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私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

イラクの人々から信頼されている自衛隊

2004年07月11日 22時36分08秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
  今日11日は参院選の投票日である。私はすでに投票を済ませているが、果たしてどのような選挙結果となるか楽しみである。明日未明には大勢が判明するとのことで、今夜は開票速報から目が離せない。今回の参院選に立候補した人で、何としても当選して欲しい人や必ず落選して欲しい人など様々な思いがある。週刊金曜日に作家のジェームス三木の「おいこら浮動票、日本の運命はお前が決めるんだぞ。怠けて寝てたら、空から爆弾が降ってくるぞ」などとの言葉が載っているそうだが、憲法第9条が改正されたら翌日には戦争が始まり、何処かの国が日本を爆撃するとでも言いたいのであろうか。

 さて、サヨクは「日米安保条約を結べば日本は戦争に巻き込まれる」とずっと言って来たが、今日まで、そのようなことはなく、自衛隊と共に在日米軍の存在が極東及び日本の安全に寄与してきたことは間違いないであろう。現在イラクのサマワに我が自衛隊の精鋭が多国籍軍の一員として人道復興支援活動のために派遣されているが、これに対してもサヨクは勿論のこと民主党までが、自衛隊の即時撤退を要求している。

 自衛隊のイラク派遣に反対したサヨクらは、「自衛隊が行くことにより、治安がさらに悪化し、戦闘が始まることになり、自衛隊員にも、イラクの市民にも死傷者が出ることは間違いない。だから派遣には反対だ」とか言っていたが、サヨクは自衛隊員の身を案じて憂慮しているような感じもあるが、そうではなく、反対に自衛隊員に死傷者が出ることを期待しているような思惑があると睨んでいた。

 ところが、サヨクのこのような思惑は外れ、自衛隊が戦闘に巻き込まれることもなく、また死傷者にあっても自衛隊員にもイラク人にも誰一人も出しておらず、逆にイラクの人たちから撤退ではなく自衛隊の増強を求める声や「イラクに残ってほしい」と言われ、イラクのヤワル大統領も「自衛隊はイラク人に最も信頼されている」と賞賛しているのである。

 サヨクがあれほど反対していた自衛隊のイラク派遣だが、今日11日の産経新聞に、「ひげの佐藤隊長にイラク部族長から衣装 友好の証し 信頼構築に米も関心」との見出しで、8月上旬に半年間の任務を終えて帰国する予定のイラク復興業務支援隊長、佐藤正久一佐(43)に「サミュール(同胞)・サトウ」とのアラブ名と真っ白な族長衣装を贈られことが報道されている。

 産経新聞にはアラブの真っ白な族長衣装をまとった佐藤正久一佐の写真が掲載されているが、もうアラブ人だか日本人だか分からないような顔つきになっており、このことは佐藤一佐がいかにイラクの人々の中にとけ込んで任務を遂行してきた証であろう。また現在イラクには多くの国が軍隊を派遣しているが、唯一自衛隊を支援するデモが行われ、サマワ住民約70人が自衛隊宿営地へデモを行い、日章旗を振り、「サマワ市民と自衛隊で安全な街を再建しよう」と書かれた垂れ幕を掲げ、佐藤隊長に花束を贈ったという。

 すでに多くの死傷者を出している米軍は、「住民はなぜ自衛隊を守るのか」と疑問を持ったとのことだが、それには、佐藤隊長の「族長たちの多くの要望を自衛隊がかなえることはできない」と言うことが分かっていても「『最善を尽くします』と笑顔を絶やさず、親身に世話をする。族長たちにもその思いが通ずるのだろう。」と産経は報じ、このような信頼醸成が出来たことで有力部族長が「日本軍を攻撃したら一族郎党を征伐する」との布告を出した程であるそうであり、それほど佐藤隊長はイラク人から信頼されているのであろう。また、ある族長は2日間、ロバに乗って佐藤隊長に会いに来たことが紹介されているが、このことは、イラク国内において自衛隊の存在が頼りにされていることを物語る出来事である。

 日本国内では未だに自衛隊のイラクからの撤退を求めるデモや集会が行われているそうだが、そのイラクでは反対に自衛隊の残留を求めるデモが行われ、歓迎されていると言うのだからこの落差は何であろうか。今日行われている参院選の各党の公約を見ても、野党は自衛隊のイラクからの撤退を求めているが、イラクの人々から「残ってほしい」と別れを惜しまれる指揮官がいることを誇りに思わないのであろうか。自衛隊のイラク派遣に反対している野党の連中は、日中は50度にもなるというイラクに行って是非自分自身の目で確認してきたらいかがであろうか。

 私は自衛隊のイラク派遣は日本の誇りにためと前に書いたことがあるが、現在イラクに軍隊を派遣している多くの国の中で、唯一支援するデモまで行われたと言う最も信頼され、歓迎されている自衛隊はまさに「日本の誇り」ではないか。サヨクの言ってきた事はまたとんでもない誤りであったが分かった訳だが何か弁解がすることがあれば言ったらどうなのか。
(2004/07/11) 

この記事は「今日のコラム」
「イラクの人々から信頼されている自衛隊」
としてHPに掲載されていたものです。


50周年を迎えた我々だけの自衛隊

2004年07月01日 23時27分45秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障

~自衛隊に誇りを持たせまいと侮辱し続ける朝日新聞~  

 7月1日で、自衛隊が発足して50周年を迎えた。日米安全保障体制とともに、日本の安全と独立を保つために、多くの殉職者を出しながらも、今日までなんとか平和が維持出来たのは、身の危険を顧みることなく、日夜にわたり任務を遂行され、まさに国民の期待に答えて下さった自衛隊の皆様のおかげであると、国民のひとりとして、深く感謝し、敬意を表する。

 国民の多くは自衛隊の皆様のことを誇りに思っている。それはなぜかと言うと、最近ではPKO活動などで外国に派遣される機会が増えたが、派遣国における皆様の活動を目の当たりにした現地の人々が、その規律や士気の高さなどに感銘し、また各国軍人などからも賞賛されていることである。

 その一つの事例として、湾岸戦争後に海上自衛隊の掃海艇部隊が、ペルシャ湾の機雷を処理するために、初めての実任務として派遣されたが、確かアラブ首長国連邦だと記憶しているが、補給と休暇などのために寄港した際、海上自衛隊の参加が一番遅かったことから、停泊地が港の中でも最も不便な所であったのに、まもなく停泊地が港の一番良い所に変更になったことなどがあげられるであろう。なぜかと言うと、上陸した各国海軍の軍人達はお酒を飲んで暴れて警察に保護されたり、女性を巡り喧嘩をしたりして評判が悪かったそうだが、海上自衛隊の皆様にはそのような不届き者は一人もいなかったと伺っている。それに感激したアラブ首長国連邦が海上自衛隊の艦艇の停泊地を港の一番良い所に変更したと言うものである。

 各国海軍の軍人達から皮肉を込めて「日本海軍はクレージーだ」と言われたとのことだが、この出来事は自衛隊の皆様の規律正しさを物語るものとして、私たち国民に深く感銘を与えた。現在ではイラクにおいて多国籍軍の一員として陸上自衛隊の精鋭1個大隊が人道復興支援活動のため、酷暑の中、日本の誇りある国際貢献活動の一環として活躍されており、ようやく日本も世界平和のために仲間入りが出来たと大いに喜びたい。

 さて50周年を迎えた自衛隊だが、ここまでたどり着くまでの道のり険しいものであった。自衛隊員が歩いているだけで「税金泥棒」と罵声を浴びせられたり、住民登録、子供の入学、成人式への参加などが拒否されたり、教師が理由も言わず親が自衛隊員というだけでその子供を立たせたりするなど、自衛隊員とその家族が受けた侮辱の体験談を集めたら本が1冊出来る位あるのではないだろうか。自衛隊員が税金泥棒なら、そのようなことを言った人は泥棒の被害者なのだから、警察に被害届けを出して逮捕して貰えば良いだろうが、そのようなことはしたとは聞いたことがないから、同じ日本人が同胞を理由もなく罵るとは断じて許すことは出来ない。

 新聞各紙は、50周年を迎えた自衛隊について6月30日にそろって社説を掲げているが、まず産経新聞は「自衛隊 逆風によく耐えた五十年」として、「国の守りを果たしてきた自衛隊員の労苦に心から感謝したい。」と書き「海外での武力行使を禁じるとする憲法第九条の解釈が制約要因になっている。同条の『戦力不保持』規定も軍隊としての地位や権限を自衛隊に与えてこなかった。そんな逆風の中、他国軍に比しても高い志を維持してきた自衛隊はもっと評価されていい。テロや北朝鮮など多様な脅威に的確に対応できる自衛隊像が求められている。自衛隊を一刻も早く憲法上、明確に位置付け、国民の財産として活用することが日本の課題である。」とまっとうなことを書いている。

 続いて、読売新聞は「[自衛隊50年]『集団的自衛権』解釈変更を急げ」として、政治の責任で、直ちに集団的自衛権の行使を明確にすると言う政府解釈に変更すべきであると述べて、「自衛隊法を改正し、国際平和協力活動を本来任務の一つに位置付ける必要もある。国の安全という重要な責務を担う防衛庁の『省』昇格も急ぐべきだ。これまで放置してきた法的不備を一刻も早く改める。それが、自衛隊を日本の平和と安全のために生かす道だろう。」と産経と同じくまっとうなことを書いている。  さて、まったく期待出来ない朝日新聞はどうかと言うと「自衛隊50年??『軍隊でない』を誇りに」との見出しである。この見出しだけでも、自衛隊に誇りを与えるようなことをしてはいけないとの思惑がありありで、親が自衛隊員というだけでその子供を立たせたりした教師と同じで、国民の誇りである自衛隊を侮辱し続けると言っているようである。

 まず「その自衛隊の活動が、半世紀の歴史を通じて、今ほど大きく変わろうとしている時はない。かつてのソ連のように、日本に直接侵攻してくるかも知れない仮想敵は見あたらない。代わって、大量破壊兵器の拡散や国際テロリズムという新しい脅威にどう立ち向かうかが、国境を越えた自衛隊の課題とされるようになった。」と書き、「日本には仮想敵国はない」との認識を示している。朝日はかつてのソ連は仮想敵国との認識を持っていたような書き方だが、それは冷戦時代のことを差しているのだろうが、ではその時代に朝日はソ連は仮想敵国として「日本の防衛はいかにあるべきか」などとの防衛論を展開したであろうか。そんな記憶はまったくない。ひたすら、自衛隊を貶め、日本の防衛をしにくくするための存在でしかなかった社会党や反日勢力などを応援してきただけではないか。そんな悪行に口をつぐんで「今は自衛隊を合憲と考える人が多数派だ。災害救助や外国でのPKOも評価されている。」と国民世論が朝日の唱える反自衛隊思想を支持しなくなっていることを悔しがっているようである。

 次は、イラクにおいて自衛隊が多国籍軍の一員となったことがどうも朝日は気にくわないようで、「…国際貢献を名目に自衛隊を日米同盟の下で普通の軍隊にしようとしている。それが現実ではないか。問題はまさにここにある。確かに、自衛隊は姿や能力では他国の軍隊と変わらない。しかし、海外で武力行使はしないという憲法の大原則と、それを支持する国民的な合意が、自衛隊を普通の軍隊とはまったく違う存在たらしめていることを忘れてはならない。また、そうした自衛隊の独特な性格がアジアの安定にも多大な寄与をしていることも過小評価してはなるまい。」と書いている。これは自衛隊を普通の軍隊にしてはいけないと言う訳だが、理解不能である。

 海外で武力行使はしないという憲法の大原則があるからと言っても、日本への侵略があった時には国内での武力行使の可能性もある訳であり、自衛隊を正規軍として陸海空軍にさせることがなぜダメなのか。また自衛隊の方が「アジアの安定にも多大な寄与」とは何だろう。朝日の言うアジアとは支那と北朝鮮のことしか頭にないのだろうが、自衛隊を正規軍にするとアジアの安定が崩れるとでも言いたいのであろうか。

 批判ばかりせざるを得ない社説だが、次は文民統制について書いてある。「…政治による統制がしっかりとした判断に立って行われるか否かだ。だが、現状はあまりにお粗末で、国民を不安にさせる。その典型が、イラクをめぐる小泉首相の乱暴な理屈や、国威発揚の威勢の良さが際立つ自民党内の議論だ。日米関係は重視しなければならないが、米国という存在を冷静に見る視点を欠いては、まともな国の安全保障政策とは言えない。」と小泉総理の文民統制は危うく、自衛隊のイラク派遣や多国籍軍への参加は誤りであるかのように書いている。朝日は小泉総理に代わって文民統制をしたいようだが、朝日の存在そのものが国民を不安にさせているではないか。

 社説も最後の方になってくると「では朝日はどうしたら良いのか」と言われるだろうからとして、「紛争地での国際貢献を言うなら、自衛隊を出すことばかりでなく、現地の情勢を自分で知り、和平に何が役立つかを自分の事として考えることだ。まず米国の顔色をうかがう習性は卒業したい。」と日米同盟など無視して、紛争地での国際貢献でも自衛隊以外で行えとの朝日のいつもの説教が始まり、「国の安全は自衛隊だけでは成り立たない。近隣諸国との多国間外交、テロの根をつぶすための途上国支援、大量破壊兵器の拡散防止のための貢献など、まだまだ足りないことだらけである。自衛隊は他国で戦争をしない。それが日本にとって国益の源泉であり、誇りでもあることをあらためて刻みたい。」で終わっている。

 だが、このような書き方ではどうしたら良いのか全く見えて来ない。自衛隊の必要性を認めているようないないような言い回しであり、この近隣諸国とは朝日の憧れの国の支那や北朝鮮のことであろうが、日本を没落させようとしているそれらの近隣諸国との多国間外交とは、どのようなことをすれば良いのか、さっぱり分からないので是非教えて欲しいものである。朝日は「自衛隊は他国で戦争をしない」としつこく何度も言うが、世界から戦争がなくなった訳ではあるまいし、これからも治安が良くない国々への日本の国際貢献には自衛隊の皆様に汗をかいてもらうしかないであろう。危険を伴う任務であれば武器を使い身を守ることもあるかも知れない。そのような武器の使用を「武力行使だ。戦争だ」と騒ぐのはおかしくないか。

 朝日にとって自衛隊を正規軍にしない日本は誇るべきであり、国際貢献にも出すべきではないと考えているようである。朝日の言うことに従っていたらろくなことはない。朝日が反対することはドンドンと推進した方が良い。憲法を改正し、自衛隊を陸海空の正規軍として明文化し、集団的自衛権が行使できるようにして、防衛庁も「省」に昇格させ、自衛隊員の呼称名も例えば一佐ではなく大佐に変更するなど、自衛隊の皆様が命をかけて祖国日本を守っていけるように環境を整えることだ。

 日本は日本人の手によって守らなければならない。多くの犠牲者を出したあの戦争の末期に多くの若者が明日の日本の安泰を祈り散華している。その彼らが今の日本を見てどう思うであろう。平和に酔い、このまま平和が永遠に続くと信じているような風潮を憂う。国を守るとは国民の生命財産を守るのは勿論のこと、伝統文化歴史も守ることであり、それが全部破壊され外国の支配を受けないことだ。美しい山河と豊富な水資源、緑溢れる森林、太陽の恵みなどと相まって四季の変化が織りなす様々な情景に感動出来る日本とは何と素晴らしい国なのであろうか。

 そのような美しい国に生まれながら、同胞である自衛隊員を蔑み、支那などに媚びへつらっている朝日を筆頭とした反日日本人よ。この日本をどうしようとするのか。自衛隊が発足して50年も経過しているのに、これからも彼らに国軍としての名誉を持たせず、万一の時は命を投げ出して国を守ろうとしているのにこれほどまでに冷遇することがそんなに楽しいのであろうか。

 陸・海・空の自衛隊が発足してから50年間の長きにわたり、自衛隊員を蔑むことを喜びとする反日日本人どもの屈辱に苦しみながらも、それに反発することなく、耐え忍び自衛隊は多くの国民の信頼を得るようになった。海外で、また日本で、規律正しく、士気の高い自衛隊員の姿を国民は賞賛の眼差しで見ている。どうかこれからも海外では日本の誇りのためにご活躍され、また美しい山河を持つ日本を守るために任務を果たされんことを祈念する。
(2004/07/01)  

この記事は「私の主張」第212 号
  50周年を迎えた我々だけの自衛隊
~自衛隊に誇りを持たせまいと侮辱し続ける朝日新聞~
としてHPに掲載されていたものです。


尖閣諸島に警備隊を常駐させよ

2004年06月22日 07時44分10秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
~政府はEEZの日本側海域で天然ガス試掘調査をやっと検討か~

 朝日新聞は、東シナ海における日本の排他的経済水域(EEZ)の境界線近くの支那側海域において、支那が天然ガス田開発を進めて採掘施設の建設を行っていることをいまだに報じない。これでは朝日だけを読んでいる人は、支那は日本の友好国として素晴らしい経済発展をしている国との印象しか持たないであろう。支那が常に領土拡張を画策している危険な侵略国家で、驚異的な軍事力の増強を行っていることを朝日は敢えて報じず、日本国民の平和ボケを加速することに荷担している。このように支那に取って都合の悪いことは敢えて報じない朝日であるからして、読者の方は一刻も早く購読をやめるべきである。

 あの戦争からまもなく60年になるが、「今までが平和だったから、これからも平和が続くだろう」と多くの国民は思ってくれるように、拉致問題で北朝鮮には脅威は感じても、支那には脅威を感じさせないように朝日は支那に関する情報を国民に伝えることを遮断しているようである。

 東シナ海における日本のEEZの境界線近くで支那が国際海洋条約を無視して、天然ガス田開発を行っている件について、読売新聞の報道によれば、支那を訪問中の川口外相は21日、青島市内のホテルで李肇星外相と会談し、「日本の権利が害されている可能性がある」と強い懸念を表明し、〈1〉中国が設定した鉱区が中間線から日本側にはみ出している疑いがある〈2〉中間線の中国側で井戸が掘られても、地下構造上、日本側の資源が採掘される可能性がある??と指摘し、中国側に鉱区設定などに関する詳細なデータ提供を求めたとのことである。

 日本側の主張は当然である。中間線にまたがる資源はある場合は、主権国で配分することになっているとのことだが、これに対し李外相は、データ提供については明言を避け、「日本が一方的に主張する日中中間線は認めない」と主張した上で、「相違を棚上げにして共同開発も考えていくべきだ」として、日本と支那両国によるガス田の共同開発を提案したと言う。支那が海洋調査船を使って、日本の巡視船の警告を平然と無視して日本のEEZに勝手に侵入し、国際海洋条約に触れる資源探査を行ったデータを日本側に提供する訳はない。これは犯罪者が自らの犯罪事実を被害者に提供することと同じであり、仮に提供したとしても、簡単なものか。参考にもならないものか。あるいは捏造されたものになることは目に見えている。

 支那は中間線を認めず、沖縄トラフまで支那のものだと主張していることは、そこまで探査の結果、海底資源があることを確認しているからであり、また支那のEEZは沖縄トラフまでを含むと抗弁する理由は尖閣諸島は支那の領土だと認めさせることであり、日本側としては絶対に認めることは出来ない主張である。また、苦し紛れにガス田の共同開発を提案したそうだが、そんな提案に乗ってはいけない。採掘が開始されれば資源は全部支那に強奪されるだけである。

 支那は、尖閣諸島周辺に有望な海底資源があることが判明してから急に領有権を主張し始めたいきさつがあり、日本の沖縄県に属する尖閣諸島が支那固有の領土だと言うのは全く根拠がない。それなのに李外相は「中国(支那)の固有の領土だ。いずれの国も一方的な行動を取るべきではない。中国(支那)は自制している」と述べた言う。それはそうだろう、「尖閣諸島は日本の領土だ」と言えば、支那のEEZは沖縄トラフまでを含むとの主張が出来なくなるからである。それと許せないのは「いずれの国も一方的な行動を取るべきではない。中国(支那)は自制している」との発言である。支那こそ日本の固有の領土である尖閣諸島に工作員を送り込んだりして一方的な行動をして何ら自制していないではないか。

 尖閣諸島は日本の領土であり、日本国民が上陸しようが、附近の海域で魚釣りをしようが自由でないか。今年3月には支那人工作員が尖閣諸島の魚釣島に不法上陸したが、逮捕するのは当然である。支那は、工作員が逮捕された件に懲りて尖閣諸島への一方的な行動を自制するどころか、22日付の中国系香港紙、文匯報によれば、尖閣諸島の領有権を主張する「中国民間保釣(尖閣防衛)連合会」がこのほど、試験渡航を含む同島への観光路線開発の継続を決めたと報じている。渡航日などの具体的な日程は不明だと言うが、これこそ支那の自制のない一方的な行動である。

 政府は、この程ようやくEEZの日本側海域で試掘調査を行う方向で具体的検討に入ったと言うが、関係者によると、試掘調査には、試掘船の確保などの事前準備に半年程度、試掘には数か月程度を要するという。それはそれで、一日でも早く試掘調査が出来るように努力を求めたいが、当然支那の反発が予想されるだろう。それに対して、政府は断固としてはねつける事は出来るのでしょうか。今までの支那に配慮しすぎて来た日本外交方針からして大いに不安であるが、この件に関して支那の無法を黙認し、屈服することになれば日本の行く末は決して安泰とは言えないと断言する。

 政府がEEZの日本側海域で試掘調査を行うことを表明したことは良いことだが、もう一つ早急に行うことは尖閣諸島の警備強化策である。今では海上保安庁の巡視船による警備が行われているが、今年3月の支那人の不法上陸のようなことが今後も起こらないとは思えないので、島内に自衛隊、海上保安庁、警察合同による警備隊を常駐させるための施設を早急に建設することである。まさかこの期に及んで政府は「支那を刺激してはいけない」とは言わないであろうが、支那に配慮して、尖閣諸島の警備を怠ることになれば、支那工作員の上陸を許し、尖閣諸島は支那に強奪されることになるであろう。尖閣諸島が支那のものとなれば沖縄トラフまでが支那のEEZとなり、そこに天然ガスの採掘施設が次第に建設され、日本漁船も近づくことも出来なくなり、日本のEEZでありながら、支那の内海と化すことは確実である。
(2004/06/22)

 この主張を書いた翌23日朝日はやっと「ガス田開発??日中協力の芽はある」との社説を掲げた。見出しのように支那と共同開発せよと言うわけだが、支那が調査データを出す訳なく、共同開発の目当ては日本の資金であろう。そんな手口には乗ってはならない。

この記事は「私の主張」第211号
  尖閣諸島に警備隊を常駐させよ
~政府はEEZの日本側海域で天然ガス試掘調査をやっと検討か~
としてHPに掲載されていたものです。


自衛隊イラク派遣反対派も黄色いリボン運動を

2004年02月11日 20時08分44秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
~自衛官の命を守るために反対する市民の声が黄色いリボンの撤去とは~  

 イラクへの自衛隊派遣に反対する「白いリボン運動」はどうなってしまったのか。その後の報道がないので詳しいことは分からないが、赤でも白でも派遣反対なら何の色でも良いだろうし、すぐ沈静化してしまうと思っていたが予想通りになってしまったようである。

 このような運動をする人は、イラクにて自衛隊員が死傷した時に「だから私は派遣に反対したのだ」との実績を残したいがためであり、命令によって派遣される自衛隊員の人権を考えた上での運動ではなく、自衛隊が危険な任務を遂行し、国民からも国際社会からも賞賛されることを危惧しているからであろう。

 反自衛隊運動をしている個人や、いかがわしい市民団体は、自衛隊を貶めることを生き甲斐としており、常に批判していなければ、夜もおちおち寝ていられない人々なのである。そして朝起きれば、昨日の批判は足らなかったと言っては、次なる自衛隊批判の方法を考えているようだ。そのような自衛隊批判病とも言えるおかしな病原菌が、わが国では衰退したとは言え社民党、共産党、偏向マスコミ、反日日本人などの体内に蓄積され、それを他人に敢えて伝染させてようとしているのだから始末が悪く、マスクをした位では、その病原菌を防ぐことは困難であり、よほど理論武装しないと、感染してしまいそうである。

 イラクに派遣された自衛隊はすでにイラクのサマーワに入り、順調に復興支援活動を開始しており、マスコミは、ほぼ毎日のように報道している。何か事件がないと仕事にはならず、また人の不幸を喜んでは、それを世間に嬉しそうに伝える商売であるから、自衛隊がテロリストに襲撃されず、サマーワの人々から歓迎されているというニュースではニュースにならないと思っているであろう。

 であるから偏向マスコミは「このままでは、国民からも国際社会からも自衛隊が賞賛されることになってしまう」と危機感を感じているのではないだろうか。「自衛隊がイラクに行っても役に立たない」とか言って派遣に反対していたTBSの筑紫哲也氏やテレビ朝日の久米宏氏などは、国旗・日の丸を装着し、軽装甲機動車、96式装輪装甲車、高機動車などに乗車しているわが陸上自衛隊員の勇姿が画面に写し出されると、さぞがっかりしていることであろう。

 派遣に反対する「白いリボン運動」のことなど無視して、イラクに派遣された自衛隊員の無事帰国願う「黄色いリボン(ハンカチ)」が大きな盛り上がりを見せていることは大変喜ばしいことであると思う。先日台湾に旅行に行ってきたが、その間に、イラク派遣の陸上自衛隊の本隊が出発すると聞いていたので、旅行用品を詰めたザックには大きめな「黄色いハンカチ」を目立つように結びつけた。それは同胞である自衛隊員が危険な任務を完遂され無事帰国を願う気持ちを一時も忘れまいと思ったからである。

 イラクに派遣された自衛隊員は、少しくらいの派遣反対運動があったとしても、そんなことは気にしていないようであり、1月23日付の産経新聞に連載されている曽野綾子氏の「透明な歳月の光」の中に「国民が100%賛成なら、プレッシャーで逆におしつぶされてしまう。半分くらい反対の方がいい」との自衛隊員の発言が紹介されている。筑紫氏や久米氏などが派遣反対運動を煽ったとしても、何とも思っていない訳だ。確かに国民の皆が「金メダルは100%確実だ」と言われてオリンピックに送り出された選手がそのプレッシャーに負けて、良い成績を残すことが出来ないより、期待されていなかったが出場して金メダルを取ってしまった選手の方がよほどプレッシャーはないであろう。

 要するに自衛隊のイラク派遣に賛成し、また反対の意見が自由になされている日本という国は良い国なのである。この「半分くらい反対の方がいい」と発言している自衛隊員が何歳位の方か分からないが、まあ筑紫氏や久米氏などより若い方であろうし、そのような若い自衛隊員に「派遣反対運動など何とも思っていません」とバカにされている訳である。思わず笑ってしまう話だが、派遣反対運動を熱心に行っている皆様に「毎日毎日ご苦労様でございます」と微笑みを浮かべて声を掛けてみたくなる。

 自衛隊員が「派遣反対運動など何とも思っていません」と言っているのに、派遣反対運動を行っている人々は、派遣を支持し、自衛隊員の無事帰国願う「黄色いリボン運動」などを目の敵にしているようだ。派遣に反対する「白いリボン運動」が妨害されたとの話は聞いたことはないからして、抗議や批判は派遣反対派から派遣支持派に向けた一方通行だけという奇妙な現象があるようである。

 例えば、イラクへの派遣隊員を抱える陸上自衛隊第5師団がある北海道帯広市が、市役所の総合案内カウンターそばに、隊員の無事を祈る「黄色いリボン」を置いたところ平和運動フォーラム十勝ブロック協議会の木下栄治事務局長とやらが「個人の意思の問題になぜ行政がかかわるのか。派遣への疑念や自衛官の命を守るために反対する市民の声を、自治体が一色に塗りつぶす行為だ」と批判し、撤去を申し入れてきたという。

 おかしな話ではないか。市としては自衛隊派遣の賛否と関係なく、「黄色いリボン」を置く場所を貸しているだけであって、自衛隊協力団体連絡協議会が「この運動の賛成する方は自由にお持ち帰り下さい」との趣旨でリボンとチラシを置いただけにも関わらず、これを批判し、撤去を申し入れるのは明らかに問題である。何なら、その横に「白いリボン」と派遣に反対するチラシを置けば良いであろう。市役所を訪れた市民が、そのどちらの色のリボンを持ち帰るかには関与しないようにすることは当然であるが、派遣反対派が自衛隊の無事帰国を願う「黄色いリボン運動」まで潰そうとしているのは許し難いものがある。

 派遣に反対した民主党員ですら、派遣の賛否を超え、自衛隊の無事帰国を願う「黄色いリボン(ハンカチ)運動」を行っているのに、リボンを置くことすら批判し、撤去を求めるとは信じられない。このような人達でも、家族や友人達が旅に出る時に、いくら旅に行くことが反対でも「気を付けて行って下さい。無事なお帰りをお待ちします」と言うであろう。それを言わないことは、「帰って来なくても良い。死んで来い」と同じではないか。

 「黄色いリボン運動」は、何も自衛隊のイラク派遣に賛成する人々だけのものではない。派遣に賛成する人でも、そんな運動に関心がない人もいれば、派遣反対派でも大いに「黄色いリボン運動」を行っても構わないと思う。「私は派遣には賛成出来ないが、自衛隊の無事帰国を願いたい」と思うのが人間として自然な態度ではないであろうか。それすら出来ないと言って「自衛官の命を守るために反対する市民の声」が「黄色いリボン」の撤去だと考えているのであるから、これでは自衛官の命を守るどころか。隊員の死を期待し、なげ悲しむ家族の不幸を願っていると断定せざるを得ない。このような団体が「平和」という名前を付けているのだから何が何だか分からない。
(2004/02/11)    

この記事は「私の主張」第199号
  自衛隊イラク派遣反対派も黄色いリボン運動を
~自衛官の命を守るために反対する市民の声が黄色いリボンの撤去とは~
としてHPに掲載されていたものです。


防衛庁のイラクでの情報提供制限は当然

2004年01月23日 19時05分56秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
  イラクへの自衛隊の派遣では外国メディアも「自衛隊史上初めての戦闘地域への歴史的な部隊派遣」として大きく扱っている。当然日本の多くの報道陣も特に陸上自衛隊の先遣隊が派遣されているイラクのサマーワに乗り込み、何のスクープを狙っているか知らないが、報道陣同士でトラブルまで起こしている状態だという。

 私たち国民からしてみれば、カメラの後ろで何が起きているか見えないので分からないが、日本の報道陣のマナーの悪さ、ルール無視などは国内でおいても平然と行われており、それに抗議をしても「報道の自由だ」とか言って、水戸のご老公様の印籠のように振りかざされると、国民は「へ、へー」と頭を下げざるを得ない状況だ。であるから、国民の中には、取材を受けて嫌な思いをされた方も多いのではないだろうか。

 昨日や今日、やっと学校を出たばかりなのに「○○新聞社」とか「○○TV」との腕章でも腕に巻くと、急に偉くなった気持ちになり、自分の父親くらいの年の方にも横柄な口を利き、官公庁や企業の不祥事などの取材で、広報担当者が目の前で頭を下げているのを自分に対して謝罪しているのではと勘違いをするようになり、横柄な態度がますます横柄になってくる。厚顔無恥と言えば報道関係者を指す代名詞のようだ。

 23日に日本新聞協会編集委員会と日本民間放送連盟報道委員会は、イラクに派遣された陸上自衛隊先遣隊の取材に関して、防衛庁側が現地で適切な情報提供を行うよう政府に要求したという。要するに報道陣同士でトラブルは、防衛庁側が現地で適切な情報提供を行っていないからであり、報道陣のマナーの悪さ、ルール無視を招いているのは防衛庁側の責任だと言う訳である。 報道陣のマナーの悪さ、ルール無視は報道に携わる者ではいつもやっていることではあり、誰にも注意されないから本人達は気が付かないだけであり、前述した「報道の自由」とはマナーやルールを無視することも自由と書いてあるのであろうか。

 防衛庁側がイラクの現地において適切な情報提供をなぜしないか。それは、報道陣の中には信用できない者がいるかも知れないからである。イラクへの自衛隊派遣が決定した後から、それまでの派遣反対のキャンペーンが更にすさまじくなり、さらには、派遣隊員の様子を生中継までして伝えている。「自衛隊がイラクの土地に踏み入れたら東京を攻撃する」とのアル・カーイダの声明は真実かどうか分からないが、それにしても日本のマスコミは、本来ならば伝えてはならない情報まで伝えていると思われるのである。であるから、イラクにおいては、サマーワはイラク国内では比較的安全とは言え、テロリストの襲撃がないとは言えず、そんな地域では防衛庁側として提供できる情報が限られてくるのは至極当然なことだ。

 報道陣が自衛隊の車両を追いかけたり、宿営地の前でたむろしていれば、テロリストに情報公開しているようなものであり、報道陣もテロ攻撃の対象になり得るかも知れない。自衛隊は命を掛けて、イラクに赴き危険な任務を遂行しようとしているのであるから、国内においての取材方法と同じでは自衛隊員に危険が及ぶ可能性がある。だから、「自衛隊史上初めての戦闘地域への歴史的な部隊派遣」と言って自衛隊の活躍を正しく報道するのでなく、マスコミは、この派遣を失敗に終わらせることを画策しているのではないかと疑われるのは考えすぎだろうか。特に朝日と毎日には前科があるだけに信用できない。防衛庁側の公表する適切な情報提供とメディアが欲しい適切な情報提供とは異なるのは当然である。よって、防衛庁が、イラクにおいてマスコミに対して公表する情報は制限しようとすることは当然であり、自衛隊員に危険が及んでも良いから報道して欲しいとは国民は望んでいない。
(2004/01/23) 

この記事は「今日のコラム」
防衛庁のイラクでの情報提供制限は当然
としてHPに掲載されていたものです。


自衛隊の超法規的な他国軍救援はあるか

2004年01月20日 18時57分49秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
  わが陸上自衛隊の先遣隊がイラクのサマーワに到着した。いよいよイラク人道復興支援のための活動が始まる。国旗を装着した軽装甲機動車と高機動車などが連なって走っている場面がテレビに映し出されると「これで良かった。日本もようやく普通の国になった」と思わず感激して涙をこぼしそうになった。

 ところでイラクでは、いまだにテロ活動が続き、決して安全な所ではないようであるが、一番心配されるのは、もし自衛隊が襲撃された時の対応が十分出来るかということである。憲法の制約とか言って、反撃をためらうことがあれば死傷者を出してしまう訳であるから、その点を危惧している。防衛庁は武器使用に関して、例えば不審車両が突然接近してきた場合には直ちに危害射撃を行えるようにする方針を固めているとは言え、武器使用と武力行使の区別もよく分かっていないで政治家もいるようであるから、もしテロ攻撃を受けて、そのテロリストを殺傷することになった時に、反撃した自衛隊員を法廷の場に立たせるなどバカなことがないようにするのが派遣命令を出した日本国政府の責任であり義務であると思っている。

 次なる問題は、他国軍がテロリストの襲撃を受けて自衛隊が救援を求められた時である。その場合、集団自衛権の行使となるようだが、私は「日本は集団自衛権の権利を保有しているが行使は出来ない」との奇妙な法制局の見解など無視し、すなわち今までのそのような憲法解釈を越えて超法規的に自衛隊は応援に向かい、敵を撃退すべきだと思う。そのような時に、憲法がどうのこうのなど言っている暇は現場にはない。自衛隊がサムライなら犠牲をいとわず助けることだ。憲法の制約など考える余裕などなく、それは戦闘となれば死ぬかも知れないからである。

 政府は「自衛隊は人道復興支援のために行くのだから、他国軍がテロリストに襲撃されたからと言って自衛隊が救援に行くなどの任務はない」と言っているが、もし自衛隊が憲法の制約から救援せず無視したとしたら、世界から「日本はなぜ助けなかった」とすさまじい批判が起こることは目に見えている。その責任は政治家だけではない。自衛隊を軍隊として国際社会と同じように位置付けをするために憲法の改正をしようとしなかったばかりか、またその論議さえしない政治家を選んだ国民と、そんな憲法を死守しようという空想的平和主義者を必死で守り、祭り上げてきた偏向マスコミにある。

 自衛隊員がイラクにおいて憲法の制約により戦死という事態になったり、他国軍の救援要請を自衛隊が無視し、その他国軍に戦死を出した時、日本国民は「やはり自衛隊のイラク派遣は間違いであった」として自衛隊は撤退して、一国平和主義に戻るのか。あるいは憲法改正の機運が高まるか。私は、その時は、自衛隊員の戦死という大きな犠牲を無にしないためにも、またこの日本が主権国家としての気概を持つためにも自衛隊を陸海空軍として位置づける憲法の改正が絶対必要であると思っている。

 どなたかが「日本はミサイルの1発でも落ちないと平和ボケは直らない」と言ってたが、それではあまりにも犠牲が大きすぎる。であるからイラクのおいて「自衛隊員が戦死」という事態はあってはならないことだが、現憲法と心中したいと思っている空想的平和主義者のために自衛隊員は苦しみ、犠牲を覚悟しているのではないかと思っている。

 平和主義者とか平和団体とか「平和」と言う文字が付けば良いことをしていると誤解されがちだが、実際は、どうして平和を守るかについて、憲法第九条をご本尊としているカルト宗教の信者であり「平和、平和」とお題目をあげていれば平和が来ると信じているのである。そんな反自衛隊を掲げた平和教信者のために自衛隊が侮辱され、犠牲になるやも知れないというのだから、「何が平和だ」と大きな声を出したくなるのである。
(2004/01/20) 

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自衛隊の超法規的な他国軍救援はあるか
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自衛隊の皆さん胸を張って下さい

2004年01月19日 18時55分25秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障

  18日に、日本会議北海道本部などが主催する「イラク派遣自衛隊を激励する道民の集い」が札幌市で開催された。このような集いは全国で初めてのことであるそうで、誠に結構なことと思う。

 マスコミは、イラク派遣に反対する集会やデモが全国的に開催されているとの報道を繰り返しているが、世論調査の結果、自衛隊のイラク派遣に反対する人が多いとのことであるから、マスコミは、その結果を裏付けるためであろうか、集まる人は少なくても、あるいはたった1人でも、大きく報道しているので、善良な国民は騙されそうになってしまう。自衛隊が大嫌いな社民党や共産党の音頭で国会を大規模なデモ隊が取り囲んでいる様子もないし、マスコミが煽るほど国民は冷静なのではないだろうか。

 「道民の集い」では石破防衛庁長官の挨拶や元北部方面総監の志方俊之氏の「新しい時代の幕あけ」と題して、派遣の意義や隊員の活動予想などを講演したとのことで会場は満員であったと伺っている。さらに、ボーイスカートが派遣隊員に千羽鶴を贈呈し、女子高校生が「イラクは規律正しい自衛隊員が来てくれるのを待っています。皆さん、堂々と胸を張って行ってください。家族の皆さんも温かく送り出してください」との激励文を読んだという。

 私は、この「道民の集い」に参加出来なかったが、非常に残念なことである。もし、参加して、この女子高校生の激励文を朗読する声を直接聞けば、おそらく感涙にむせぶことになったと思う。それは、この女子高校生が、日本国民として、イラクに派遣される自衛隊を温かく送り出して上げたいとの気持ちから激励文の朗読を引き受けたという純粋さに感動し、また派遣される隊員にとってこんなありがたいことはないからである。私は、元自衛隊員でもないし、身内にも自衛隊員はいない。だが、それにも関わらず、そんな私が、なぜ自衛隊員を勇気づける激励文を朗読したという女子高校生のことが報道されたことに感動してしまうのか。それは、今日まで国民のために犠牲をいとわないとの精神で、任務に励んで来た自衛隊員に対する私たち国民の態度は決して良かったとは言えないからだ。そんな苦しい思いをして来た自衛隊員の心情を思うと、この女子高校生の行ったことが立派であったからである。

 国際貢献の必要性が叫ばれる中、自衛隊に対して正当な評価もせず。困った時だけ自衛隊に要求し、「自衛隊が国民のために働くのは当たり前だ」と言って、「道民の集い」が行われた同じ札幌市で開催される「雪祭り」に協力している自衛隊に対して罵声を浴びせ、雪像作りをさせているのだから、とんでもない話である。また自衛隊のイラク派遣を支持する方でも「自衛隊の皆さん。イラクに行って頂けますか」と言える資格のある人は少ないだろう。自衛隊を支持している方でも、今までただ(雪祭りの協力もただ)自衛隊を利用するだけで、敬意と感謝の気持ちを持っていたのかと問われると反省しなければならない点が多いのではないだろうか。国民がここまで「我々だけの自衛隊」をコケにする国がまともな国とは思えない。しかし、イラクにおいて自衛隊が立派に任務を達成し、帰国した時は、温かい拍手と、心からの敬意と感謝を持って盛大な歓迎をしようではないか。
(2004/01/19) 

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自衛隊の皆さん胸を張って下さい
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派遣隊員に勇気を与えたワンピースの少女

2004年01月17日 21時50分55秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
~全国に広げよう自衛隊員の無事帰国を祈る黄色いハンカチ運動~

 1月16日に防衛庁において、イラク復興支援のための陸上自衛隊の先遣隊に対する隊旗授与式や、編成完結式などが石破防衛庁長官らが出席して行われた。石破長官は「イラク南東部は比較的治安が安定しているが決して危険はゼロではない。そういう中にあって日本人としての義務を果たし得るのは自衛隊においてほかにない」と派遣隊員を激励したとのことである。

 政府は今まで「危険な所には行かせない」としてきた方針が、国際社会から嗤われていたことにようやく気がついたようだ。そのような方針が自衛隊の士気を低下させ、戦いを恐れる自衛隊にさせたままでは抑止力にもならないと分かったのであろうか。それにしても、今回のイラクへの自衛隊派遣で、やっと日本が国際社会の仲間入りを果たすことができる普通の国になったことは非常に喜ばしいことである。

 日本がイラクへの自衛隊派遣を踏み切ったことは、平成2年(1990年)8月2日未明、イラク軍のクウェート侵攻という事態に、多くの国々が軍隊を派遣したのにも関わらず、日本は自衛隊はおろか、文民さえも派遣出来なかったという湾岸戦争の時の屈辱を二度と繰り返したくないとの思いがあったからであろう。自衛隊を派遣するかしないかは、政治が判断することであるが、派遣しなかったことで一番屈辱を味わうのは自衛隊自身であると思う。今回も、政府がなかなか決断しなかったことを自衛隊員はどのように感じておられたであろうか。

 先遣隊の編成完結式が行われた翌17日の産経新聞の一面トップには、その陸自先遣隊30人イラクに出発との見出しで、整列した先遣隊の中にいる父親の晴れ姿をカメラつき携帯電話を使い撮影している赤色のワンピースを着た少女の写真が掲載されている。その先遣隊の父親は、後ろ向きで表情を読みとることはできないが、顔を我が娘の方にやや向けているので、おそらく微笑んでいるのではないかと想像できる。  

 その父親は先遣隊に選ばれたことを誇りに思い、我が娘のためにも、また日本国民のためにもイラクにおいて任務を完遂し、無事に帰国しなければならないとの決意を新たにしたのではないであろうか。政治家がどのような立派な言葉を派遣される自衛隊員に掛けることよりも、この少女の姿こそ日本国民の声を代弁しており、自衛隊員に勇気と希望を与え、また国民からの敬意と感謝になることであろう。その少女は「お父さん。頑張ってきてね」と声を掛けたことと思うが、私たち国民も、この少女が自衛隊員である父親を誇りに思うメッセージに答えて、黄色ハンカチを掲げて自衛隊員の無事帰国を祈ろうではないか。

 黄色ハンカチと言えば、イラクに派遣される予定の主力となる陸上自衛隊の第二師団のある北海道旭川市では、派遣隊員の無事を祈るために黄色ハンカチを街中に掲げる計画が進んでいるという。米国には出征兵士のいる家では玄関前に黄色布を出して無事帰還を祈る習慣があるそうである。旭川の計画は、高倉健の主演映画「幸福の黄色ハンカチ」のように、夫の帰りを待つ妻が家の前にハンカチを掲げていたことがヒントになったとのこと。私もこの映画を鑑賞しているが、泣かせる映画であった。この運動は非常に良い考えだと思われるので全面的に賛同致したいと思う。

 北朝鮮に拉致された被害者の生存と奪還を信じて行われている「ブルーリボン運動」に続いて、今度は自衛隊員の無事帰国を祈る「黄色ハンカチ運動」も始まり、これこそ本当の市民運動なのではないであろうか。しかし、新聞報道によれば、旭川市の男性が、この「黄色ハンカチ運動」に賛同し、ハンカチではないが黄色リボンをつけて職場に出勤したことが報道されると、職場や家庭まで派遣反対派からの心ない電話が殺到したことから、半日で中止せざるを得なかったという。

 このように派遣反対派は、自分たちの意志に反することは「異常な運動」だとして、何とか叩き潰そうと何でもするようだ。旭川市の男性が黄色リボンをつけて職場に出勤したとしても、派遣反対派に何か迷惑が掛かるのであろうか。この男性は、自分のお金で黄色リボンを購入して、それをつけることによって「派遣隊員の無事を祈るため」であれ、何であれ、それを派遣反対派がケチをつけることは変ではないか。こんな連中が普段は「表現の自由」とか言っているから嗤わせる。

 長崎では市民団体が自衛隊のイラク派遣に反対し、抗議の意思を示すために「白いリボン」をつける運動を始めたそうだが、この市民団体の人達は、白いリボンをつけることによって、派遣を支持している方から、何か嫌がらせをされたであろうか。もしあれば、即マスコミに垂れ込み、「表現の自由が侵害された」とか言って抗議行動を起こすに決まっている。だが、そのような事は聞いたことはない。  

 その団体が、どんな思想を持った市民団体で、前の選挙で何党に投票した人々の集まりか知らないが、そのような方の白いリボンの市民運動は正しく、黄色ハンカチの市民運動は間違いだと決めつけることがおかしいのである。自衛隊のイラク派遣に反対し、抗議の意思を示す長崎の市民団体の人達は、北朝鮮に拉致された拉致被害者の生存と奪還を信じて始まった「ブルーリボン運動」も行っていたのか。それはあり得ない話であろう。

 さて、自衛隊のイラク派遣に反対しているのは白いリボンをつけて抗議の意志を示している市民団体だけではないようだ。ご存じあの朝日新聞も、すさまじい派遣反対運動を繰り広げており、おそらく多人数の取材団をイラクやクウェートに送り込み、自衛隊のミスや市民とのトラブル、それとあってはならないテロ攻撃などを期待しているのではないだろうか。そして、自衛隊のイラク派遣は完全な失敗に終わり、撤退せざるを得ない状況になったという朝日にとっては嬉しいニュースを送りたくてうずうずしていることであろう。  

 自衛隊が嫌いである朝日の記者は、隊員の側にいるだけでも精神的に良くないのであろう。だが、テロなどに巻き込まれた時でも「自衛隊さん、助けて下さい」など情けないことなど言わないで欲しいと思っている。それは、派遣に反対なのであるからして、その嫌いな自衛隊に助けを求めることは筋が違いますし、何があっても自己完結で対処して欲しいものである。

 自衛隊が嫌いな朝日のような人は、何があっても自衛隊に頼まず自己完結でやれば良いのだが、さっぽろ雪まつりに協力している自衛隊第11師団の竹田治朗師団長(陸将)が「イラク派遣反対の活動が過ぎて協力できる環境でなくなるなら、まつりからの撤収も含めて検討する」と語ったことに対して朝日はさっそく批判する社説を掲げた。朝日は「イラク派遣への賛否と雪まつりには、直接の関係はない。」と言って「雪の輸送や大雪像づくりをすることは当然だ」と言った趣旨だが、竹田治朗師団長は、隊員が大雪像づくりをしている側でイラク派遣反対の度が過ぎたデモをして貰っては士気に関わると言っただけであり何ら問題はない。派遣反対のデモをするなら、命令を出した政府や自衛隊の最高指揮官である小泉総理に分かるように国会や自民党の前でやれば良いではないか。自衛隊は命令を受けて行くのであり、命令がなければ行かないのだから、命令を出した方に抗議すべきではないか。

 朝日はさらに「竹田陸将の一言は余計に残念でならない。自衛隊への態度次第で協力するかどうかを選ぶ。自衛隊が国民をそんなふうに区別するようになっては、自衛隊への信頼は根底から揺らぎかねない。」とのたまうが、自衛隊が何を区別したのか。竹田治朗師団長は、何もイラク派遣反対のデモをするなと言った訳でもなく、朝日の方こそ日本国民である自衛隊員を区別し、差別し、貶め、侮辱し、国民からの信頼を根底から揺らがせる報道に名を借りたキャンペーンを行ってきたではないか。

 今年の成人式は、また荒れた会場があったと報道されているが、過去、社会党が成人式に出席しようとする自衛隊員を阻止した運動を行った時に朝日はそれを批判したのか。であるから朝日には何ら間違っていない竹田治朗師団長の発言を批判する資格などなく、朝日は自衛隊に対し今まで何をやってきたかを反省すべきである。

 最後はどうしても朝日の批判になってしまうのは、朝日が、治癒が困難の反日思想という病理を持っているからであり、批判を継続しなければ、悪性の反日思想が蔓延してしまうことを危惧するからである。

 日本の良識をダメにした朝日新聞に騙されることのないように、真の良識を持った国民は、前述した「赤色のワンピースの少女」が訴えるメッセージに答えて、黄色ハンカチを掲げて自衛隊員の無事帰国を祈ることが同胞であり、日本の誇りのために危険な任務を遂行しようとする者への敬意と感謝ではあると思っている。
(2004/01/17)   

この記事は「私の主張」第197号
  派遣隊員に勇気を与えたワンピースの少女
~全国に広げよう自衛隊員の無事帰国を祈る黄色いハンカチ運動~
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イラクに向け出発した陸自先遣隊

2004年01月16日 22時20分30秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
 今日16日にイラク復興特別措置法に基づき、イラク南部のサマワにおいて給水や医療支援などの活動をする陸上自衛隊の先遣隊が成田空港を出発し、2月上旬にも予定されている陸自本隊に備えるとのことである。防衛庁からマスコミに対しテロを警戒して派遣隊員の顔を撮影しないように要請していたとのことだが、テレビを見ていましたところ、フジテレビは派遣隊員が搭乗口に近づいてくるとカメラを下に向け足元と後ろ姿しか映していなかったが、あのNHKは隊員の顔を真正面が映していた。どうなっているのか。隊員の顔をさらしてテロリストに知られてしまうことが良い訳はない。他局はどうしたか分からないが、日本のマスコミは、自衛隊が初めて危険な任務に派遣されるという歴史的な日には違いないものの、生中継までして、派遣隊員の動向を逐一報道することは、テロリストに情報を提供していることだと分からないのであろうか。

 テレビ画面に見送りの家族の方が映し出され、涙を流されている姿を拝見しますと、こちらまで同じように涙が込み上げてくる。どうか、ご無事に任務を達成され、誰1人も傷つくことがないように帰国されることを祈念致する。平成16年1月16日という日は、ようやく日本が普通の国になる一歩を踏み出した歴史的な日となった。何度も申しますが、イラクに赴く自衛隊員は日本の誇りであり、また家族の方も同じく堂々と胸を張って派遣隊員を夫や兄弟、子供などに持ったことを誇りに思って欲しい。日本が、これからも危険なことを他国に押しつけて回避し、国際貢献を怠ることになれば、日本民族は長期にわたり、国家としての誇りを取り戻すことは出来ないであろう。小泉総理が述べた「日本という国の精神が試されている」とは、まさに正論なのである。

 ところで先遣隊の軽装甲機動車などの装備を、チャーターしたロシアの大型輸送機「アントノフ」に積み込む場面がテレビに映し出されていたが、航空自衛隊のC130輸送機の6倍(120トン)の最大積載量があるという「アントノフ」に装備の輸送を依頼しなければならないとは、情けないではないか。このような大型輸送機を自衛隊が保有することに反対する人は誰かは言わなくても分かっているが、迅速な国際貢献を行うためにも、早期導入を図るべきではある。

 先遣隊が出発しても、偏向マスコミの派遣反対キャンペーンは飽きることなく続いているが、長崎の市民団体では派遣に反対し、抗議の意思を示すために「白いリボン」をつける運動を始めたという。この人達は北朝鮮に拉致された拉致被害者の生存と奪還を信じて始まった「ブルーリボン運動」もして来たのか。それならば胸には「白いリボン」と「ブルーリボン」と二つ付けることになるが、まあ、そんなことはないであろう。そんな「白いリボン」を付ける運動をしても「ブルーリボン運動」のような高まりにはならないと予想する。

 北海道旭川市では、長崎とは逆にイラク派遣陸自隊員の家族を支援しようと、黄色いハンカチを身に着ける運動が始まったとのこと。これこそ正しい市民運動ではないか。私もマネをして黄色いハンカチを付けようと箪笥の中を探したが、見つからなかったので、さっそく明日にでも購入しようと思っている。派遣にいまだに反対する人もいれば、無事を祈る人もいる。それほど日本は自由な国であることは幸福である。私は今回の派遣が決して間違った選択肢ではないことを確信している。
(2004/01/16) 

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自衛隊員を激励する文を朗読する女子高校生

2004年01月11日 23時35分30秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
  イラクにおける復興支援活動のために、石破防衛庁長官は陸上自衛隊に対し先遣隊の派遣命令を出し、16日頃にもイラクに向けて出発の予定とのことだが、偏向マスコミは派遣反対の運動ばかり大きく報道している。自ら志願をして危険なイラクに赴こうとする自衛隊員を励ますどころか、逆に罵声を浴びせて送りだそうとしているのだから、このような人達は、そんなにしてまで派遣反対運動をして何が楽しいのであろうか。派遣に反対する運動をするのもしないのも自由な国だから、別に構わないと言えば構わないのだが、自衛隊員とて政府が決めたことに命令で行く訳であるから日本国の代表として、罵声より、任務達成を祈る多くの国民の拍手と声援の中で送ってもらいたいとの気持ちだろう。

 自衛隊の初めてのPKO活動はカンボジアであったが、その時のことがカメラマンの宮嶋茂樹氏の著書「ああ、堂々の自衛隊」に紹介されている。輸送艦「みうら」に乗艦し、カンボジアの向け呉基地を出港した後、宮嶋氏は次のような光景を目撃したと言う。
 「…しかし、私が何より感動したのは(中略)同僚思いの自衛隊より、通り過ぎる島々から手を振ってくれる普通の人々であった。消防団が出て、放水して見送ってくれる島。子どもたちが埠頭から手を振ってくれる島。そうした島を通り過ぎる度に『右、帽フレー』『左、帽フレー』が繰り返される。そうすると、相手も手がちぎれんばかりに振り返してくる。東京にいて大朝日新聞などを読んでいると、自衛隊はまるで犯罪を犯しに海外に出掛けるようで、国民みんな反対しているようなイメージを持つ。しかし、事実は、今のこの熱心な見送り風景なのだ。…」

 朝日新聞などは、世論調査によれば自衛隊のイラク派遣反対の人が多いと報道しているが、そんなことでは派遣される自衛隊員を励まそうという集会などが開催されないのかと思っていたが、日本にも心ある人々がいたのである。

 今回11日の産経新聞に、イラクに派遣される陸上自衛隊第二師団のある北海道・札幌市で18日に「イラク派遣自衛隊を激励する道民の集い」が行われるとの記事が掲載されているが、道民1600人が参加し、志方俊之帝京大学教授の講演や折り鶴の贈呈が予定されているという。この集いで自衛隊員を激励する文を朗読する女子高校生は「今回の派遣では自衛隊員や家族は正しいことをしようとするのに(反対運動で)肩身の狭い思いをしていると知り、何か手助け出来ることはないかと(朗読)を引き受けた」と話していると言う。

 この話を日教組の教師が聞いたら、「こんな教育をした覚えはない」と真っ青になるだろう。この女子高校生でさえ、「自衛隊員と家族に感謝し敬意を表し、任務達成と無事を祈りたい」との立派な考えから朗読を引き受けたのであろうが、それに引き替え、政権交代により総理の座を狙っている野党第一党のあの人や、自衛隊のイラク派遣に反対する人は、そんな気持ちもないのだろう。それにしても、この女子高校生のメッセージには多くの国民は共鳴するのではないだろうか。朝日も「たった一人の反対運動」など報道しなくても良いから、この立派な女子高校生の激励文の全文を掲載したらどうか。まあ無理だろう。
(2004/01/11) 

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自衛隊員を激励する文を朗読する女子高校生
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イラク派遣が決定した「我々だけの自衛隊」

2003年12月11日 22時19分37秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
~派遣阻止のため何でもするマスコミの異常な報道姿勢~  

 自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣であられる小泉純一郎である。その小泉総理がイラクへの自衛隊派遣を決断し「日本国の理念、国家の意思、日本国民の精神が試されている」として「使命感に燃え、決意を固めて赴こうとしている自衛隊に、多くの国民が敬意と感謝を持って送り出して欲しい」と述べたことは、すでも30カ国以上の国々が、イラク復興支援に協力しており、ここで日本が今までのように危険を回避し、他国の犠牲の上に湾岸地域における平和維持に何ら関与せず傍観し続けたとしたら、総理も述べたように日本は国際社会において名誉ある地位を占めることは出来ないであろう。

 日本が自国の繁栄と平和だけに専念しているだけでなく、困っている人がおり、困っている国があるとしたら、それが国益に合致し、日本の安全にとって極めて重要であれば、カネや物を送るだけでなく自衛隊を含んだ国際貢献活動により助けてあげることは当然ではないか。今回派遣が決定したイラクは、いまだにテロリストによる破壊活動が活発であることから、文官による活動が極めて危険なことからして、自己完結能力があり、危険を回避しする能力も装備も持っている自衛隊を派遣して、ある程度の治安が安定するまでの下地を作っておくことは至極当然であると言わざるを得ない。

 総理はイラクが決して安全な所ではないことを承知していながら、あえて自衛隊派遣を決断したことは、死傷者が出ることを覚悟していると思う。すでにイラクに派遣している国の中には、死傷者を出したために尻込みして撤退を検討しているところもあるそうだが、今回の自衛隊派遣決定を受けて「日本はテロには屈しないとの毅然とした姿勢を示した。日本が来るならこちらも撤退する訳には行かない」との勇気が涌いてきたのではなかろうか。

 さて、多くの国がイラクへの自衛隊派遣決定を好意的に評価しているのに、朝日新聞は支那や北朝鮮と同じように派遣に反対し、総理が「自衛隊に、多くの国民が敬意と感謝を持って送り出して欲しい」と述べていても、そのような気はなく、何とか派遣を阻止したがため仲間のテレビ朝日や捏造報道の名人であるTBSなどと共同歩調をとっている。忘れていた。国営放送局であるNHKも同じようである。

 朝日新聞は、自衛隊の最高指揮官である総理が決定したことを、何とか覆したいため、自衛隊派遣の閣議決定がされた12月9日の社説では「イラク派遣?自衛隊にとって大義は」として「本当の問題は派遣が早いか遅いかにあるのではない。派遣される自衛隊員の立場に立ってみよう。首相の命令があれば、彼らはそれに従うことをいとうまい。だが、それだけでいいのだろうか。彼らが危険を顧みずに活動するために何より求めているのは、何のための活動なのかという、納得できる大義のはずである」として自衛隊員に万一のことをあったら大変だと心配しているようだが、自衛隊員にしてみれば「朝日だけには言われたくない」と思っているのではなかろうか。総理の命令であれば自衛隊員としては従うのは当然であり、これは日本国の意志として決定したのである。

 同じく12月10日の社説「首相の説明?これで『国民の精神』とは」では、小泉総理が記者会見で読み上げた憲法の前文である「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない。国際社会で名誉ある地位を占めたいと思う」と言う部分を取り上げて「それは前文の一部を取り出して都合よく解釈したに過ぎない。前文全体を読んでいただきたい。そこには、国連憲章に通底する紛争の平和解決という理念がどれほど深くにじんでいることか」としてイラクに復興支援活動に赴く自衛隊が紛争の軍事的解決のために派遣されると嘘を付いている。

 また「9条には一切触れることがなかった。もはや9条の存在を忘れ去ろうとしているかのようだ」としているが、国際紛争解決のためにイラクに自衛隊が派遣される訳ではないのに、朝日こそ憲法9条の一部を取り出して自衛隊を派遣しては行けないと都合よく解釈しているのではないか。
 さらに総理が「日本国民の精神が試されている」と述べたことについて「鼓舞されてはたまらない。首相に求めたいのは、見かけの気迫ではなく冷静に国際社会を見て判断する力である」として朝日は冷静に国際社会を見て判断しても、自衛隊の派遣は間違いだとして、日本国民には犠牲を伴う国際貢献をするなどとの精神はないとでも言いたいのだろう。

 イラク派遣を希望する隊員は派遣予定人数をはるかに上回っていると言う現実を朝日は何ら報道せず無視しているが、朝日はテレビ朝日やTBSとともに、自衛隊員は本当のところ派遣に不安を持っているとの声と次々に取り上げている。テレビなどに出演する現職自衛官と称する人やその妻にはモザイクがかかり顔は伺い知ることは出来ないが、既に捏造でないかとの疑いが出ている。

 派遣阻止のため、このように何でもするマスコミの異常な報道姿勢に、派遣される隊員はイラクに行くことの不安より、多くの国民からの支持によりイラクに送り出して貰いたいが、その支持がない方がよほど不安ではないであろうか。であるから反日マスコミの報道姿勢は、イラク派遣が決定し、覆すことができなければ、自衛隊員になるべく国民からの支持がない状態でイラクに行かせることが良いと思っているのであろう。

 マスコミの自衛隊叩きは今始まったことではないが、万一の場合は、犠牲になることを覚悟してイラクに赴く日本国民の誇りである「我々だけの自衛隊」をこれまでコケにするとは恐るべきことである。自衛隊員の命を心配していながら何ら心配しておらず、敬意どころか悪意を持って自衛隊を貶め、死傷者が出ることすら期待しているのではないかと感じる。

 それにしてもマスコミ関係者とは偉いのか礼儀知らずというか総理が会見場に入って来ても起立もしないのは如何なる理由なのか。国の代表者である総理になぜ敬意を示さないのか。このような連中に「自衛隊に、多くの国民が敬意と感謝」と総理が言っても総理に敬意を示さない者が自衛隊に敬意を示す訳がない。

 昨日(12月10日)は九段会館で行われた「拉致はテロだ!経済制裁法案成立を求める緊急国民集会」に参加したが、その前に靖国神社に参拝し、英霊達に感謝の誠を捧げて、イラクに派遣される自衛隊員が無事に任務を達成されて一人も傷つくことなく帰国されることを祈念した。そして遊就館も見学したが、先人達が日本民族の誇りをかけて戦い、一つしかない命を捧げたことに感謝しなければならないのは国民として当然のことである。

 英霊達が残してくれた自己犠牲の精神は、まさにイラクに派遣される自衛隊員は持っており、何度も言うが総理も「使命感に燃え、決意を固めて赴こうとしている自衛隊に、多くの国民が敬意と感謝を持って送り出して欲しい」と述べたことに答えて、私たち国民は反日偏向プラス捏造マスコミに惑わされないように自衛隊員が胸を張ってイラクに赴くことが出来るようにしてあげるのが「国民の義務」ではないであろうか。

 日本は武装した自衛隊を海外に派遣することできる意志も能力もあることを示したことは尖閣諸島を狙う支那や、悪魔のテロ国家北朝鮮への「その気があれば日本は行動する」との強いメッセージとなったことであろう。いつか来た道になると言う人もいるが、そんな嘘つきに騙されてはいけない。

 自衛隊の海外派遣は湾岸戦争後のペルシャ湾への掃海部隊派遣、カンボジア、ゴラン高原、モザンビーク、東チモールなどへのPKO活動の実績があり、いずれも各国から「こんな規律正しい軍隊は見たことはない」との高い評価を受けている。日本という国が国際的にあまり評価されていないことを自衛隊が日本という国の名誉と誇りを挽回していると言っても過言ではない。自衛隊は日本人にとって「我々だけの自衛隊」であり、支那や、北朝鮮の顔色を伺い、行動したりしなかったりする自衛隊ではない。小泉総理のイラクへの自衛隊派遣の決断を全面的に支持する。日本民族の誇りを取り戻すために、必ずや「我々だけの自衛隊」が立派に任務遂行を果たされんことを祈念するものである。
(2003/12/11) 

この記事は「私の主張」第193号
  イラク派遣が決定した「我々だけの自衛隊」
~派遣阻止のため何でもするマスコミの異常な報道姿勢~
としてHPに掲載されていたものです。


犠牲を覚悟し、イラク派遣を志願する自衛隊員

2003年12月08日 20時44分00秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
  政府はイラクへの自衛隊派遣の大枠を定める基本計画を9日午後の臨時閣議で決定する方針とのことである。イラクでは未だにテロ事件が多発し治安が安定していないからと派遣決定を先延ばししてきたが、今度こそ本当に決定されるであろうと思っている。

 ここまで派遣決定を遅らせたものは「もし自衛隊に死傷者が出たら、批判を受けて内閣が退陣に追い込まれる」とでも考えていたのであろうか。決断に迷い。もたもたしているから在イラク日本大使館員がテロリストに襲撃され殉職する事態を招いたと言っても過言ではない。だが、すでに派遣されていたとしても自衛隊に日本大使館の警護が任務として入っていないとは驚くべきことである。実際の派遣まで日本大使館と大使館員を警護出来るように法整備すべきではないであろうか。

 奥大使、井ノ上一等書記官が、政府がなかなか自衛隊派遣の決断しないことを憂い、国旗・日の丸のもとに自衛隊が復興支援のためイラクの土を踏むのを遂に見ることがないまま殉職された訳であり、お二人のイラク復興に掛ける強い遺志と、この尊い犠牲を無駄にしないようにするのが政府の責任であろう。

 イラクへ派遣される自衛隊は陸海空合わせて約1000人規模だそうだが、焦点は一番危険な任務に従事することになる陸上自衛隊だろう。すでに防衛庁は北部方面隊の一等陸佐(大佐)を指揮官として任命しており、選抜した隊員は対テロ訓練を実施しているというが、派遣をためらい、なかなか決断を下さなかった政府がびびっていて、実際に派遣される自衛隊員の方が士気は高いようで、「是非イラクに行って貢献したい」と志願する者が派遣予定隊員数より多いことから選抜から外された隊員はがっかりしているとのことである。

 イラクに派遣されれば場合によっては死傷するかもしれないのに、この自衛隊の士気の高さに驚く人もおられることであろうが、日本が名誉ある地位を占めるためには積極的な国際貢献が必要であるとの崇高な使命感を自衛隊員は持っていることであり、そのために犠牲になることを覚悟して志願をしている訳である。このことから、すでに失われていると思われていた日本人の精神と誇りを感じることが出来るのである。実際に派遣されるのは約1カ月先になるであろうが、犠牲を覚悟してイラクに派遣される自衛隊員に罵声を浴びせ、派遣反対のデモで送り出すことだけはして欲しくない。
(2003/12/08) 

この記事は「今日のコラム」
犠牲を覚悟し、イラク派遣を志願する自衛隊員
としてHPに掲載されていたものです。


ご家族と共にイラク派遣自衛隊員の無事を祈る

2003年12月04日 20時37分51秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
  報道によれば、小泉総理はイラクへの自衛隊派遣の基本計画を9日にも閣議決定するようである。イラクにて米軍などが攻撃を受けて死傷者が出るたびに派遣時期決定が先送りされ、世界からは「日本の国際協調とか貢献は口ばかりか」との声が聞こえている。
 欧州のメディアも「日本はおじけづいて派遣を中止した」と流すなど、こんなにも派遣決定を遅らせていては言われても仕方ないが、それを日本人はバカにされているとは思わず、怒りもせずにいるのだから情けないことである。

12月9日の自衛隊派遣に向けての閣議決定が、また先送りされるようでは、日本は信頼出来ない国だと言われ続け、支那や北朝鮮などの反日国家へ誤ったメッセージを送ることになり、「自衛隊は張り子の虎であり、脅かせばおじけづいて逃げ出す軍隊だ」と侮られることになり、これでは抑止力にもならなくなるであろう。

 さて、イラクにおいて殉職された奥参事官、井ノ上書記官の二人の外交官はまさに英雄であり、日本の誇りである。日本国内において「イラクは治安が安定していないから自衛隊の派遣は出来ない」「日本の国益のため、また国際貢献を果たす意味から危険を承知で派遣すべきだ」と自らは安全な所にいながら「小田原評定」を繰り返している。その治安が安定していないイラクで殉職された二人の外交官は活動していた訳であり、そんな日本国内の論議をどのように感じていたであろうか。

 殉職された二人の外交官のお家族の様子をテレビで拝見していまして、井ノ上書記官の子供さんはまだ小さく、また奥様は来年1月にご出産予定とか。生まれる子は父の顔を知らず、また井ノ上書記官は我が子を一度も抱くことなく殉職されるとは何と痛ましいことであろうか。

 イラクに派遣される自衛隊員とて戦死を望んでいる訳ではない。しかし、日本という国と国民、国益、主権を守ることで自らを犠牲にする覚悟は持っているものと思っている。国民が被害を受けるようなことはあってはならないとの信念を持っており、外交官二人の殉職という情報を聞いて「我々は国民を守るのが仕事なのになぜ国民を守ることができないのだ」との現状を嘆いているのではないであろうか。

 ところで私たち国民に「自衛隊の皆さん。イラクへ行って頂けますか」という資格はあるであろうか。特に自衛隊をさんざコケにしてきた人達にはそんなことを言えないであろう。自衛隊の派遣が決まれば、出発の際にはテレビ中継されることだろうが、マスコミは派遣反対派のバカどものデモなど無視して、夫や息子などを送り出すご家族の様子を是非とも報道して頂きたいと思っている。その時私はご家族と共に涙を流し、無事を祈り、日本人の誇りを取り戻すためにイラクに向かう隊員が胸を張れるように暖かく送りだそうと思っている。

 小泉総理は戦後最大の決断をする時である。自衛隊派遣の閣議決定のあと速やかに国民の前でなぜ派遣を決断したか説明すべきだ。イラクには危険を顧みず戦後復興支援に活躍しております日本人外交官が残っている。そんな彼らを自衛隊は守らなければならないであろう。そして殉職された二人の外交官の仇を是非ともとって欲しいと思っている。
(2003/12/04)

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ご家族と共にイラク派遣自衛隊員の無事を祈る
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殉職された二人の外交官の遺志を無駄にするな

2003年12月03日 22時32分23秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
~テロに屈せず、勇気ある日本人としての誇りを取り戻せ~

  11月29日から3日間雨が降り続いたが、今日12月2日は久しぶりの快晴であり、我が家の二階からは六合目当たりまでであろうか冠雪をしている富士山の姿がくっきりと眺められた。

 ところで小泉総理も今朝の富士山の姿を官邸から眺められたであろうが、総理として重大な決断をしなければならない時であるので、今日の天気にように爽やかな気分ではないであろう。11月29日にイラク在住の外務省の外交官である奥克彦在英国大使館参事官と井ノ上正盛書記官の二人がテロリストと思われる者に殺害されるという事態を受け、自衛隊をイラクに派遣する閣議決定を「派遣する意志には変わりがないが、現地の情勢を慎重に検討している」と言明し、その決定を先延ばしにしている。

 イラクには国会議員や外務省、また派遣が予定されている自衛隊の調査団などすでに20回以上も派遣しているのに、いまだにダラダラと結論を出せないでいる。アメリカにはすでに「日本は当てにならない」と言われ、欧州各国のメディアは「日本は派遣を断念した」との報道もなされている。  

 外交官二人が殺害されたことで、今週中にも自衛隊をイラクに派遣する閣議決定をする予定であったが、また12月中旬ごろにずれ込むようである。もう何回ずれ込んでいるのであろか。こんなにずれ込んでいたら「日本は自衛隊をイラクに派遣する意志がない」と言われても仕方ないであろう。

 イラクへの自衛隊に派遣に反対する人は、今回の外交官二人が殺害された件を受けて政府に自衛隊を派遣しないようにさらに圧力を掛けてくることだろう。日本はテロリストの脅迫に屈しても構わないと思っている訳であり、そこには世界平和のために国際社会と連携するなどとの考えはなく、平和のために命を失うなどまっぴら御免だと思っており、危険なことは他国に任せておこうというものだ。

 朝日新聞は今回の事件を受けて、自衛隊に派遣に反対する論調を一転させ「外交官が殉職する事態を受けて、同胞を守れないようでは国家ではない。自衛隊を早期に派遣して外交官ら同胞を守れ」と論調を変えるかと思ったが、それは無理であったようだ。

 12月1日には「二人の外交官の死??たじろぐなでは済まぬ」、同2日には「イラク派遣??重大事を国会で論じよ」と2日間連続して「自衛隊の派遣に反対」の社説を掲げている。1日には「首相は日米同盟とともに国際協調も大事だと言う。日本には独自に築いた中東外交の実績もある。ならば、米国にものを言いつつ、イラク復興と反テロ協調の旗を振ることはできるはずだ。ブッシュ政権の要請に基づく自衛隊派遣だけにとらわれた狭い視野から抜け出さなければならない。それが本当の意味でテロに対抗し、イラクの復興に資することになるのではないか」と書き、2日には「イラクに派遣した兵員から犠牲者が出る国が増えている。どこも国論は大揺れだが、いまのところ兵を引いた国はない。いったん出せば引きにくくなる。幸い日本はまだ自衛隊を出していない。そして、日本はそうした国々と同じ『軍隊』をもつ国でないことを忘れては困る」と言っている。

 要するに朝日の言わんとすることは「自衛隊は軍隊ではない。だから犠牲者が出るような所には行けない。派遣しない方が本当の意味でテロに対抗し、イラクの復興に資することになる」と言うのであろうか。では日本はイラク復興や人道支援には一切手を貸さないと言うことで、尊い犠牲となられたイラクの復興に貢献されていた二人の外交官の遺志はどうなってしまうのか。自衛隊派遣をしないことは、その遺志を無駄にすることで日本はテロリストに屈したことになり、イラク復興支援に掛ける国際協力体制から日本は外れることになってしまう訳である。それはテロリストの勝利であり、日本は脅かせば、それに屈してすぐにカネでも出すのではという情けない国になり下がってしまうことになるのである。

 「イラクに自衛隊を派遣せよ」と何度も主張やコラムに書いているが、小泉総理が決定を先延ばししているために同じようなことを何度も書かざるを得ないとは困ったものである。過去にダッカにおけるハイジャック事件で、日本はテロリストに屈したことを忘れてはならない。テロリストを世界に拡散させ、世界から大きな批判された苦い過去の再現をするつもりであろうか。小泉総理にはテロリストに絶対に屈服しないという強い意志を世界に示して、勇気ある日本人としての誇り取り戻すかの決断を待っている。
(2003/12/03)            

この記事は「私の主張」第192号
  殉職された二人の外交官の遺志を無駄にするな
~テロに屈せず、勇気ある日本人としての誇りを取り戻せ~
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なぜ対テロ警備に自衛隊を動かせないのか

2003年11月23日 18時47分40秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
  アルカーイダの幹部と名乗るアブムハンマド・アルアブラジという者が「日本の兵士(自衛隊)がイラクに足を踏み入れた瞬間、東京の中心部を攻撃する」との声明をアラビア語誌に寄せているとの報道がなされている。この声明に信憑性があるかないか分からないが、すでにテロの嵐はイラクからトルコに及んでおり大きな犠牲者を出している。であるから、この声明を無視することなくテロに対する警戒を怠ってはならないと考える。

 しかし相手は、イラクやトルコで起きているように爆薬を多量に使い自爆したり、極めて高い軍事知識を持った特殊工作員と思える場合も考えられるが、政府はそのようなことを知りながら警備の中心を警察官だけで実施するつもりなのであろうか。私は軍事知識のほとんどない警察官が、特殊工作員という兵士を相手に警備をすることには国民は不安ではないかと思っている。

 そこで思い出すことがある。米国同時多発テロ後に、日本でも国家の中枢を警備することを可能とする自衛隊法改正案が国会に上程されたが、それに強固に反対した議員がおり、結局は自衛隊が警備できるのは米軍基地と自衛隊基地だけになってしまった。であるから、現在の自衛隊法ではテロの脅威から国会、皇居、裁判所などの国家の中枢と原子力発電所などでの警備は自衛隊には出来ず、実際にテロが発生して多数の死傷者が出て初めて都道府県知事などの要請で災害派遣が出来るだけである。

 その強固に反対した議員とは、今回の総選挙で立候補せず引退した野中広務だ。反日日本人と言えば土井たか子に次ぐ高い位置にいる人だが、「警察が長年苦労し警備してきたのに自衛隊も警備に加わるとは警察への侮辱だ」との訳が分からないことを言って自衛隊法改正案を骨抜きにした張本人である。また「自衛隊が警備してれば戒厳令のようだ」と発言する議員もいたように記憶している。

 テロリストから国や国民を守ることに反対している訳ではないかも知れないが、要するに相手が兵士として訓練を受けているテロリストであっても、その警備は警察で十分出来るし、検挙することも可能だろうと思っているのである。

 野中広務は今どこで何をしているか知りたくはないが、日本を攻撃するとの情報が信憑性があったとしたら、自衛隊にも国家の中枢を警備することを可能とする自衛隊改正案を今でも反対したことは正しいと思っているのであろうか。国会議員は国家と国民を守り、実力組織である自衛隊や警察などの装備、任務、運用などについて国民が不安を抱くようなことがないように法整備などを図っていくことが仕事ではないか。

 テロリストによる日本攻撃の可能性という情報がありながら、それを防衛するために実力組織である自衛隊を動かすことは出来ないとは困ったものである。このような状態で国民は安心出来るであろうか。社民党と共産党は衰退したが、自民党員でありながら日本の安全を考えてこなかった反日日本人・野中広務の行った弊害と罪が未だ残っている。このような人を支持していた有権者も同罪ではなかろうか。
(2003/11/23)

この記事は「今日のコラム」
なぜ対テロ警備に自衛隊を動かせないのか
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