きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ラ・シルフィード」沖香菜子&松野乃知/東京バレエ団

2016年04月30日 | バレエ・ダンス
香菜子ちゃんも松野くんも新公を経て本公演でしっかり落ち着いた踊り。
二人とも身体つきも大人っぽくなった。

香菜子ちゃんは妖精さんだけど
渡辺さんとは違うタイプで
空気の精よりもティンカー・ベルみたいな?

香菜子ちゃんのシルフは命の灯火がフッと消えたよう。
彼女が死ぬのが明確なので悲恋度が高い。
渡辺さんは空気に溶け込んでいたね。
それぞれ個性に合っていて良いね。
マッジに対するジェイムズは、宮川くんは汚らしい者、松野くんは老いた者への嫌悪感。
誰もが老いて死ぬ、それに気づかぬ若者ゆえの傲慢さにマッジは報いたのかも、
と、この若手コンビだと思っちゃうね。
同じ版、演出でも違う味わいになるのが面白い。
松野くんがストールを床に着けちゃった時があってそこだけは惜しい。

川谷さんのエフィーがすごくすごく可愛くて、
ガーンに渡したくないよ!
和田ガーンはひたむき。
入戸野くんのジャンプがキレキレ。

前後しちゃったけど、
シルフ、ジェイムズ、エフィーの踊り(オンブル)は
細やかな感情が往き来して情緒的だった。

マッジ、そんなに踊れるのに杖がいる?はお約束のツッコミね。

今日も妖精さん達は美しかった。
気のせいか今日の方が活動的な雰囲気?
シルフが死んでも誰も恨まないのが、
より不思議な存在と思わせるのかな。


【配役】
ラ・シルフィード:沖香菜子
ジェイムズ:松野乃知
エフィー(花嫁):河谷まりあ
  ガーン(ジェイムズの友人):和田康佑
マッジ(魔法使い):森川茉央
アンナ(ジェイムズの母):坂井直子

パ・ド・ドゥ:金子仁美-入戸野伊織

シルフィード(ソリスト):政本絵美-崔美実-川淵瞳

ほか、東京バレエ団

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ学校
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「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」

2016年04月30日 | 映画
導入から、皆さんの迷い、
意見の対立とそれぞれの正当性、
各人の個性を活かした戦い、
協力に最後の戦い、と
多くのことが盛り込まれているけど
話に無理がなく、最後まで一気に見た。

ざっくりいうと、
キャプテンの愛を誰が勝ち取るかの壮絶バトルでした。
挑戦者は戦い、ときには譲り合う。
キャプテンが無自覚なのが、また良いのだ。

いまの時代に世界征服の野望を持つ悪の組織を作るのは難しいから、
こういう超人乱舞な身内の戦いの方が話は作りやすいかもね。
特出の蜘蛛男は宣伝をして帰る。
アントマンは使える男だった。

敵の目的がシビアな理由で、
能天気だけじゃないのもいいのか、
この手の理屈無しではダメなのか。
微妙だね。

キャプテンサイドの話ではあるけど、
トニーの、強がっておちゃらけているけど、実は繊細で心の弱い部分がある、
というのがきっちり書かれていて、
相変わらずラブリーでした。

キャプテンの正義感は揺るがないから、
話を作るにはトニーを動かすしかないんだろうな。


原作は知らんけど、映画を見る限り
黒後家蜘蛛は超人じゃなくスパイ訓練を受けただけだよね。
彼女が超優秀なんだろうけど、
不妊手術を受けた同僚がたくさんいるんじゃ?
そこからも勧誘してはどうかい?
キャプテンvsトニーが、
きっちりした人数に別れてよかったね。
どっちかがぼっちじゃなくて良かった。
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