きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ティム・バートンのコープスブライド」

2005年10月23日 | 映画
 「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」に続く、ティム・バートン製作人形アニメーション第二弾!です。声をあてるのは、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター 、エミリー・ワトソンなど。

 裕福な魚屋の息子で超内気なヴィクターは、没落貴族の娘ヴィクトリアと結婚することになった。結婚式のリハーサルで初めて会った二人は、一目でお互いを愛するようになる。しかしヴィクターが式の宣誓文などがうまく言えないため、延期になる。森の中で式の練習をするヴィクターは、結婚指輪を木の枝に指し、、、たつもりが、実は花嫁の姿の死体(コープスブライド)のエミリーだった。かつて男に裏切られ殺されたエミリーは、ヴィクターと結婚できたと思い有頂天。彼を冥土に連れて行く。ビクターは、なんとか現世に戻ろうとする。一方、一人置いて行かれたヴィクトリアは、結婚式の招待客と結婚させられそうになる・・・。

 人形達はカワイイです。特にガイコツちゃん達。動きもコミカルでリズミカル。犬が特にカワイイ。動きは実に滑らかで、3Dアニメかと思っちゃうくらい。技術的には素晴らしい。ワンダホー!ブラボーーーーです!
 風景も幻想的。特に、月明かりの下で踊るエミリー。青灰色がなんとも言えず美しいです。
 ただ、面白かったか?と言われると、ちょいビミョ~かなあ。死体と生きている人が結婚する、とか、死体が歌い騒ぐとか、は、まあ、ブラック系のネタなのかもしれないけれど、ティム・バートンと思えば、全然パンチが足りないです。もっと毒々しいのかと思ったけど、わりと普通のラブ・ストーリーでした。意外性もなにもない。観ている間はそこそこに楽しいけれども、見終わって何かが残ることはないですね。
 エミリー・ワトソンの声が、思いがけず可愛かった。ジョニーとヘレナは、逆に、本人達の表情が人形を通して見えてしまうようなカンジ。これはアニメとしては、あんまり良いことではないと思うんだけど。本人達を使って、実写で作った方が面白そう。
 冥土=死者の国があって、方法によっては自由に行き来できたり、「成仏」という概念とか、キリスト教圏の人からすると目新しいことでも、日本だとわりと普通だよね。その辺で新鮮味に欠けるのかなあ。
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