私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

野田聖子氏に騙された衆院岐阜1区の有権者

2005年10月11日 19時38分51秒 | 政治
 郵政民営化関連法案が、報道によれば11日午後の衆院本会議で、賛成338票・反対138票の可決されたそうであり、参院では12日に審議入りする予定であるとのことで、与党は14日中の成立を目指すようである。

 同法案は、先の通常国会では、自民党から多数の造反議員が出て、衆院ではわずか5票差で可決したものの、参院で17票差で否決されてしまったため、小泉総理が「郵政民営化が必要か、必要でないか国民に聞いてみたい」とし、衆院を解散して総選挙が行われ、ご存じのように自民党の圧勝となり、その新勢力もとでの採決となったわけで、今回は何と200票の大差で可決したとは驚きである。

 このような大差がつく結果となったのは、総選挙で当選した多数の自民党議員が全員賛成していることと、先の通常国会で、郵政民営化関連法案に反対したため自民党の公認が得られず、無所属で立候補して、辛くも当選した議員の多くが採決で賛成に転じたからである。

 衆院選前に自民党を離党した国民新党の綿貫民輔、亀井静香氏らや、新党日本の滝実氏は今回も反対したようであるが、郵政民営化に反対することが信念であると考えているならば、選挙の結果がどうであれ、政治家として筋を通すのは当然であり、評価して良いと思う。

 だが、今回の採決で賛成に転じた無所属議員の変節は決して評価することは出来ない。当選はしたものの、衆院選で自民党公認候補を妨害したことから自民党の処分待ちの段階で、落ち着かないであろう。復党出来る可能性は少なく、また除名されるおそれもあるからして、党からの印象を少しでも良くしようと、賛成に転じたのであろうが、「郵政民営化は必要ない」が民意であるとして反対したのは政治家としての信念であった筈なのに、これでは郵政民営化に反対する候補者だからとして投票した有権者を裏切ることになりはしまいか。

 そのような変節議員の一人である野田聖子氏は、郵政民営化反対を掲げて選挙戦を戦い、自民党公認の刺客候補者に見事を破り、有権者に支持されたのであるから、今さら賛成に転じるとは理解できない。今後も無所属議員として郵政民営化反対を貫き国政の場で活躍して欲しいと有権者は願った訳なのに、復党したいために賛成するのかと勘ぐってしまう。

 野田氏は「郵政民営化の実現を唯一の争点とした自民党候補者が大量当選を果たし、法案の可決は確実。法案が完ぺきなものでなくても、民営化のスピードを上げろという国民の声として理解した」と賛成票を投じる考えを明らかにしたそうであるが、こうも自説をコロコロと変えるようでは有権者から「騙された」と言われるだろう。

 郵政民営化法案に反対したため、自民党の公認を得られず、無所属で立候補したものの落選した者は、議員辞職に等しい処分を受けたのも同然であるからして、辛くも当選した野田氏が、民営化法案に賛成したとしても、何の処分もしないでは何のための解散であり、総選挙であったのか説明が出来ない。

 女性宰相候補とか言われていた野田氏だが、もし復党が出来たとしても、閣僚にもなれず、重要ポストにもつけず冷や飯を食わされるだろう。選挙期間中は郵政族の応援を受けていたことであろうが、郵政民営化には賛成し、裏切ったのだから、次回は支持されないことを覚悟しなければならない。郵政利権の大親分である野中広務氏や、その子分である古賀誠氏にくっついているようではダメになることが野田氏は良く分かったであろう。
(2005/10/11)

この記事は「今日のコラム」
「野田聖子氏に騙された衆院岐阜1区の有権者」
としてHPに掲載されていたものです。


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