う~ん。ワタシとしてはスッキリしない話だった。子供達がゲーム感覚で人を殺すって、もう、いまさらなネタだし。基本的には、(いろんな意味で)良いポジションにいた人が、一度挫折し、さまざまな困難を乗り越えて復活する、ってネタなんですが、その「挫折」部分がね、ここまでやるかっていうくらいでね。痛かった。香港映画ではこれくらいやりすぎて丁度いいんだろうけどさ。ただ、ここまでやったのに、後半の「復活」がイマイチ盛り上がらない気がする。そりゃ、ジャッキーは頑張っている。けど、もうちょっと、こう、ガガガガガガーーーーーッッッッッ!みたいなテンションが欲しかったなあ、と、超個人的意見なんですが。ジャッキーのシリアスな演技は良いと思うんですが、そこと、アクションのバランスがチグハグなような・・・。それも香港映画と言えば香港映画なのか????ラストのプロポーズの場面は良かった!!!皆がいっせいに跪くところも、ヒロインの顔に傷が残ってしまい、本人はそのために彼に答えるのを躊躇しているのに、彼の方は優しく傷をなでる。その無言の演技に泣けました。シウホンのコートネタも、とてもウマイ。話自体もウマイし、ネタのばらし方もウマかった。
ジャッキーは、演技もアクションも素晴らしいの一言。それが噛み合っていない脚本・演出がもどかしい。イケメン2人は、喋っていないときとか、時々の表情が「いいなあ~」と思うときがあるんだけど、喋るとちょっと・・・。いかにも、「(人気のある)若手俳優」が「台詞を言っています」になっちゃう。「役」と聞こえてくる「台詞」がシンクロしないです。ビジュアルは良いんだけどなあ・・・。
伏線自体はちゃんと張られているんですよ。それがちゃんと活かされているんですよ。悪役の過去も、長々とした説明なしに、短い台詞のない場面だけでバッチリわかるんですよ。それでも、ちょっと繋がりが悪いなあ、と思うのは何故?
なんか、駄作だと思っていた「上海ナイト」とか「メダリオン」のように、話がトホホな方が、存分にジャッキーを楽しめるのかしら、なんておもったり。次に香港に行くときはコンベンション・センターに行きませう。
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