きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「スモーキング・ガレージ ~ふぞろいな♂たち~」

2008年02月26日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
お話は下町の自動車整備工場。
そこで働く桜井真二は、5年前に恋人・美咲を事故で亡くし、
未来への一歩がまだ踏み出せないでいる。
折しも、地域再開発計画のために
工場の土地を売る話が持ち上がる。
(近所の人も含めて)土地に愛着がある工場主の亮介は
売る気はさらさらない。
自分の妹・香夏子、が真二と一緒になって
工場を継いでくれることを願っている。
二人も、そんな未来予想図はまんざらでもない。
そんな時、真二の見合い話が持ち上がる。
相手の女性・早苗は、美咲にうり二つだった。
はたして、彼の恋の行方は。
そして、工場はどうなる。

劇団スーパーエキセントリックシアターの芝居です。
「ハートフル・コメディ」というのは便利な言葉で
たんなるコントを繋いで終わり、ということもありますが
こちらはしっかりした「芝居」でした。
おちゃらけても、基本の筋がしっかりしているので
いろんな話がオチに向かって
うまいこと収束されていきます。
どこに落ち着くのかわかりきっているネタではありますが
テンポ良く、サクサクと話は進みます。
舞台を上下2段に分けたセットも効果的でした。
笑える小ネタがたくさんありましたが
役者さん全てが、ネタに振り回されることなく
「役」がブレないのも良かったです。

暗転がちょっと多いかな。
休憩無しの1時間10分の芝居で、
前半がわりと笑う場面が多いので
肝心のシリアスな場面が来ると
観ている側の緊張の糸が切れかかっちゃうのが
ちょっと辛かったかな。

「・・・うん。」みたいな間がなんとなく正塚チック。

昔から知っている子か、新しい女性か、で。
ビアンカとフローラ、どっちを選ぶ?
を思い出しちゃった。

松田君は、いい体格だなあ
背中がイイよ、背中が!
声の通りも口跡も良い。
背筋もしっかり伸ばし、
舞台の上の動きも綺麗でした。
「須賀くんの舞台も見たことだし、
 これで赤黒制覇ーーっ」
ぐらいのノリで行ってしまいましたが
しっかりした役者振りが見られて嬉しかったです。
台詞の「間」も良いんじゃないでしょうか。
疑うことを知らない、純粋な男・真二を好演。

ヒロインのさとうやすえちゃんは、
「無問題」とかウルルンの担々麺とかノリタケ・バレエ団とかで見てました。
顔が小さい!手足長い!
2役の演じ分けに、もうちょっとメリハリがあればな。
(正確には3役か)
でも、「女」を武器にするところは良かったな。

亮介役の大和さんは実に芝居が上手い方で。
(なにをいまさら!って言われそう)
アドリブも多いとは思いますが
コミカルな役を緻密に作り込んで、
それが自然体に見えるような演技です。
どんなにお笑いの場面があったとしても
大和さんがしっかり軸になっているから
芝居が壊れないんでしょうね。
素晴らしい!
結局、亮介は土地を売ることになりますが
それは、しっかり未来を見据えているからなんですよね。

三原さんの香夏子はツンデレ?
可愛く、いじらしかった。

丸山さんの物真似には大笑い。
「Wの悲劇」ってセレクトがいいよね。

野崎さんの胡散臭さもステキ。


【作】 大和(劇団ノーティーボーイズ)
【演出】 八木橋修
【出演】 松田悟志 大和 丸山優子 野崎数馬 坂田鉄平 三原珠紀 さとうやすえ 他
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テンプレ変更しました

2008年02月26日 | その他イロイロ
テンプレを変更してみました。
リカちゃんのイメージカラー(←あくまでの私のイメージカラー)から
春っぽい色に変更。
画像のサルも長く使ったので、
素材処 こぐま屋」さんのパンダ等を使わせていただきました。
 
あとはライブレポ2本・・・。
できるかな。無理かもよ。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする