きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「レ・ミゼラブル 2019年版」(バルジャン:吉原、ジャベール:川口)

2019年05月21日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)


ミツオの本質は悪人なバルジャンはやっぱり好き~。
前から思っていて、今回も思ったけど、
ミツバルって妹の子のために
パンを盗んで投獄されなかったら
絶対に人を殺しているよね。
神さまはちゃんとモロモロ
阻止してあげている気がするよー!

歌はメリハリがあって、
娘には優しい父親だわ。

召された後、
プクバルは司教様と握手して
肩を叩かれたていたような?
ミツバルは深々と司教様にお辞儀して、
「ああ、彼は辿り着いたんだなあ」と思った。
神の試練の旅を終えて安息の地に行けたんだ。

川口さんの声楽歌唱は
ジャベールの高潔さに繋がっている。
二人の体格差もいいよ!
ジャベールが肉弾戦で負けるのが大納得!

ファンテの二宮さんは芝居が薄い。
歌も役より本人が出ちゃうかんじ。
バルジャンを迎えに来るとき、
たっちんは聖母で濱めぐは純化さた母性で、
それに比べると二宮さんは普通の母親で、
最初は物足りなく思ったけど、
バルジャンが召されたあたり、
「だからいいんだ」と思いました。
同じぐらい普通の人間同士なんだな。

三浦マリウスは声量が足りなく歌声も細い。
歌詞が聴き取り辛い。
大劇場向きじゃないかな。
音域も狭めだね。
海宝くんを見た後だと
芝居を歌に乗せるのがまだまだ。
歌の語尾が無駄にビブラートで、
なんだか、かしげちゃんを思い出したよ!

尾比久エポは昆ちゃんよりさらに小さくて、
舞台映えはあまりしないけど、
底辺の女の子が精一杯生きているかんじがして良いわ。
見せ場のソロは個人リサイタルにシフト。

二人はそれぞれ芝居しているかんじ。
あまり芝居が噛み合ってないからように思います。

熊谷コゼは高音がキンキンするけど、
太陽のような明るさがあって、
マリウスが惹かれたのも
エポニーヌが絶望するのもわかる。

この二人だとコゼットは
マリウスを連れてきたのが
むかし一緒に暮らしていたエポニーヌなのが
わかっている気がする。

バッチは去年よりカツラが合っているよね。
去年は前頭部が浮いていたわよね。
今年はカツラもリーダーシップも歌もばっちり!

駒田さんのテナルディエは
作品的には一番の正解なんだろうけど、
2017年のの橋本じゅんさんの
階級を上がって最後はブルジョワも好きだったな。
学生たちが望んだ世界を、
結果的に彼が作っていくんだなあ、と。


終演が21時過ぎなので
カテコの子攫いは無し。

実はいまだにエポニーヌが死ぬ場面で、
「諸君、エポニーヌの死を無駄にしてはならない」
の幻聴が聞こえてしまう。
フランス、ばん、、ざ、、、、い、、、、、。


【配役】
ジャン・ バルジャン:吉原光夫
ジャベール:川口竜也
ファンテーヌ:二宮 愛
エポニーヌ:屋比久知奈
マリウス:三浦宏規
コゼット:熊谷彩春
テナルディエ:駒田 一
マダム・テナルディエ:鈴木ほのか
アンジョルラス:相葉裕樹
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