私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

今回が最後にして欲しい万景峰号の入港

2004年06月02日 21時45分11秒 | 北朝鮮関連
  北朝鮮船舶への適用を想定した特定船舶入港禁止特別措置法案は6月1日午前の衆院国土交通委員会で、自民、公明、民主3党の賛成多数で可決された。共産党は例によって反対し、社民党も反対のようだが、同委員会に参加も出来ない少数政党なので反対の意志表示すら出来ないので無視されたようである。これで3日の衆院本会議で可決の見通しで、今国会成立は確実だとのこと。

 その入港禁止法案が可決した翌2日朝に、北朝鮮の貨客船「万景峰92」号が新潟市の新潟西港に199人の在日朝鮮人を乗せて接岸したと報道されている。この入港禁止法案が発動されれば、真っ先に日本への入港が禁止される貨客船であるが、この入港が最後にして欲しいものだ。同港岸壁では「万景峰92」号の入港に反対する「救う会」の関係者ら約50人が「横田めぐみさんを返せ」などと抗議し、新潟県警は約500人態勢で警備にあたったそうで、同船は3日午前、貨物約70トンと、京都朝鮮中高級学校の生徒ら約190人を乗せ、北朝鮮・元山(ウオンサン)港に向けて出港する予定だと言う。

 読売新聞には平壌への修学旅行を終え、同船で日本に戻ってきたという愛知朝鮮中高級学校の黄判坤(ファン・パンゴン)校長(55)の話が掲載されているが、同校長は「(首脳会談で)小泉首相は経済制裁を中止し、日朝関係を改善させると言った。法案が成立しても発動しないことを願う。万景峰号は離ればなれになった在日朝鮮人同胞が会うために人道的見地から見ても必要だ」と話していると言う。

 北朝鮮では、小泉総理が「経済制裁はしない。」「日朝関係を改善させる」「入港禁止法案は発動しない」と言ったことを歓迎しているようであるが、「北朝鮮が平壌宣言を遵守する限り」との但し書きを知らないのであろうか。であるから北朝鮮が同宣言を無視したり、拉致問題の解決に向けて進展がない場合は発動の可能性があることをしっかり北朝鮮や朝鮮総連関係者に再度伝えておいた方が良いのではないか。それにしても同校長が「万景峰号(の入港は)は離ればなれになった在日朝鮮人同胞が会うために人道的見地から見ても必要だ」とのコメントには怒りがこみ上げてくる。日本人をある日突然に拉致し、家族と離ればなれにしておいて、25年以上も安否不明のままで帰国はおろか、会うことすら出来ない方がよほど問題であり、人道的見地から見ても拉致被害者を全員帰国させる必要があるのは当然な要求ではないか。

 小泉総理は今日2日の衆院決算行政監視委員会で、「拉致と核問題が解決しない限り、経済協力の話もできない」と述べ、正常化交渉が再開された場合でも、経済協力の形態、規模など具体的な協議入りは拉致問題解決などが条件になるとの考えを表明したと報道されている。北朝鮮は崩壊した経済の立て直しのために対日国交正常化を急いでおり、日本から経済支援を期待していることは目に見えている。だが、拉致被害者が全員帰国したら拉致問題は解決なのか。泥棒や強盗の犯人が、取った物を返せば罪を許すのか。日本国民はそれを許して膨大な経済援助を犯人に与えるのか。犯人の引き渡しと処罰をし、反対に補償を求めるべきではないのか。それが解決し、しばらくして落ち着いてから正常化交渉を開始すれば良い。だが、あくまでも「交渉」だけだ。実際の国交正常化は、北朝鮮がまともな国になってからゆっくり考えた方が良いであろう。
(2004/06/02) 

この記事は「今日のコラム」
「今回が最後にして欲しい万景峰号の入港」
としてHPに掲載されていたものです。


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