私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

何の進展も成果もなく終了した6カ国協議

2003年08月30日 22時04分04秒 | 北朝鮮関連
~理解すると言いながら拉致問題を無視した支那、ロシア、韓国~  

 北京の釣魚台国賓館で行われていた北朝鮮の核開発問題をめぐる6カ国協議は8月29日、対話を継続することなどの「共通認識」をまとめて閉会した。議長役の支那の代表、王毅外務次官が、参加国の「共通認識」として口頭で説明したのは、(1)核問題の平和解決(2)朝鮮半島の非核化と北朝鮮の安全問題の解決(3)段階的で同時並行の解決案づくり(4)情勢を悪化させる行動の自粛(5)共通認識の拡大(6)6者協議継続と速やかな次回の日程確定??という6項目だそうだが、共同声明などの文書化された訳でなく、その「共通認識」に各国が拍手をして了承した形を取っただけだとのことである。これでは、お互いに問題を確認しただけであり、次回の開催日程も決まらず、また6項目の「共通認識」には、拉致の「ら」の字も入っておらず、結局何の進展も成果もなく協議は終了したことになる訳である。

 日本は北朝鮮の核開発問題とともに、拉致問題の解決を図る必要が絶対にあるわけだが、支那、ロシア、韓国は拉致問題に関して理解はしているだけで、それを北朝鮮に迫った様子はなかったようだ。しかし、米国代表のケリー国務次官補は、基調演説の中で、日本より早く拉致問題を取り上げるなど日本との連帯を明らかにしている。このことは今年5月の日米首脳会談でのブッシュ大統領の「拉致被害者の行方が完全に解明されるまで日本と連帯する」との発言あるからに他ならない。

 北朝鮮が「拉致問題はすでに解決した」との詭弁を使おうと、米国が拉致問題の完全解決まで日本と連帯することを表明してくれたことに、日米同盟の重要性と、日本の最も信頼出来るパートナーは米国しかないことを認識した人も多いことであろう。

 支那、ロシア、韓国は「日本の拉致問題を理解する」「解決に向かい努力する」との口先だけの支持を表明するだけでなく、日本人を拉致した北朝鮮の代表が目の前にいるのであるから、なぜ協議に際に拉致問題を取り上げず、あえて無視したのであろうか。それは拉致問題に関して国連の人権委員会での北朝鮮非難決議に反対した支那、ロシアだし、また自国民にも多くの拉致被害者を抱えているのに、その決議を棄権した韓国であるからして、拉致問題の解決に向けての共同歩調を訴えても無駄というものだろう。

 協議という話し合いで、北朝鮮の核開発問題などが円満に解決出来ると思っている人がいるとしたら、それは全くの幻想であり、協議終了後に北朝鮮代表団員は、「こんな会談は開く必要もなく、興味も期待も持つことができない」などと述べて協議で硬い姿勢を変えなかったとして米国を非難する声明を読み上げたという。

 であるから北朝鮮の協議方針とは、北朝鮮の要求に参加国を屈服させることであり、金王朝を保証させ、米朝不可侵条約を結び、日本や韓国などから膨大な援助を受け、核開発をしないと言いながら隠れて核兵器の製造が出来るようにし、人質外交をするために拉致被害者は帰さないということになれば、北朝鮮は6カ国協議は成功し満足したと言うであろう。

 北朝鮮は、協議という対話では以上の1つでも譲歩しないとの認識を持つべきであり、また何回協議を繰り返して開催しても結果は同じであると思う。北朝鮮というならず者国家にこのまま国際社会は手をこまねいている訳にはいかないだろう。今後は国連安保理にて経済制裁の決議を検討せざるを得ないだろうし、また日本は独自で北朝鮮との間の物、人、金などの流れを止める法整備を進めるべきである。

 核開発や拉致問題を未だに対話で解決出来ると思っている人や、日本との連帯を表明している米国が嫌いで嫌いで仕方ない人はどうしたら良いのか具体策を示して貰いたいものである。その場合もあくまでも対話と言うだろうが、北朝鮮の理不尽な要求に屈しても良く、北朝鮮が核兵器を保有し、拉致被害者は帰ってこなくても構わないというなら別だが、対話では解決出来なくなったらどうするかを是非聞いてみたいものである。
(2003/08/30)     

この記事は「私の主張」第182号
  何の進展も成果もなく終了した6カ国協議
~理解すると言いながら拉致問題を無視した支那、ロシア、韓国~
としてHPに掲載されていたものです。


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