きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「レ・ミゼラブル 2013年版」(2回目)

2013年07月09日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
今季のプクバルを見たくて
有給休暇を取っちゃいましたよ!
本当は前回がミツバル&プクジャベだったんだけどね。

プクバルは出てきたときから、
純粋で素直で真っ直ぐな好青年だった。
燭台を貰った瞬間に司祭目指しちゃいそう。
少々単純な気もするけど、
根っからの善人が状況によって道を踏み外し迷う、
というのも主題でがあるのかな。
髪は最初からカツラ。
歌は聞き取りやすい。やっぱ良い声だ!
ぶっちゃっけ、声(歌声)だけならマリウスもいけると思う。
リトルコゼットに対しては、
会った瞬間から父親になってた。
もうちょいコゼットには、「娘への愛」以外があるといいなあ。
正直で真っ直ぐなバルジャンなので
ジャベールを逃がす時に、心に邪念皆無なのが納得。
だからこそジャベールが絶望するのか。

ミツジャベは、この体格でなぜバルジャンに負けるか?
という疑問はともかく。
体格から来る威圧感も含め、バルジャンの障壁となるのに納得。
闇から現れる底知れぬ恐怖の具現化に見えて、
神に誓う姿は崇高。(特に、「Stars」)
作中一番気高い人なのかも。
神から与えられた正義の遂行という使命と、
バルジャンから突き付けられた、
人としての、なに?情愛みたいなもの?
それが心の中でせめぎ合い、自分を見失っていくような。
彼が持つ脆さも、普遍的なものだよな。

バルジャンとジャベールは、いろいろ近いんだな。
裏表とは違う。
バルジャンはジャベールにもなったかもしれないし、
そのまた逆もある。

ミツバル&プクジャベの方が合いそう、
と、出だしでは思ったけど、
今日の組合せも味わい深い。
それぞれの造型も、それが戦う姿も面白い。

しかしバルジャンの「あと3日」とか「1時間」とか、
どんだけ言い訳か。
テッドの持ち主ジョン並だ。


育三郎は王子の王道。
知念ちゃんは可愛いけど喉を使いすぎでは。
バルジャンお迎えの場面は
聖女のようになるたっちんの方が私は好みだな。
綿引エポは笹本さん系。
蓮っ葉さがない普通の女の子で、
両親がああでも心は曲がらなかったんだな、と思った。
それだけにマリウスへの気持ちがいじらしかった。
今まで見た中で一番泣けたエポだった。


ミツオさんはどこからどう見てもおっさんなのに、
プクは若いお兄さんの雰囲気がある。
プクの方が10歳ぐらい?年上のはずなのになあ。
ミツオさんの膨張はまだ止まってない?


凱旋公演はミツバル&プクジャベが見たいけど
行ける日時に行きたい組合わせとは限らないんだよなー。
うーん。


【配役】
ジャン・バルジャン :福井晶一
ジャベール:吉原光夫
エポニーヌ:綿引さやか
ファンテーヌ:知念里奈
コゼット:青山郁代
マリウス:山崎育三郎
テナルディエ:KENTARO
マダム・テナルディエ:谷口ゆうな
アンジョルラス:上原理生
ガブローシュ:鈴木知憲
リトル・コゼット:近貞月乃
リトル・エポニーヌ :北川真衣
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