きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「オネーギン」パイジャ&アレマン/シュツットガルト・バレエ団

2024年11月04日 | バレエ・ダンス


1幕。
メインキャストは知らないダンサーばかりだけど、
さすがシュツットガルト、みな素晴らしい。

パイジャは異質感がある。
どことなくカレーを思い出す顔立ち。
アレマンは控えめな少女が恋を知り喜びに満ちる。
ヴェルデリッチはスター性があり輝いている。
エリクソンの素朴さ誠実さ。

メインキャストの踊りは完璧。
なにより女性陣の浮遊感が素晴らしい。
超難しいリフトが全く危なげなく滑らかで自然。
カンパニーの底力を見た。
男性群舞に、やや危なかしい人がいるな。

2幕。
オネーギンの独りカード遊びは、
「田舎者に混じるのもな」ぐらいなかんじで、
断固拒否というほどではない。
タチアーナの手紙を破くのも、
それぐらいハッキリ断るのが彼女のためだとも思える。

しかし、オリガへのちょっかいはやり過ぎだ。
ノリで、ぐらいだったんだろうけど。
やり過ぎ、というには、
ほんのちょっと境界線を越えたぐらい。
でも、レンスキーにはそうではなかった。
彼の境界線は違った。
レンスキーの申し出を受け入れるのが彼の誇りを守ることになる。
それはわかるけど。

決闘後に泣くオネーギンは幼い表情。
タチアーナは自分の強い意志が出た大人の表情。

オネーギンのカード遊びが気になっていて
いままで把握してなかったけど、
公爵様はわりと踊るのね。
今日の公爵様も長身で足長。
タチアーナ、こちらで正解だよ!

オネーギンぐらいだと田舎者が耐えられなくて、
公爵様ぐらいだと卑下しない。
そこなんだよ!

3幕。
いままで思ったことはなかったけど、
タチアーナが公爵に感じてるのは
安心とか家族愛なのでは。
「好き」という気持ちを持ったのは
オネーギンにだけではなかったのか。
ただ1回の恋だからこそ心から消えず、
懐かしい思い出にはなっていない。
傷はまだ痛い。

だから手紙が来て苦しんだのだろう。
パイジャのオネーギンは無駄に歳を重ねていた。
ルグリのような虚無もなく、
ただただ「若者ではない」だけで、
人生の終わりに近いわけでもない中途半端さで、
だからこそ、いい。
自分がなにもせず、時間だけが過ぎたことを自覚する。

なんだか、いままで見た中で、
一番リアルさを感じられた。
日程の都合で今日にしたけど大当たりだった。

名前に覚えがないと思っていたけど、
22年のガラの「オネーギン」ペアだった。
カンパニー押しか。
納得。

今回の来日公演、私は今日しか行かない(行けない)けれど
オサチェンコの病気による開幕直前の降板と
レイリーの開幕後の急病による降板で
バデネス&フォーゲル祭になったんだね。
6公演中4公演(2演目×2公演)の主役ペアが同じ。
珍しいので、ここにメモ。


【配役】
オネーギン:マルティ・パイジャ
レンスキー(オネーギンの友人):ヘンリック・エリクソン
ラーリナ夫人(未亡人):ソニア・サンティアゴ
タチヤーナ(ラーリナ夫人の娘):ロシオ・アレマン
オリガ(ラーリナ夫人の娘):ヴェロニカ・ヴェルテリッチ
彼女たちの乳母:マグダレナ・ジンギレフスカ
グレーミン公爵(ラーリナ家の友人):クリーメンス・フルーリッヒ
近所の人々、ラーリナ夫人の親戚たち、
サンクトペテルブルクのグレーミン公爵の客人たち:シュツットガルト・バレエ団

指揮:ヴォルフガング・ハインツ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

協力:東京バレエ学校

◆上演時間◆
第1幕 14:00-14:45
休憩 20分
第2幕 15:05-15:30
休憩 20分
第3幕 15:50-16:15
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「八犬伝」

2024年10月27日 | 映画


虚と実が入り乱れ、
と思ったらそんなことはなく、
物語で盛り上がってきたら途中で終わってリアル世界へ、
の繰り返し。

馬琴と北斎が老いても仲良し、ではあるが、
実が虚に反映されたわけでもなく、
筆耕部分以外の創作の苦しみはなく。

ダーイシ作品の解説パートがあるというより、
制作費と人員がないので2、3幕は古典、
1、4幕はレッスン場のジョージア白鳥を思い出す作り。

いまどき「八犬伝」を作るのは難しいんだろうけど、
虚の方だけが見たかった。

鎖鎌は誰だっけ、いやそれは真田、と
なにか混じっちゃった。

監督さんは実写ハガレンの方だったか。
納得。
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4期4話めも

2024年10月26日 | サンファン
「こまねこ」を見て22時に帰宅したので
MXは追いかけ再生のログです。

サンファン4話を見るよ!

蜂が肉を食べてる。
カマキリが助太刀に。

食ってその強さを自分に入れるのか。
蠍ちゃんに教えた魔剣目録から剣を取り出す方法といい、
猊下の秘術ってば、どんだけあるの。

蜂が魔界のものを食べるのは
ただの無神経ではないのがわかりホッとした。
それこそアレか、鬼を喰うやつか。
こういうタイプは凜さんは苦手そうだな。

今度は蜘蛛。

蜘蛛は自信家ね。

蜘蛛の身の上話。
虫組宗主の秘密を知ってるよー。
自分は特別。

猊下の人誑しぶりよ。

「そいつはワシの獲物だ!」
まさか、ここで聞けるとは!

10年あそこにいたのは天工詭匠の裏切りのため。

ふたりとも師は同じね。

じじい対決へ!

パワードスーツ!
皇女様もびっくり!

スーツじゃなくて、ウォーカーマシンみたいな?
http://xabungle.net/mechanical/detail.php?id=8

むっちゃんの攻撃力が効く。

天工詭匠、生身のひとを、、、

え?
みんなまとめて???

皇女様!
お怪我は!

魔界か!

いっぽう、その頃、、、
(ひげ太夫風に)

「策士にはなれても軍師にはなれぬ。」
高いところから見れないからこそ、
刑亥はここにいるのでは。

ふよたん、強い。
普通の人間ならもう死んでる。

狩人の本懐。
待ち侘びた極上の獲物。

聆牙ちゃんはどこまでもふよたんの味方。

ふよたんの声!
むっちゃんと皇女様に届く。

魔族は普通に死ぬのか。
爆発はしないのか。

殤さん!!
出番があった!!

次回は魔宮の宴で鶯が歌う?


とりあえず、ふよたんが流され侍ではなく、
達成したいことのために、納得ずくで
自分の道を選んだことがわかって良かった。

鬼奪天工はマッドだけどサイエンティストなので、
魔界に行くのはワープして太陽系外に行くようなかんじなのかなあ。
太陽系外に行く憧れみたいなかんじで、
研究したい対象がたくさんある、みたいな?
坊主が来たところはなにもない。
坊主が来た時空の狭間は無人島みたいなかんじかな。

しかし、アレだな。カマキリの中身とはいえ、
主役の1人が出てこないな。

蜘蛛の驕りは凜さんの好物だろうな。
魔界に行っても楽しみは忘れない。

怪我をした皇女さまは、、、
 ・命を助けたむっちゃんと仲良くなる
 ・むっちゃんと戦う
 ・記憶喪失になる
 ・人間界にいる父になんらかの方法で操られる
あたりかな

ああ、でもふよたんの声は聞こえているか。
どちらが先にふよたんの元に行くか競争か。

ふよたんのビジュ変を見ちゃう皇女様。
ふよたんの中の魔性を感じてしまうけどビジュ変はわからないむっちゃん。
むっちゃんの眼はこの伏線?
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「ボルテスV レガシー(吹替版)」

2024年10月23日 | 映画


吹替版、日本側のスタッフも熱かった。
日本語台詞に違和感がない。
元は日本の作品とはいえ、
ここまでしっくり来るとは。
字幕だと、「ここまで英語が混じるのか」とかなども興味深く、
それはそれで楽しんだけど、
吹替だと没入感がすごい。

字幕でも思ったけど
ハイネル様を金髪にしなかったのが偉い。
コスプレに走り過ぎないからこそ、
作品世界に綻びが生じなかった。
みんなフィリピン人で(違ってたらごめん)、
いまどきのポリコレ皆無なのも良い。

某所で森功至さんが
「技名を叫ぶのはデビルマンの野田圭一さんから」
と言っていて、
それがいまでも伝統のように各所で続いているけど、
今作では音声入力・音声認識ということになっていて、
テレビ漫画と現代の技術が融合して、
おおっ!と思いました。
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「ゲゲゲの謎 真生版」

2024年10月21日 | 映画


真生版は3回目、無印からは通算9回目。
特典欲しさにポイントで無料鑑賞。

龍賀時貞の年齢を80歳過ぎといことで
83歳と仮定したら1873年生まれで
日清戦争のときは21歳ぐらいか。
薬学の天才なら彼自身がMの開発者かな。

龍賀の掟は時貞からか、その前からか、
考えてみたけど、時貞からが正解かな。

書き損ねていたけど、水木が妖気にあてられる描写がすごく好き。
特に根っこ探しで血を吐いて倒れるところ。
ふわっと倒れる。
動きが最高。
あそこから意識を取り戻して、歩いたんだよね。
すごい精神力だよ。

「ツケを払う」の中には
水木自身も含まれているよね。

「嫁取りもせずに」が、「沙代を見る」に繋がっていたり、
本当に無駄がない脚本演出なんだよね。
削げ落としているけど過不足なくちゃんと伝わる。
すごいなー、とまた思う。

父が水木にちゃんちゃんこを着せていたのに、
走って逃げているときは母が着ていて、
なんの説明もないのに水木の行動が見える。
ほんと伝え方が上手い。
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「ルージュ」

2024年10月20日 | 映画
ユネクの無料期間、ラストは「ルージュ」。
アニタ・ムイ&レスリー・チャン主演。

妓楼の遊女が名家の男性と将来を誓ったが、
男の家族からは、正妻は別に迎えると言われ、心中。
遊女の魂は死なず、幽霊となる。

現代のカップルが幽霊を見つけ、
男の消息を共にたどる。
死んで一緒に、と言っていた男は
家族の言うまま従姉妹と結婚し
財産を食い潰して零落して、老いていた。
その姿を見て幽霊は消える。


男装をはじめ、アニタ・ムイ七変化。
美しい歌声に美しい姿。
どこか冷めた表情は硬質で、
この世の者ではない雰囲気。

レスリー・チャン演じる坊ちゃんは
「ああ、やっぱり」な気弱で、流されて、で、
そんな人物が似合うのだった。
京劇芝居場面もあり。

現代カップルの女性が
「男たちの挽歌」のヒロインだった。
売れっ子だったのね。

当時の香港映画の規制のためか
史実に基づいているのかは不明だけれど
チャイナドレスの下には
あれだけ着込んでいるんだなあ。
肌が見えないところの下はほぼ下着有り。
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「プリースト 悪魔を葬る者」(配信)

2024年10月20日 | 映画
韓国の悪魔祓い映画は
ぶっきらぼうの一人狼のおじさんと、
前半はおじさんに懐疑的、
後半は自身のトラウマを乗り越えて
おじさんと共闘する若者(ハンサム)の組み合わせが鉄板なのか。
とても美味しい。
土俗信仰儀式もバッチリ。

悪魔の名前がわかれば払えるそうで。
日本ではどれくらい悪魔に憑かれている人がいるのか。
神がいなくても、悪魔は憑くのか。
謎。

このあとにTVシリーズの「プリースト」を見始める。
映画とは無関係。
悪魔祓いものが流行っているから作られたんだろうけど、
「TVで数話を作るには」の展開方法が見えるのが面白い。
お金のかけかたの違いも明らか。

映画だと、実質コンビ2人で話を動かすから
がっつりな芝居が見れるし、
恋バナも不要なのね。
最近の「ヴァチカンのエクソシスト」もこのパターン。

1話で乗れなかったので撤退。
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4期3話めも

2024年10月19日 | サンファン
今日はMXの録画を見ての呟きです

帰宅!
サンファンを見るよ!

殤さん、一人酒。
結局、温泉には行かなかったの?

丹翡ちゃん、登場。

私と「夫」!

すべては、あなたに引き合わせていただいた縁から。

きっかけは鬼鳥さんだよ!

背負い切れるかもわからない重荷を担いで、
図に乗っていたぼんくらだ。

殁王!

掠風竊塵の奴から聞いた。

丹翡ちゃんたちは3日後に出立。

伯爵様、親心?

刑亥の懸念。

あー、伯爵様、ふよたんは反乱の手駒にするのか。

伯爵様さまは魔界再生が望み?

魔王様はどこに?

貴族の狩場!
家紋!

魔宮7位!
キャレイ?

月に一度の悍狡狩りは今日。

切り抜けるしかない。
ふよたん、ポジティブ。

猊下に傅くカマキリ
別な緊急な任務

「以前より肝が太くなったか」
セリフも芝居がかっているし

意訳すると
「蜘蛛も蜂も脳味噌足らん」
かな。

カマキリ(中身は凜さん)が魔界に。
ドクは魔界に行く前に片付けたいことがある、と。

殤さん!

鬼歿之地MAP

最後の神誨魔械。
白蓮様の?

ケンケンを見てなにか?
TENET並みに時間を行ききしているのかな。

嘲風ちゃんとむっちゃんが闘う?

天工詭匠の肝の座り方、只者じゃない。

そして、容赦の無い仕掛け。
必中、必殺。

皇女様、流石!

ガトリング砲!
来週は詭匠対決!


感想的なもの
温泉回ではなかった。

力こそが全ての魔界で、
伯爵様が迦麗に劣るとも思えないので、
新参者が徐々にのし上がっていってるんだろうな。
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「DEATH TAKES A HOLIDAY」

2024年10月19日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)






姪が部活で行けなくなったため
ピンチヒッターで妹とデスホリへ。
さくさくじゃない方の回。

主演の子は腹から声を出すミュージカル歌唱で、
歌も役のままだった。
(ジャニーズは歌になると本人に戻りがち)
背も高く手足も長く舞台映えがする子でした。
素はオモシロ関西人らしい。


ラストはあれでいいんかい?
明るいエリザベートと言われていたんだっけか。
宝塚版は録画しているけどまだ見ていないから、
先入観無しで見れました。


【配役】
死神 / サーキ … 小瀧望

グラツィア … 山下リオ
エリック … 東啓介
コラード … 内藤大希
アリス … 皆本麻帆
デイジー … 斎藤瑠希

ヴィットリオ … 宮川浩
ステファニー … 月影瞳
ダリオ … 田山涼成
エヴァンジェリーナ … 木野花

フィデレ … 宮下雄也
ロレンツォ / 飛行教官 … 西郷豊

アンサンブル
伊藤彩夏、井上弥子、岡施孜、蟹々々エミ、上條駿、熊澤沙穂、篠崎未伶雅
鈴木亜里紗、高瀬育海、長澤仙明、丹羽麻由美、武藤寛、安井聡、吉井乃歌 (五十音順)
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「ボルテスV レガシー(字幕版)」

2024年10月19日 | 映画




ボルVレガシー、まずは字幕版。
フィリピン語、ときには英語のボルVは
動画で見てはいたけど
映画館で見ると感動が増す。
作品愛をメチャ感じる。
私が好きな作品を愛してくれてありがとう。

エンディングの「ASEI KOBAYASHI」に泣く。

話はおおよそ2話まで。
ハイネル様の衣装生地がペラいのだけが残念。

めぐみちゃん役が、
みりおに少し似てると思う!


「インターネット老人会」という言葉がありますが、
ボルV上映客席内は普通に老人会に近い雰囲気でした。
もちろん私も含めて。
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「まる」

2024年10月19日 | 映画


荻上直子監督で堂本剛くん主演。
監督らしさ満載の、ファンタジーとリアルが混じり、
積極的に誰かに薦めたいわけじゃないけど
見て良かった珍作系で満足。

早乙女太一が秀逸。
片桐はいりの役はいま調べてびっくり。

時間の都合で舞台挨拶付き。
汗をかきすぎた綾野剛が途中拭きに退出など。

戸塚純貴くんが剛くんと、
あ、堂本も綾野も「剛」か、
同じ舞台に立つとは、
とらつばが終わったときには思わなかったわ。

堂本剛くんが円や絵を描く姿がハマっていた。
芸術家の顔が活かされていた。

来場特典はみな同じなのかな。
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「ゲゲゲの謎 真生版」4DX

2024年10月14日 | 映画




すごく揺れた。
確かに、過去イチ揺れた。
そして過去イチ、作品と融合していた。

左に少し傾くと後退
右に少し傾くと前進、だったかな
画面とのリンクだと思うけど、迫力があった。
その他も、ここでこうか、納得、
が、たくさんあった。

迷ったけど行って良かった。
より作品に没入できた。
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「ザ・カブキ」東京バレエ団(由良之助:宮川新大)

2024年10月14日 | バレエ・ダンス




宮川さんの新由良之助が良かった。
初役のとまどいから振付に魂が入っていくのが
役とリンクしていた。
冒頭は良い意味で現代の普通の若者だった。
そこから始まる物語。

柄本さんの師直はねちっこい。とても良い。
安村さんは威厳のある直義。

塩谷判官、一昨日の樋口さんは、
顔世も含めて周りが濃いめだったので
いっそう清々しさが際立っていた。
今日の南江さんは、貴公子の雰囲気。
金子さんの顔世と並ぶとお似合い。

金子さんの顔世は、力の無い女性で。
由良之助へはひたむきなお願い、って感じかな。

池本さんの伴内がすごく良かった。
これだけ抑制した動きでも状況が伝わる。
もちろん、コミカルな部分がある役回りだから
動いても良いと思うけど。
池本さんの伴内はいままでになく
目から鱗だった。

大塚さんの勘平には、
あなたは正しいから!と
言いたくなっちゃう。

秋山さんのおかるは美しく健気。
踊りがとても流麗。

新キャストの白塗りににふむふむ。
こういう顔になるんだ、とか。

できればもう少し、小さい会場で見たいかなあ。
ゆうぽうとのイメージが残りすぎなのかな。


上手く言えないんだけど、
柄本さんは冒頭から由良之助で、
だんだん自身の経験や積み重ねが滲み出る迫力で、
宮川さんは、ダンサーの宮川さんから由良之助になっていった。
中日は中間の秋元さんだったので見比べたかったけど、
雪組千秋楽だったからねえ。


【配役】
由良之助:宮川新大
直義:安村圭太
塩冶判官:南江祐生
顔世御前:金子仁美
力弥:小泉陽大
高師直:柄本 弾
伴内:池本祥真
勘平:大塚 卓
おかる:秋山 瑛
現代の勘平:山仁 尚
現代のおかる:工 桃子
石堂:宮村啓斗
薬師寺:本岡直也
定九郎:岡﨑 司
遊女:中川美雪
与市兵衛:山田眞央
おかや:伝田陽美
お才:平木菜子
ヴァリエーション1:加古貴也
ヴァリエーション2:井福俊太郎

振付:モーリス・ベジャール
音楽:黛 敏郎


 ~上演時間~
第1幕 13:00 - 14:10
休憩    20分
第2幕 14:30 - 15:15
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「スターリングラード」(午前十時の映画祭14)

2024年10月14日 | 映画


第二次世界大戦中のスターリングラードを舞台に
実在した狙撃手ヴァシリ・ザイツェフを描く。

ナチスの軍事力は圧倒的で、
ソ連軍の苦しい抵抗戦が続く。

狙撃手の名声が高まり、
功績を喧伝されるうちに
自分の望みとは離れていくのが
心苦しいヴァシリ。
元は朴訥なひつじ飼いの気持ちが
ひしひしと伝わってくる。

色を抑えた画面はリアルでもあり
見分けが付きにくくもある。

映画としてはよくできているけど
両陣営とも英語なんだな。
米映画だから。
いまの場面はロシアかドイツか
画面の色合いもあり、迷う時も。

よりも。
ジュード・ロウの髪に目が行く。
ふさふさ。

「午前十時の映画祭」、今週はこちらと
「プライベート・ライアン」がセット。
第二次世界大戦で対ドイツ軍の話を違う視点から。
上手い組み合わせだ。
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「ハヌ・マン」

2024年10月13日 | 映画


神の力を借りて超人に。
主人公が元々は厄介者のスリだったり、
敵がアイアンマンもどきだったり、
力の源がアクダムだったり、
変化球があるのは面白い。

ただ、サクサクとは言えない話運びで、
3時間後に「続く」が出て、
あ、はいはい、ってかんじ。

やっぱり、ラージャマウリ監督作品が
抜きん出てレベルが高いんだな、
をしみじみ感じる。

と同時に、
もしかしたら政治的なアレコレ回避面もありそうだけど、
インドはこれほどまでに、神や神話が身近なんだな、とも。
ハヌ・マンが絡めば超人誕生もすんなり入るんだろな。
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