きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「エリザベート(3回目)」宝塚花組

2014年11月13日 | 宝塚(花組)


二幕冒頭のルキーニのアドリブ。
♪チャッチャッチャッチャ~ 
歩みと歌を一度止め客席を見る、が、再開。
笑いが起こり、立ち止まり、説明。
「人を探しているんですよ。
 星組版ではハンガリーの革命家エルマー、
 宙組版ではルイジ・ルキーニの
 元星組トップスターの湖月わたるさんです!
 昔はルキーニ、今はシカゴの世界で牢に入って。
 大変ですね。
 写真、撮らせてもらっていいですか?」
上手側にちょっと移動し、カメラの位置を変える。
「角度がね、難しいですよ。
 では、お約束の言葉を。
 鳩が出ますよ!」
フラッシュを焚き撮り終わり、
「俺、一生忘れません。 」
わたる君は立ち上がって応えていたそうですが
2階席からでは見えませんでした。


今日は、なんと言うのでしょうか、
ミキサーさんの超本気を見た、と言うのでしょうか、
いや、聞いたと言うのでしょうか。
蘭はなちゃんの歌声の響きがとても良かった。
3割増しぐらいに上手く聞こえたような気がしました。

今日の蘭はなちゃんのシシィは激しい気性の女性。
死の影が、というより、
ここじゃない何処かになにかあるはず、
と、自分がなにを欲しているかわかっていないのに
ひたすら脇目も振らず走っているかんじ。
原版のエゴイストのシシィに近いのかな。
これはこれでありだけど、
やっぱりトートとの接点は見えない。
ちょっと痩せた?頬がげっそりしてた?
そのせいか大人っぽさが増したような。

マイクの加減もあるだろうけど、歌はかなり良くなった。
ちょっぴり音程が揺らぐことはあったけど、
感情が上手く乗っているので、あまり気にならない。
ヴィンディッシュに撫でられたときの安らいだ雰囲気に泣けた。
経年変化も上手かった。
これでトートとの芝居が噛み合えばなあ。
敢えて噛み合わない二人と見るべき?

みりおトートも、飛んでるトンボを追いかけて
遠い街まで行っちゃった子供のようで、
自分がなにを手に入れたいかわかっていないんじゃないかな。
二人とも子供の激しい容赦ない欲求に満ち溢れているけど、
彼じゃなきゃ&彼女じゃなきゃ、の限定感がもっと欲しいかなあ。

みっちゃんは今日も苦悩の眉間が素敵。

ルドルフはキキ。繊細さがいいな。
僕はママの鏡だから~自殺の流れが自然で納得。
死に突き進むカレーもいいんだけどね。

だいもんルキーニは、吹っ切れた感があるな。
雪組でも頑張って。
花乃ちゃんのエトワールの歌は微妙だな。
芝居の歌なら良くなるのかな。
みりおより体格がよさそう・・・?

私は星組版がBestだけど、
今回の花組版がBestで基本になる人もいるんだろうな。
それぞれ違うのが宝塚の良いところだよね。

ロケットはいま見てもイイね。
これくら面白い振付は最近の先生には無理なのかな。
コメント
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