マルグリット役のラウデールが良い意味で貴族性が薄く、
アルマンとの身分差がばっちりだった。
上流ではない高級娼婦、
けれど、知性と自制も併せ持つ女性だった。
アルマン役のレヴァツォフはプ
ルシェンコの髪にヴィゴのような顔で
(宣材写真と全く違う印象)
情熱的な青二才だった。
恋にのめり込み、金を与える侮辱を思いつき実行する。
私が思うマルグリットとアルマンにドンピシャ。
パリオペ版ではモローしか見てなかったのか私、と思うくらい、
今日はストーリーが身体に入ってきた。
「マノン」の劇中劇はあそこまでシンクロしていたんだ。
マルグリットが身を引く理由も辛さも、
シンクロ率が高いからこそよくわかった。
この組み合わせはセカンドキャストだと思うけど、
二人ともノイマイヤー言語は身体に入っているし、
ゲスト無しの一体感は見応えがあった。
言い方が悪くて申し訳ないけど、
マルグリット役が大スターでないからこそストーリーに納得。
イヴァン・ウルバンの存在感もすばらしい。
花道で座っているだけなのに漂う気品。
アグエロとリアブコは劇中劇の登場人物。
物語を演じつつ、時には誰かの心、そのものになる。
確かな技術に裏打ちされたさりげなさが素晴らしい。
ショパンの音楽、流れるような動き、
どれもが繊細な感情を表していた。
舞台美術も美しかった。
カテコではノイマイヤー氏登場。
【配役】
マルグリット・ゴーティエ:アンナ・ラウデール
アルマン・デュヴァル:エドウィン・レヴァツォフ
ムッシュー・デュヴァル(アルマンの父):イヴァン・ウルバン
マノン・レスコー:カロリーナ・アグエロ
デ・グリュー:アレクサンドル・リアブコ
プリュダンス:パトリシア・フリッツァ
ガストン・リュー:マティアス・オベルリン
オランプ:リン・シュエ
公爵:グレーム・フルマン
伯爵N:マリア・フーゲット
ナニーヌ(マルグリットの侍女):ジョージナ・ヒルズ
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:マルクス・レーティネン
ピアノ:ミハル・ビアルク、オンドレイ・ルドチェンコ
◆上演時間◆
第1幕 14:00 - 14:50
【休憩 20分】
第2幕 15:10 - 15:50
【休憩 20分】
第3幕 16:10 - 16:55
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