きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「エリザベート」宝塚月組

2005年05月15日 | 宝塚(月組)
 今日の一幕目は、歌のキッカケを外す人が何人か。声も辛そうな人がいたけど、終了間際の一週間ともなるとヘロヘロになるのは無理もない。二幕目は復調。というより、だいたい、いつもは、第一幕は役者さんを観て、第二幕は話に引きづり込まれていることが多いので、たんに気がつかなかっただけか?

 アサコは体操の場面が良かったなあ。生命力が溢れていながら絶望感一杯で。彼女(のエリザ)には東宝版の「夢とうつつの狭間」だっけ?あれを歌って欲しいなあ。

 夢とうつつに挟まれて
 揺らぎ続ける この思い
 一人になりたい 孤独は怖い
 生きていたい でも突然消えてしまいたい

観客の方にはいろいろな「エリザベート像」があって、しかも「ヅカ作品として」とか「娘役として」とか、いろんな思いがそれに重なっていると思う。サエちゃんトートに対するアサコのエリザベートは、賛否両論はいろいろあると思うけど、私は好きだなあ。「生」「死」の両方を求めるのは欲張りとかではなくて「二律背反」。相反する二つの気持ちに精神が引き裂かれるような、そんな女性が私の思うエリザベート。そこにもってきて、並じゃない体力がありそうってのがね。いいかしら~、と。

 そうそう。お見合いの場面の鹿なんですが、見た目は彫刻とかそれに類するものじゃないですか。その角を折るなんて、もしかして、フランツってば射撃が下手?でも、嬉しそうに取りに行き、「獲物を捧げる」シシイを観ると、もしかしてアレって「生きている鹿というお約束」なのでしょうか?

 で、エリザとは直接関係ないんですけど。トシを取ると一年も三年も五年も十年も同じで、「つい最近」が、「数年前」だったりするじゃないですか。でも宝塚って一年、どころか、一作一作が勝負なんだよなあ、と階段降りを観ながらしみじみ思いました。ものすごくダンスがうまい子がBMBの「赤い風」に入っていて、それが研2だと聞いたときはビックリしましたが、その子、みっぽーちゃんはもう研6だし、末子ちゃんや越リュウだって降りてくるのはかなり後半になっちゃっているし。限られたチャンスを限られた時間で掴むために日々努力している彼女たちには、本当に頭が下がる思いです。プロなんだから当然、と言う人もいるでしょうが、でも、ここまで序列が出るのは厳しいよねえ・・・。


追記
書き忘れ。前々回ぐらいに気がついたのですが、「皇帝と皇后の顔のマグカップ」の絵柄は、ガイチとアサコのパンフの写真です。セピア色のヤツ。売ってくれれば、100年後じゃなくても「コレクターズ・アイテム」になるのにねえ。
みゆちゃんは小柄なせいか、大振りで踊ります。ドレスの時は、もう少々優雅だとよいかも。でも、ドレスはまだ2回目だしね。これからよね。
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