きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「野風の笛/レヴュー誕生(2回目)」(宝塚花組)

2003年09月13日 | 宝塚(花組)
 ああ、専科のオジサマたちが素敵・・・。今回はその一言に尽きます。轟さんも入れてです。和物、というより、まったくの時代劇。むかし正月となると豪華者ストで長めの時代劇をやっていましたが、そんなカンジの内容ですよね。主題歌も「地水火風空識」だっけか?「愛」という要素が皆無なのがよろしいおます。オサちゃんはピンでの主演じゃないけれど、のびのびと楽しそうに演じていて、良かったんじゃないかな。男役もそれなりに役があったよね。若手娘役の出番が少なかったかな。
 ショーについて、ややクラシカルな印象を受けたので、前回は草野さんが意識してそういう作品にしたのかな、と思ったのですが、よくよくチラシ等を見たら
小林会長原案
だったよ。ああ~~~~、どうりでな、と。「愛の燦歌」のトド・オサのデュエットは耳に心地よくていいね~。その中で踊るアサコもいいじょ。その後のデザイナーは、アサコちゃん自体はいいんだけど、場面としてはおもろくはない。パリのタンゴとかは好き好き。白鳥について、「アダム・クーパーを向かえる予定があるせいか、マシュー・ボーンの白鳥を意識したのか」みたいな文章を見たように思うけど、どこがだ?私はナマは見てないのでなんとも言えないが、なにを持ってマシューなのだ。オディールが男役でホモ臭いからか?しかし、マシューが生まれる前から宝塚ではホモ臭いショーを作ってきたんだよ!(一部誇張アリ)そうそう、この場面は録音なんですが、ヴァイオリンの音が綺麗ですよね。草野さんのこだわりなのかな。「ローズ・ガーデン」の「ローズ・アダージオ」は、演奏は悪いは、大音量過ぎて音が割れるわでヒドイわ~と思っていたので、ちょっと嬉しかったよ。シャルル・ジドラーの場面、トドさんの歌もいいんだけど、後ろのとしこさんの踊りもいいよね。見惚れちゃうわん。
 階段前のデュエットダンス+1、アサコ。アサコの歌はうまいとは思わないが、でも雰囲気はあるよね。ミキちゃんの華やかさとタータンのオヤジ臭さを持っている気がする。最後、ピシッとポーズを決めた時はちょっと脳味噌が溶けかけたわ。おほほ。
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「柳家喬太郎自作を語る」東急BE特別講座(1)

2003年09月13日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 生まれて初めてのカルチャーセンターですわ。あはは。もともと東急のセミナーには喬太郎他2名による「落語作家講座」というのがあるようで、こちらは実際に課題を提出しなければならないのですが、今回はその講座のさわりを一般公開する、ってことのようです。2回講座のうち、今日は初回。
 そのせいか、喬ちゃんは、高座で見るよりずっと真面目、というより怖い顔での講義でした。「落語作家講座」で相当感じるものがあるようです。曰く、落語の台本はあくまでもネタ帳であって、客の前で落語家が演じない限りは「落語」とは言えない。その辺を理解していない人が多いらしいです。
 その話はさておき。喬ちゃんはもともとお笑い系が好きな学生さんだったようで。そこから三平、円歌などに行ったそうで。最初は古典が好きだった。といよりは新作はつまらなかったそうです。それが花王名人劇場の円丈を聞いて考えが変わった、と。「グリコ少年」という噺は、その時に亡くなったグリコの会長さん?を偲ぶ??ということで、円丈がグリコの思い出を語り(筋物というより漫談だったらしい)、最後はランニング+短パンになって、グリコを配りながら客席を走り抜けて終わる、ってものだったらしいのですが、それが非常に面白かったと。自分「しか」わからない噺はつまらないが、それをわかるように噺を作るのが「志」ってものだそうです。
 新作を作るにあたっては、自分が好きなもの、好きなこと、おもしろいと思ったことをネタにするそうです。普通に生活していてアンテナに引っ掛かったことをネタにする。なぜなら無理やり課題を決めて作った噺はつまらなくなるからだそうです。特にオチから作る噺。一見そうすると作るのが簡単そうに見られそうですが、ロクな噺はできない、と。その実例として「諜報員メアリー」をやって今回は終わり。
 落語の話自体も面白かったのですが、「『プロ』としての落語家」というものについての話が、卓治の「最近の若いミュージシャンにはプロ志向がない」って話を思い出し、客に金を貰って表現するという職業には、共通点があるのだな、とそんなことも思いました。
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