きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ルノワール 陽だまりの裸婦」

2013年10月20日 | 映画
フランス映画なので、はっきりしたストーリーは無く
名画生まれた真実とか、そんな大きいネタももちろんなく
1人の芸術家と、彼を取り巻く人々の日常が
淡々と続くだけ。

それでも、「この風景の中で絵を描いたんだな」
と思わせるルノワールの絵そのものの光と影の画面は美しく、
「芸術家ではない職人だ」と言い切り
絵を書き続ける画家の気迫に圧倒される。
リウマチで手や膝が変形し歩行も困難になるが
リハビリ(歩行訓練)は描く気力が奪われると拒否する。
頑固で偏屈で家族への愛情の示し方が下手で女好き。
そんな魅力的な人だから、
女性たちは彼を支えるんだな。
女性4人がかりで彼の乗る車いすを運ぶ姿が圧巻というか。
それを日常とし、
絵の具を出すなどの「絵を描くこと」の手伝いもし、
使用人として掃除洗濯類もこなし
時にはモデルもする。
バイタリティ溢れる女性達がいたからこそ
名画が生まれたのかな。
彼の描く裸婦像の生命力が強いのも、そのためなのかな。

ルノワールの息子の恋バナも絡んだ。
彼が「フレンチ・カンカン」の監督なのね。
コメント
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