きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「激情 —ホセとカルメン—/Apasionado(アパショナード)!!III」(宝塚月組)

2016年04月10日 | 宝塚(月組)


芝居。
たまきちに色気が出てきた。
朴訥な田舎者が堕ちていくホセが美味しかった。
ちゃぴカルメンは自由を求め続ける「女の子」。
役作りとしては良い方向ではあるけど
ハナちゃんのような圧倒的な華がないので、ちょい説得力に欠ける。

カチャがのびのびとしていた。
特に、出てきてあっという間に死ぬガルシアが濃くてときめいた。
わかばちゃんはやはり台詞声に難はあるけど聖母の雰囲気はバッチリ。
ありちゃんは声は若いし、芝居も子供っぽいけど
キラキラ衣装に負けていない華と存在感はいいね。
ムレータ捌きは鮮やか!見事!

まゆぽんが、髭でー。
すーちゃんと並んで違和感が無いのがすごいなー。
ジプシーたちは横並び。
まんちゃんはほっそりしたけどしっかり声は出てた。

アパショは楽しかった、熱かった、盛り上がった!
どこもかしこもテンション高!
初っ端の階段から持って行かれるよね~。
たまきちは、あさこやゆーひほどの色気はまだないけど、
全身スパンにマント、など、トップならではの衣装が似合い胸熱。

カチャがね。
「丸顔ですが、なにか?」
「声が高いですが、なにか?」
みたいな、吹っ切れたふてぶてしさに満ち溢れて
堂々とした存在感で男前だった。
お花ちゃん達の中では一番身体が薄いのに一番オカマだった。
この境地にせめて3年前に到達してたらトップの目もあったんじゃ。
惜しい、実に惜しい。
まあ、この境地は年下トップを支えるから到達したのかもしれないけどさ。

ショーで目を惹いたのはなんといってもトシちゃん。
華やかさが増し、
ダンスも止めるところでピシッと止めるアクセントが的確で、ポージングも美しい。
見ていてすごく楽しかった!
お花ちゃん時のカツラはエルサ。

まんちゃんにも歌のソロがあって驚きだ!

ちゃぴが、ね。
色気が少なく、貫禄が増したのがね。
でも、たまきちとのガッツリなデュエダンは迫力があったわ。

大劇場で赤河童だった場面は、
草原のライオンとシマウマが恋に落ちるも人間に撃たれて死亡。
から、いつもの白場面でした。

なんとなく、Voiceが歌手、
全ツがダンサー、
で振り分けられたかんじかな

お花ちゃん達はみんな可愛かったわ。
肩幅はバッチリ男役だったわ。
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「ルーム」

2016年04月10日 | 映画
上手く言葉にできない。

生き続けた女性の勇気や、
脱出劇のドキドキだけで終わるのではなく、
その後がなんとも辛い。
子供を側に置いていたのは間違いだったのか悩む女性、
犯罪者の血が入った幼子を自分の孫だと認めたくない父、
どちらもその気持ちがわかる。

なにが正しいのか。
自分でもわからないのに、
周囲の人にわかるはずもない。

7年間を奪われた女性。
なぜ自分だったのか、
なぜ他人ではなかったのか、
その痛みはずっと続くだろうし、
たぶん彼女が帰ってくることを諦めた父と
戻ることを信じた母は別れたんだろう。
卑劣な男の欲望が家族を壊す。

正気を保ち生き抜いてきた女性。
その勇気と鉄の意志には感服する。
しかし、それでも、
帰宅後に自分を保つのは難しい。
容赦なく来る「明日」を迎えるしかない。

彼女を再生するのは新しい家族。
母の新しい連れ合いの優しさに泣けた。

ブリー・ラーソンの受賞は納得!
子役の演技も素晴らしかった。
二人の雰囲気がなんとなく似ている。

泣き過ぎて頭が痛い。

んだけど、
ここでウィリアムHメイシーを見るとは。
好きなんだけどさ。
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