るいるいの役代わりと、前回は出ているのを知らなかったふじこちゃんと
やっぱり可愛いみゆちゃんを見に行きました。
前回見た後にいろいろ調べたところ、
初演は明治座で主演は松平健、
音楽は寺田先生、というのがわかり
今回はそれを踏まえての観劇。
テムジンってのは、冷静に考えれば
馬鹿なんですよ。
敗軍の将に使いを出して、お前の妻をよこせ、
って、
そら、誰が考えても、アレしか思いつかんだろう。
昔に戻って語り合いたいだけだぁ?
そんな台詞、誰が信じるかよ。
やることなすこと、心のツッコミ入りまくり。
「オレは馬鹿だ」 (←馬鹿だよ)
「ケレイトの旗をかけてやってくれ」 (←頼んでいるのに、すでに手に持ってるし!)
それを、観客に納得させ、うっとりさせるには
テムジンにスター・オーラ(主役オーラ)が必要なんだよね。
演劇における技術なんかより、
観客をねじ伏せる力業が必要なんだよ。
「テムジンが、そんな汚らわしい気持ちを持つわけないだろーー!」と
客に信じ込ませる「なにか」が不可欠なのよ。
おそらく、初演のマツケンなら、それができたんだと思う。
たぶん宝塚でもOKだと思う。
(「清く正しく美しく」ってのは、話・役の上でも大前提になるから
書き込む手間が省けて、1時間40分にまとめるのに役立っているんだな、
なんてことを考えたりして。
そして宝塚だと、「この馬鹿さが愛おしい」に繋がったりするのだが)
しかし、岳大くんには、まだ、それはない。
せめてもうちょっと若ければね。
若さだけで突っ走るのもアリだと思うけど、
それをするには、ちょっと分別が感じられる。
難しいねえ。
私は、加藤剛と平幹二朗だけは、
「親の七光り>役者としての実力」で子供を売り出さない、と
なぜだか思っていたんだけど、
そうなっているのはなぜなんだろうか。
私の思い違いなんだろうな、たぶん。
岳大くん自体は、それほど悪くないと思う。
ビジュアルいいし。
声もいいと思うし。
でも、まだ主役を張るには早かったんじゃないかと思うんだな。
大河とか、NHKの時代劇とかに、
主演じゃないところから入っていって
徐々に経験を積んで行く方がいいんじゃないかと
超個人的には思います。
う~ん、でも、「主演」という肩書が
必要なんだろうな。
どこに売り出したいのかが、イマイチ読めない。
マツケン・エリアなのか?
それでいいのか?
歌は相変わらず。
殺陣も、もうちょっと頑張って欲しい。
ポーズをもっと、ビシッと決めて欲しいな。
あと、これは、彼には直接関係ないんだけど、
たぶん彼関係のご招待も多いと思うんですよ。
そしたら、拍手は入れさせようよ。
2幕のテムジン登場とかさ。
いくつかポイントあるじゃない。
そこは関係者で盛り上げなきゃ。
会場の雰囲気を良くするのも、主演関係者の努めじゃないかな。
特にこういう芝居では。
役代わりのボルテは、やはり二世俳優の勝野雅奈美ちゃん。
DNAマジック
まさしく、勝野洋とキャシー中島が混じった顔だった。
とってもビックリ。
こちらはなかなか良かったです。
キリっとした顔立ちに、キリっとした声。
低い声も無理なリキみはなく綺麗な響き。
やや今どきの若者らしい台詞回しはあるけれど
ボルテの心情がよく伝わってきた。
雅奈美ちゃんの演技がシッカリしているので
三角関係のうち二辺に説得力があり、
前半キャストより芝居に面白味が出てました。
今回はオペラグラスが必要ないくらいの前方席なので
よくわからないけれど、
多分後方席で見ても舞台映えがしたんじゃないかなあ。
美人さんなので、TVでも見たいなあ
歌がちょっとキツかったけど
寺瀧ソングは難しいからね。仕方がないね。
で、るいるいのカルカです。
やっぱりヒロインがしっかりすると
芝居全体が違ってきますね。
いろんな衣装を綺麗に着こなしていました。
テムジンへの恋心、ジャムカへの愛、
どちらかが本気でどちらかが浮気ではない、
2つの気持ちに悩まされるヒロインを
美しく演じていました。
ふじこちゃんはね。
踊り子(橙)の上手側。
みゆちゃんの対。
婚約式(?)の時は、上手から
ふじこちゃん、るいるい、みゆちゃん
の並びになります。
ああ、夢のよう
元月組娘、ここにあり!だね。
うっとり・・・
ふじこちゃんは、2幕ではケレイトの兵士でした。
ふじこちゃんやみゆちゃんに限らず
アンサンブルの方々は、そこかしこで細かい芝居が多くて
いろいろ見入ってしまいました。
早替えでテムジンの部下になったり、
ケレイトの民になったりで大忙しの中、
その場にあった芝居を皆さんしていて、
もう、どこを見たらいいのやら。
テムジンからケレイトへの食料等が届いたときの叫び声は
テープじゃなくて生声みたいですね。
迫力がありました。
兵士の方々の殺陣も決まっていました。
そーしーてーーーーー。
ジャムカ&タイチャルの
麗しき兄弟愛
タイチャルの兄思いには泣けてきますね。
タイチャルが正しいんですよ、兄さん!
テムジンなんか、さっさと殺しちゃえばいいんですよ。
そーいえば、テムジンもヒドい男よのう。
義兄弟とその妻を傷つけてはいけないって、
義兄弟の弟は
殺してもいいのか
勝手に義兄弟を名乗っているけど
ジャムカにはタイチャルって、れっきとした弟がいるんだい!
目に入らないのかよーーー。
そういう鬱陶しい男に兄がまとわりつかれて
弟は災難じゃ。
そんな中でも兄と兄嫁を盛り立てる。
えらい!
泣けてくるよ。
ジャムカもね。
彼の行動は正しいと思うんだよ。
誰が考えても、妻と敵将には
なにかあったと思うじゃないかい。
妻を差し出してまで国を守りたくはない。
それは族長の選択肢としては当然だと思うよ。
テムジンがあんな条件を出さなければねえ・・・。
と、ここで思い当たった。
この迷惑振りに覚えがあると思ったら
イグナシオだ!
「エル・ドラド」のイグナシオだ!
彼にテムジンは似ているぞ!
と、話を戻して。
長老は若林さん。
狩矢警部のコスプレ
なんて思っちゃう私は2時間サスペンスファンです。
ごめんなさい。
格さんの伊吹さんも貫禄があってステキでした。
2回観ると、心のツッコミを含めて
語りたいことが出てきます。
皆さんも機会があれば複数回見てみてくださいね。
やっぱり可愛いみゆちゃんを見に行きました。
前回見た後にいろいろ調べたところ、
初演は明治座で主演は松平健、
音楽は寺田先生、というのがわかり
今回はそれを踏まえての観劇。
テムジンってのは、冷静に考えれば
馬鹿なんですよ。
敗軍の将に使いを出して、お前の妻をよこせ、
って、
そら、誰が考えても、アレしか思いつかんだろう。
昔に戻って語り合いたいだけだぁ?
そんな台詞、誰が信じるかよ。
やることなすこと、心のツッコミ入りまくり。
「オレは馬鹿だ」 (←馬鹿だよ)
「ケレイトの旗をかけてやってくれ」 (←頼んでいるのに、すでに手に持ってるし!)
それを、観客に納得させ、うっとりさせるには
テムジンにスター・オーラ(主役オーラ)が必要なんだよね。
演劇における技術なんかより、
観客をねじ伏せる力業が必要なんだよ。
「テムジンが、そんな汚らわしい気持ちを持つわけないだろーー!」と
客に信じ込ませる「なにか」が不可欠なのよ。
おそらく、初演のマツケンなら、それができたんだと思う。
たぶん宝塚でもOKだと思う。
(「清く正しく美しく」ってのは、話・役の上でも大前提になるから
書き込む手間が省けて、1時間40分にまとめるのに役立っているんだな、
なんてことを考えたりして。
そして宝塚だと、「この馬鹿さが愛おしい」に繋がったりするのだが)
しかし、岳大くんには、まだ、それはない。
せめてもうちょっと若ければね。
若さだけで突っ走るのもアリだと思うけど、
それをするには、ちょっと分別が感じられる。
難しいねえ。
私は、加藤剛と平幹二朗だけは、
「親の七光り>役者としての実力」で子供を売り出さない、と
なぜだか思っていたんだけど、
そうなっているのはなぜなんだろうか。
私の思い違いなんだろうな、たぶん。
岳大くん自体は、それほど悪くないと思う。
ビジュアルいいし。
声もいいと思うし。
でも、まだ主役を張るには早かったんじゃないかと思うんだな。
大河とか、NHKの時代劇とかに、
主演じゃないところから入っていって
徐々に経験を積んで行く方がいいんじゃないかと
超個人的には思います。
う~ん、でも、「主演」という肩書が
必要なんだろうな。
どこに売り出したいのかが、イマイチ読めない。
マツケン・エリアなのか?
それでいいのか?
歌は相変わらず。
殺陣も、もうちょっと頑張って欲しい。
ポーズをもっと、ビシッと決めて欲しいな。
あと、これは、彼には直接関係ないんだけど、
たぶん彼関係のご招待も多いと思うんですよ。
そしたら、拍手は入れさせようよ。
2幕のテムジン登場とかさ。
いくつかポイントあるじゃない。
そこは関係者で盛り上げなきゃ。
会場の雰囲気を良くするのも、主演関係者の努めじゃないかな。
特にこういう芝居では。
役代わりのボルテは、やはり二世俳優の勝野雅奈美ちゃん。
DNAマジック
まさしく、勝野洋とキャシー中島が混じった顔だった。
とってもビックリ。
こちらはなかなか良かったです。
キリっとした顔立ちに、キリっとした声。
低い声も無理なリキみはなく綺麗な響き。
やや今どきの若者らしい台詞回しはあるけれど
ボルテの心情がよく伝わってきた。
雅奈美ちゃんの演技がシッカリしているので
三角関係のうち二辺に説得力があり、
前半キャストより芝居に面白味が出てました。
今回はオペラグラスが必要ないくらいの前方席なので
よくわからないけれど、
多分後方席で見ても舞台映えがしたんじゃないかなあ。
美人さんなので、TVでも見たいなあ
歌がちょっとキツかったけど
寺瀧ソングは難しいからね。仕方がないね。
で、るいるいのカルカです。
やっぱりヒロインがしっかりすると
芝居全体が違ってきますね。
いろんな衣装を綺麗に着こなしていました。
テムジンへの恋心、ジャムカへの愛、
どちらかが本気でどちらかが浮気ではない、
2つの気持ちに悩まされるヒロインを
美しく演じていました。
ふじこちゃんはね。
踊り子(橙)の上手側。
みゆちゃんの対。
婚約式(?)の時は、上手から
ふじこちゃん、るいるい、みゆちゃん
の並びになります。
ああ、夢のよう
元月組娘、ここにあり!だね。
うっとり・・・
ふじこちゃんは、2幕ではケレイトの兵士でした。
ふじこちゃんやみゆちゃんに限らず
アンサンブルの方々は、そこかしこで細かい芝居が多くて
いろいろ見入ってしまいました。
早替えでテムジンの部下になったり、
ケレイトの民になったりで大忙しの中、
その場にあった芝居を皆さんしていて、
もう、どこを見たらいいのやら。
テムジンからケレイトへの食料等が届いたときの叫び声は
テープじゃなくて生声みたいですね。
迫力がありました。
兵士の方々の殺陣も決まっていました。
そーしーてーーーーー。
ジャムカ&タイチャルの
麗しき兄弟愛
タイチャルの兄思いには泣けてきますね。
タイチャルが正しいんですよ、兄さん!
テムジンなんか、さっさと殺しちゃえばいいんですよ。
そーいえば、テムジンもヒドい男よのう。
義兄弟とその妻を傷つけてはいけないって、
義兄弟の弟は
殺してもいいのか
勝手に義兄弟を名乗っているけど
ジャムカにはタイチャルって、れっきとした弟がいるんだい!
目に入らないのかよーーー。
そういう鬱陶しい男に兄がまとわりつかれて
弟は災難じゃ。
そんな中でも兄と兄嫁を盛り立てる。
えらい!
泣けてくるよ。
ジャムカもね。
彼の行動は正しいと思うんだよ。
誰が考えても、妻と敵将には
なにかあったと思うじゃないかい。
妻を差し出してまで国を守りたくはない。
それは族長の選択肢としては当然だと思うよ。
テムジンがあんな条件を出さなければねえ・・・。
と、ここで思い当たった。
この迷惑振りに覚えがあると思ったら
イグナシオだ!
「エル・ドラド」のイグナシオだ!
彼にテムジンは似ているぞ!
と、話を戻して。
長老は若林さん。
狩矢警部のコスプレ
なんて思っちゃう私は2時間サスペンスファンです。
ごめんなさい。
格さんの伊吹さんも貫禄があってステキでした。
2回観ると、心のツッコミを含めて
語りたいことが出てきます。
皆さんも機会があれば複数回見てみてくださいね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます