも白く、黒いときは妖艶で。手の動きも綺麗なんだけど、それよりも脚!脚のラインが美しい~~。さすがに主役オーラもバッチリで。1幕では木村さんの牽引力が弱かったけど、吉岡さんが出たら、ああ、もう、大丈夫、って安心感が。やっぱ、ずっと真ん中で踊っている人は違うな~~。
 踊りのキレも良かったと思います。ただ、2幕のヴァリエーション、3幕のヴァリエーションとコーダの3箇所に似たような回転が入っていたのはどうかと。またこれか、と思わなくもなく。

 ロットバルトの高岸さん。へっへっへ、来ましたぜ、大将!ってなもんです。森の中の悪魔の時もよござんすが、やっぱり、ヒゲにアップリケでしょう。似合いすぎだわ。4幕は楽しい。オデットには申し訳ないけど。高岸vs木村のガチンコ勝負なんて、あんまり見られないもんね。あるがたや、ありがたや。

 
 東バの年度替わり後の公演とあって、団員の入れ替わりがあったためか、群舞がイマイチかな。ちょいと精彩に欠けたような。あんまりピリッとしてなかった。

 その他。目に飛び込んでくるのは、やっぱり小出さん。全体的なバランスでは頭が少々大きいかもしれないけれど、首から、背中・肩・腕に至るラインが美しい。というより「表情がある」というべきなのかな?音楽に合わせて踊っているだけではなく、ちゃんと踊りに「自分のカラー」がある。いいなあ。
 あとは乾さんね。見分けがつけやすい顔(すいません)って理由もあるけれど、踊りがキビキビしていて好きだなあ。

 スペインでは井脇さんの反り返りをたっぷり見ました。カッコイイな~~~。奈良さんは普通の笑顔だった。もうちょっと禍々しさがあるといいね。後藤さんヒゲがあった方が良かったなあ。平野さんは、やっぱり黄川田君に似ているよ。

 チャルダッシュの古川君は、ものすごく存在感がある。彼のバジルを見てみたいんだけどなあ。無理かなあ。

 あ、大嶋君ね。可愛かったよ いつも跳んでいるんだよね~~

 そうそう。今日は1階S席って書いたけど、お客様席近くだったのよ。舞台が見やすくて感動~~、と喜んでいたんだけどね。付き合いで来たけどバレエにはまったく興味なしっておじさまが友人の隣にいてまいったよ。白鳥の出の「チャン チャン チャン チャン ジャンッ!」って音楽があるじゃないですか。あれに合わせて手拍子してたよ。溜め息つきながら体は動かすし。前は外人3人組だった。大柄なおばちゃんに動きまくる男性&女性。こちらは絶対バレエを熟知してると思うんだけど、動くし、隣同士で話すし、それでいて客電落ちてから(幕はまだ上がっていない)飴を紙から取り出そうとしている音にはキッと睨みつけたり。あなたの方が迷惑だよ~~。たくさん拍手してたから、いいけどさ。

 会場には「ドナウ」の娘の衣装展示有り。これがまた見る気が失せそうな衣装でさ。ライトが当たれば綺麗なのかなあ。「ドナウの娘」のチケットを買えば、東バ団員の写真を差し上げます!ってのもありました。私はもうチケットを持っているし・・・、と素通りしましたが、こんなことをするのはよっぽど・・・と思い、11月16日が誕生日の友人にチケットをプレゼントすることにしました。明日、買う予定です。埋めなきゃ、と思う私はたぶん間違っている。


オデット/オディール:吉岡美佳
ジークフリート王子:木村和夫

王妃:加茂律子
悪魔ロットバルト:高岸直樹
道化:大嶋正樹

家庭教師:野辺誠治
パ・ド・トロワ:小出領子-佐伯知香-宮本祐宜
ワルツ(ソリスト):西村真由美、乾友子、高木綾、奈良春夏、田中結子、前川美智子

四羽の白鳥:高村順子-福田ゆかり-佐伯知香-河合眞里
三羽の白鳥:西村真由美-高木綾-奈良春夏

司会者:野辺誠治
チャルダッシュ(第1ソリスト):乾友子、古川和則、
         (第2ソリスト):森志織、福田ゆかり、高橋竜太、氷室友
ナポリ(ソリスト):佐伯知香-大嶋正樹
マズルカ(ソリスト):坂井直子、田中結子、中島周、横内国弘
花嫁候補たち:小出領子、高村順子、西村真由美、高木綾、前川美智子、吉川留衣
スペイン:井脇幸江、奈良春夏、後藤晴雄、平野玲


指揮:アレクサンドル・ソトニコフ
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
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COCK’S 東京上陸!!

2006年10月05日 | 小山卓治
小山さんの11~12月の予定が追加発表されました。
ものすごく煮詰まっている私の予定の隙間を
きっりち埋めてくれました。
被らなくて良かった、と言うべきなのかな。

年末のアレが
ついに3日間開催(最終日は大晦日)になったのを
受けたのでしょうか。
小山さんの年末ライブも2日間になりました。
最終日は、たぶんいつものネタ系ですよね。
目玉は COCK'S の東京上陸でしょう!
九州(の一部)限定でしか聴けなかった COCK'S の演奏が
ふたたび、それも東京で聴けるなんて夢みたいです。
ありがとう、りぼん!太っ腹だ!!
プロじゃないから、と、ナメてはいけませんぜ!
「with」の文字は伊達じゃない。
卓治の、しかも「今の」卓治の音に良く合った演奏です。
ファンなら必見・必聴です!

いずれにしても、予定がハッキリして良かったわ。
これでこころおきなくリカちゃんのディナーショーも
申し込めるってもんです。
23日のマールイの「くるみ」も行っちゃおうかなあ。
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