私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

新テロ特措法の採決を棄権した小沢代表の奇怪な行動

2008年01月12日 13時24分19秒 | 民主党関連

小沢代表不在 民主も呆然

2008.1.12 00:02

 11日午後1時40分。社民党の阿部知子政審会長が新テロ対策特別措置法案の反対演説を終えた直後、衆院本会議場に自民党の大島理森国対委員長のだみ声が響いた。

 「民主党の小沢(一郎)代表がいないぞ!」

 与野党議員が一斉に野党席最後列を振り返ると、小沢氏の姿はなく、両隣の菅直人代表代行と羽田孜最高顧問が困惑の表情を浮かべていた。

 「無責任だ!」「小沢氏の本心は法案に賛成じゃないのか!」-。与党から激しいヤジが飛ぶ中、河野洋平衆院議長が議場封鎖を宣言したが、小沢氏が戻ってくることはなかった。

 実は小沢氏は、大阪府知事選応援のため、午後4時半から新党日本の田中康夫代表とともに大阪・ミナミの心斎橋筋商店街の「練り歩き」を予定しており、午後2時半羽田発のJAL121便を予約していたのだ。このまま採決に付き合っていたら乗り遅れると判断したらしい。

× × ×

 唐突なトップの“失踪(しつそう)”に民主党議員は呆然(ぼうぜん)とした。鳩山由紀夫幹事長は「小沢氏は『再議決をやるべきでない』ことを多くの国民 のみなさんに聞いていただくために大阪に向かったのだ」と強弁したが、ある民主党幹部は本会議場を出るなり「今まで積み上げたことが全部ぶちこわしだ」と 地団駄(じだんだ)を踏んだ。

 他の野党も怒り心頭だ。共産党の志位和夫委員長は「野党第一党の党首が国民に説明つかないことをした」と批判、社民党の重野安正幹事長も「現場に最高指揮官がいないとは…」と嘆いた。

  一方、再議決への批判を覚悟の上で本会議に臨んだ政府・与党は思わぬ“朗報”に笑顔が弾けた。町村信孝官房長官は「ポカッと大きな穴が開いたような民主党 の席をみて大変寂しく情けない思いをした」とニンマリ。この法案に職を賭した安倍晋三前首相は「野党は法案阻止を掲げて論戦してきたのに、なぜ一番大事な 日に意思表示を放棄したのか」と首をひねってみせた。

× × ×

 「(法案成立は)良かったと思います。約3カ月間、ずいぶん長い時間がかかりましたね。本当に丁寧に説明してきましたから…」

 午後6時50分、福田康夫首相は首相官邸で記者団の取材に応じたが、表情は終始固かった。

 臨時国会は2度の延長により通常国会並みの128日間のロングラン国会となった。新テロ法案の審議時間は衆院40時間55分、参院45時間40分。膨大な労力が注がれた割に得られた成果は乏しく、衆参ねじれ国会の厳しい現実だけが浮き彫りになった。

  大連立構想は頓挫し、ねじれ解消への処方箋が見えぬまま18日には通常国会が召集される。景気減速や原油高に加え、揮発油税の暫定税率などを担保する歳入 関連法案(日切れ法案)は3月末に期限切れを迎え、与野党攻防の火種は尽きない。首相の視線はすでに「第2ステージ」に移っているようだ。

 小沢氏の途中退席についても首相の言葉はそっけなかった。

 「小沢氏にご都合があったわけでしょう。私からとやかく言えません」

 同じ頃、小沢氏は浪速のギャルの握手攻めにあい、笑顔を振りまいていた。

 「私は本当に感激している。みなさんの大阪を何とかしなきゃいけない。どうもありがとう」

  約1キロの行脚を終え、地元記者に囲まれた小沢氏は上機嫌でこう語ったが、突然、厳しい表情に変わった。東京から追いかけてきた各社の政治部記者たちが目 に入ったのだ。クルリと背を向け、無言で車に乗り込むと、追いかける記者たちに一瞥もせず猛スピードでその場を立ち去った。同日夜、民主党役員室は報道各 社に「(取材の)ご期待には応えることはできない」と回答した。
(産経新聞)

(引用終了) 


 朝日新聞は新テロ対策特別措置法が成立したことを遺憾であるとして「給油新法成立―禍根を残す自衛隊再派遣」との社説を掲げており、朝日がそのように思う のは勝手であるが、テロ特措法が昨年11月に失効するまで、海上自衛隊がインド洋へ派遣されて燃料や水を外国の艦船に供給していたことは日本の国益に反し て禍根を残した活動であったのかと問いたくもなる。

 アフガニスタンにおけるテロ撲滅のために参加している各国からは日本の補給活動に感謝する声もあったものの民主党などの反対により特措法が失効したため、 他国が未だに任務を継続しているのも関わらず一時帰国を余儀なくされた海自にとっては、日本だけが国際社会における協調行動を放棄したかのような印象を与 えてしまったと思っているであろうから、政争の具にされて補給活動を中断させたことで、国益を損ない、また自衛隊員の名誉を傷つけたことは明らかである。

 ところで、「インド洋における補給活動は憲法違反だ」とまで言って新テロ特措法案に反対してきた民主党だが、11日の衆院本会議場で、小沢一郎代表が同法 案の裁決に加わらず退席し、大阪府知事選応援に向かってしまったと言うのだから今までの同法案への民主党の強固な反対は何であったとか言いたくなり、これ には唖然とした国民も多かったのではあるまいか。

 代表が裁決の際に姿がないので民主党議員は呆然としたことであろうし、同法案が衆院で3分の2以上の多数による再可決されることは小沢氏にしても民主党議 員にしても分かっていることだろうが、それでもテロ特措法の延長や新テロ特措法案にも反対して補給活動を再開させないことは正しいと思うのであれば裁決に 加わって同法案に反対するのが筋であり、小沢氏がそのようにせず退席したことで与党から「小沢氏の本心は法案に賛成じゃないのか!」と激しいヤジが飛んだ そうだが、そのように理解されてもおかしくない小沢氏の奇怪な行動であると言えるであろう。

 昨年の11月に小沢氏は代表を辞任するとして会見まで開いたが、その後辞任を撤回するなど奇怪な行動した過去があるが、どうもこの方は何が何だかよく分か らない行動をして世間を騒がせるのを好むようで、今回の裁決に加わらず退席してしまったことで、「代表として責任をとる」として、また辞任会見を開くかも 知れないが、「民主党には政権担当能力はない」とまで断言した小沢氏であるからして、本当は民主党が嫌いで代表の地位に止まりたくなく、党を離れたいと 思っているかも知れない。

 民主党が、新テロ特措法案の審議の過程で、法案とはほとんど関係のない質問を繰り返して審議を遅らせ、無駄な時間だけが費やされたことは遺憾なことであ り、それも民主党にとって良かったと思っているかも知れないが、内外に与えた影響は大きく、外交安全保障に関して考え方がまったく正反対な者が党内に混在 していることからして、小沢氏の「民主党には政権担当能力はない」とはそのようなことを指摘しているかも知れず、小沢氏の退席して裁決に加わらなかったこ とは民主党にとって得るものはなく、「代表を辞任したい」と一時言った小沢氏なのだから、今回の代表として行動は無責任だとして代表を辞任して貰った方が 良いであろう。
(2008/01/12)

写真:裁決前に退席し、空席となっている小沢氏の椅子(産経新聞から)