きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」

2014年08月10日 | 映画
話はメリハリがなくつまらない。
 ・プレイボーイの一度きりの純愛
 ・開幕を迎えられるか?ドタバタコメディ
 ・悪魔のようなマエストロの裏側
の、どのへんを描きたいのか焦点が見えない。

マネージャー氏が小娘を遠ざけたいのは、
演奏の邪魔になるからか(マネージャーとしての判断)
嫉妬か(彼は、彼の才能がわかる俺だけのものだぜ!)
変わる小娘を見てパガニーニが傷付くのを避けるためか。(パガニーニをいたわる優しさ)
どうとでもとれる、すべてが混ざっている、
ではなく、たんにピントが合っていない。

そもそもマネージャー氏が彼のどこに惚れ込んだのかがわからない。
ファウストとメフィストフェレスの関係、
しかも悪魔はパガニーニではなくマネージャー氏、
というのかな話なのか、
つまりは共依存、君がいるから僕が存在できるなのか。
その辺ももっと描きこんで欲しかった。

主演がバイオリニストなので芝居はいまいち。
というか、短い台詞しか喋れない。
当時のイタリア人は普通に英語を喋るのか読めるのか。
女性が上で激しく腰を振っていた次の映像は
ちゃんと下履きを履いているなど
スミレコード的なものがあるようだね。


など言いたいことはたくさんあるけど、
バイオリン演奏場面は素晴らしい。
大画面で、自宅テレビより遥かに良い音響で見ると
すべての不満は吹っ飛ぶ。
満足。


リカちゃんの朗読劇の方が
はるかに悪魔っぽく天才だったなあ。
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「ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレムバージョン 2014」(1回目)

2014年08月10日 | 劇団四季


とりあえずキヨミチの生声、生歌が聞けただけで幸せ。
さすがに高音はきつそうだし、
初日なので大爆発ではない。
低音の響きが麗しすぎてゾクゾク。
腕は細く顔も精悍。
2:8分けの、わりとモジャ髪。
ジーザスに対して最初は理詰めに冷静に怒るけど、
やっぱり壊れるんだわなあ

スーパースターの時は、
彼の右腕、彼のために働く部下の立場からはずれ、
のびのびと、ジーザスと対等の位置に行ったように見えた。
それだけに、ジーザスとは2度と交わることはできないんだろうなあ、とも思えた。

神永ジーザスはかなりカリスマ性が増した。
普通の人間の部分が少なくなった。
頼もしくもちょっと寂しい。
誉め歌の最初の笑顔が柔らかいだけに、
その後の無表情が雄弁。
最後の晩餐で、
 ・ユダを見つめる
 ・視線を逸らす
 ・ユダがうなだれる
の、後に、ユダをもう一度見るのがツボ。

ユダは自分が見捨てられたと絶望した。
でもジーザスはちゃんと見てユダを受け入れている。
けれど、ユダはそれを知らないんだ。
すれ違いがたまらんわー。

野村マリアは前よりマシだけど
やっぱりカスカスな声。
嗄れていないだけまだいいかな。
高音が厳しく音程も揺らぐ。
芝居は良いところもある。
ジーザスを包み込む包容力を感じた。

でもそれは、神永さんの演技があってだからかも。
ジーザスにおける「私のこの人」というのが明確になってきたので、
その位置にいるマリアの役割が良くわかる、というのかな。

ペテロ、「一人は私を見捨てるだろう」で、
皆がお前だと攻め合うのをまあまあと収めようとするのに、
そのあと名指しされて大ショックで気の毒。
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「幸福の黄色いハンカチ」(第二回 新・午前十時の映画祭)

2014年08月10日 | 映画
振られた男が旅先の北海道で女をナンパ。
女も傷心旅行だった。
そこに出所したばかりの男が加わり珍道中。
解散しそう、終わりそうになりながらも、
美しい風景の中、旅は続く。
コミカルで明るい風景と、
男の過去のシリアスな映像がバランス良く混じり
笑いながらも最後は涙がホロリ。

かなり昔の話だと思っていたけど
「渚のシンドバッド」の頃だから
そんなでもないんだね。
バラックっぽい家ばかりでも、
今より釧路や夕張は賑やかな街だわ。
こんなに街並みって変わるんだね。

武田鉄矢はドジで法螺吹きで、
なんだか大泉洋みたいだった!
北海道の風景だし。
桃井かおりは可憐だけど、
昔の基準の美人じゃないし
演技も独特で今も続けて役者なのが謎だ。
健さんは超かっこいい!
誰でも待つよ!
倍賞千恵子も影のある美人だった。
昔は出戻りは恥だったんだよなあ。
今はいいかな時代だ。

醤油ラーメンテロ注意。
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