ホームズとワトソンの馴れ初め、
ボヘミアの醜聞、
最後の事件とその後、
の構成。
ミステリーより、
ホームズの魅力ある人物像を描く作品でした。
音響が良いのか、
皆さんの台詞がとてもクリアで聴きやすかったです。
岡田さんのホームズは理知的だけど変人偏屈さは薄く、
とてもチャーミングでした。
人の良い笑顔だけど、
こういうホームズもありだと思いました。
藤本さんはワトソンで、
語り部も兼ねています。
語られるのは彼から見たホームズなんだよね。
ホームズの良いところしか見えてない贔屓目フィルター越し。
かしげちゃんはアイリーン・アドラーで、
敵ながらあっぱれ感は少し薄いけど、
美しさにいろいろ納得。
松田さんはモリアーティ以外に何役も!
まさかの初っ端は眼鏡キャラ。
演じ分けが上手く、声音も七色。
モリアーティの出番は少なかったけど、
ホームズも恐れる敵の存在感に凄みがありました。
朗読劇だけど、座って読むだけでなく、
少し動きがありました。
扮装もあり、目で見る部分も楽しかったです。
小説を読んだ時や、ジェレミー・ブレット版を見た時は
別になんとも思わなかったけど、
日本人キャストの声だけで聞くと、
ホームズとワトソンって、ほんと、仲がいいのねえ、
としみじみ思いました。
カンバーバッチ版(の作中)で、
「二人は、、、」と言われても無理ないよねえ。
そんで。
ヴィクトリア朝の舞台とあの時代の科学前提の話を、
カンバーバッチ版は上手く現代版に翻案してたなあ、と。
で、なぜだかミス・マープルも現代版を何パターンか見たけど、
マープルの魅力や、いや指紋とか証拠があるでしょう、とか、
いまいちなことが多いよなあ、
というのも思い出しました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます